訪問日:2025年6月18日(水)
山形牛・米沢牛とは
以下の認定基準を満たす、山形県で育成・肥育された黒毛和牛の総称「山形牛」。
①山形県内において、最も長く育成・肥育され、かつ最終飼養地が山形県内である未経産及び去勢の黒毛和種。
山形肉牛協会
②公益社団法人日本食肉格付協会が定める肉質4等級以上のもの。
③ただし、1の条件を満たし、肉質が3等級についても同様に取り扱う。

山形県での牛の飼育の歴史は古く、「大宝厩牧令」の発布のころに始まるとされていますが、特に天和元年(1681年)の米沢藩主上杉綱憲公の文書によると、置賜地域では南部地方(岩手県)より「上り牛」と称して2〜3才の牛を移入し、農耕・運搬・採肥の目的で飼育したかたわら牛の肥育を始めたところ、風土に恵まれ良い肉牛が産出されたそうです。
有名になったきっかけは明治時代初期。
当時上杉米沢藩の藩校だった「興譲館」で英語教師として教鞭をとっていたイギリス人のチャールズ・ヘンリー・ダラス氏は、米沢滞在中に食べた牛肉の美味しさに感動し、明治8年に任期を終えて横浜の外国人居留地に帰る際に生きた牛を1頭丸ごと持ち帰ったそうです。
そして居留地の仲間にこの牛肉を振る舞ったところ大評判になり、「米沢牛」の名で一躍有名になったといわれています。
その後、県内全域で牛の肥育が普及し、飯豊牛・西川牛・天童牛・東根牛・尾花沢牛など数多くの銘柄牛が生まれ、昭和37年に安孫子県知事の首唱により、県内産肉牛の品質規格の統一が図られ「総称 山形牛」と銘名。
「山形牛」は肉質がキメ細かく上品で美しいサシ(霜降り)が入ることが特徴で、夏は暑く冬が寒い四季、昼夜の寒暖差が大きい気候と、清らかな水をもたらす豊かな自然環境が大きく関係しているとのこと。
山形のブランド牛といえば特に日本三大和牛の一つ(諸説あり)にも数えられる「米沢牛」が有名ですが、「米沢牛」は「山形牛」の中でもさらに厳格な、以下の基準を満たしたものになるようです。
①飼育者は、置賜三市五町(※1)に居住し米沢牛銘柄推進協議会が認定した者で、登録された牛舎での飼育期間が最も長いものとする。
米沢牛銘柄推進協議会
②肉牛の種類は、黒毛和種の未経産雌牛とする。
③米沢牛枝肉市場若しくは東京食肉中央卸売市場に上場されたもの又は米沢市食肉センターでと畜され、公益社団法人日本食肉格付協会の格付けを受けた枝肉とする。但し、米沢牛銘柄推進協議会長が認めた共進会、共励会又は研究会に地区を代表して出品したものも同等の扱いとする。また、輸出用は米沢牛銘柄推進協議会が認めたと畜場とする。
④生後月齢32ヶ月以上のもので公益社団法人日本食肉格付協会が定める3等級以上の外観並びに肉質及び脂質が優れている枝肉とする。
(※1)置賜管内の三市五町:米沢市、南陽市、長井市、高畠町、川西町、飯豊町、白鷹町、小国町
米沢琥珀堂 ぐっと山形店


今回訪れたのは、山形県山形市にある山形県観光物産会館「ぐっと山形」のフードコート内にあるお店『米沢琥珀堂 ぐっと山形店』。
「山形県観光物産会館」は1984年にオープンし、2016年4月27日に現在の愛称である「ぐっと山形」としてリニューアルオープンしたとのこと。
『米沢琥珀堂 ぐっと山形店』は2016年のリニューアルオープンに伴って出店されたという情報が出てきました。
『米沢琥珀堂』は2006年に会社を設立、山形県米沢市の上杉神社近くに本社・本店を構えており、こちらでは予約制でお弁当・コロッケなどを販売。
小さなコロッケ屋さんから始まり、度重なる試行錯誤の末に完成した看板商品である「米沢牛コロッケ」は、今までコロッケグランプリで何度も金賞を受賞しています。
また、「米沢牛ステーキMIX丼」や「ローストビーフ丼」など、他にも様々な受賞歴があるとのこと。
今回訪れた『米沢琥珀堂 ぐっと山形店』では、名物の「米沢牛」をお手頃価格で楽しめる丼物メニューが充実しています。
全国各地の物産展などにも出店しているお店で、私は以前米沢牛のお弁当を購入したことがありますが、お手頃価格でとても美味しかったのでお気に入りになりました。
今回はせっかく山形まで来たので、お店に行ってみることにしました。
アクセス
場所は蔵王駅から徒歩40分くらいの距離で駅からは遠め。


山形の新鮮な野菜や果物を豊富に取り揃えた農産物直売所「食の駅 山形蔵王店」や、山形市初の道の駅として2023年12月3日オープンした「道の駅やまがた蔵王」も隣接しているため、駐車場は広大です。
混雑状況
この日は平日の水曜日、お店には16時45分頃に訪問。
フードコートはラストオーダーが17時までなので結構ギリギリの到着、席もほとんど空いていました。
メニュー・商品ラインアップ

今回は米沢牛ステーキ、ローストビーフ、国産牛すき焼きの3種類のお肉が楽しめて、価格もお手頃の『琥珀堂三昧丼』を注文!
感想


【琥珀堂三昧丼】2200円(税込)
米沢牛ステーキはムチッとした弾力と柔らかさを兼ねた食感で、程よい脂が乗ったこってり重厚な味わい。
ソースもかかっていますが、肉そのものの旨みが際立ちとても美味しいです。
ローストビーフはパサつかずしっとりした食感、あっさり上品な味わいですがご飯が進む味付け。
国産牛すき焼きは甘さが強めの味付けで、シャクシャクしたごぼうやシコシコの糸こんにゃくも混ざり、どれもよく味が染みていて美味しかったです。
ご馳走様でした!
公式サイト等
https://www.instagram.com/kohakudo.goodyamagata
食べログ
米沢 琥珀堂 山形県観光物産会館
023-688-5500
山形県山形市表蔵王68番地 山形県観光物産会館
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