訪問日:2024年12月7日(土)
甲州地どりとは

山梨県畜産試験場(現山梨県畜産酪農技術センター)と甲州地どり生産組合で開発し、平成元年に販売開始された山梨県唯一の地鶏「甲州地どり」。
昔からシャモ(軍鶏)、横斑プリマスロックが美味しいといわれていたことから、山梨県で改良したシャモを雄系に、独立行政法人家畜改良センター兵庫牧場が改良した劣性白ロックを雌系に用いた交配により誕生。
一般的な「地鶏」ではなく、「地どり」と表記しているのは、平仮名の方が親しみやすいと考えてのことだそうです。
人気グルメ漫画「美味しんぼ」80巻「日本全国味めぐり・山梨編」にも「甲州地どり」が登場。
「甲州地どり」と認証される基準は、山梨県が改良した品種を使用し、一般的なブロイラーの飼育日数が約50日程度なのに対して「甲州地どり」は120日前後かけて飼育され、飼育密度3.3㎡あたり10羽以下の広いスペースで放し飼いすることと定められています。
特徴は肉の締まりが良くて歯応えがあり、脂肪は少なめながら、うま味が凝縮していること。
「甲州地どり」を取り扱っている飲食店・販売店では、店名と認証書を刷り込んだ認定書が掲示されており、店舗一覧は「甲州地どり生産組合」の公式サイトに掲載されています。
https://www.kosyujidori.com/pages/2324623/storelist
ちなみに「地鶏」とは、明治時代までに日本に導入され定着した38種類の鶏「在来種」の血が半分以上入っており、飼育方法が日本農林規格(JAS)によって定められている鶏。
地鶏と混同されるものに「銘柄鶏」がありますが、こちらは飼料や環境などに工夫を加えて飼育されることで、一般的なブロイラーよりも味や風味などを改良した鶏。
「銘柄鶏」はJASによる定義はなく、ブロイラーと同じ種類の「若どり系」と赤鶏の両親を持つ「赤系」に分類されます。
日本で流通する鶏は「ブロイラー(若どり)」、「銘柄鶏」、「地鶏」の3つに大きく分けられ、その割合は一般社団法人日本食鳥協会の公式サイトによると、ブロイラー(若どり)54%、銘柄鶏(若どり系)43%、銘柄鶏(赤系)2%、地鶏1%。
地鶏は肉質の高さだけでなく、その希少性からも高級食材として重宝されることがよくわかります。
山小屋酒場 久仙


今回訪れたお店は、山梨県甲府市のJR甲府駅からすぐ近くにあるお店『山小屋酒場 久仙(きゅうせん)』。
オープンは2024年4月11日。
甲州地どり、甲州ワインビーフ、県産野菜などを使った山梨の旬な料理とお酒が楽しめるお店とのこと。
YBS山梨放送「やまなし調ベラーズ ててて!TV」に取り上げられた際の情報によると、店主の方は北岳など南アルプスの登山の拠点となっている広河原山荘の元管理人という経歴を持つそうです。

今回は元々「甲州地どり」を目当てに「鶏そばAkari」というお店に行く予定でしたが、残念ながらこの日は厨房の不具合で臨時休業。

コインパーキングに車を止めた後だったので、すぐ近くのお店で「甲州地どり」が食べられないか探したところ、「甲州地どり生産組合 甲州地どり」と書かれたのぼりを発見、それがこちらのお店でした。
アクセス
場所はJR甲府駅から徒歩4分くらいの距離。
駐車場は近隣コインパーキングになります。
混雑状況
この日は土曜日、お店には21時半頃に訪問。
この時店内はお客さんも多くて賑わっていましたが、まだカウンターに空席があり、予約無しで入れました。
メニュー・商品ラインアップ




今回は甲州地どりのとりわさ、焼き鳥、山梨名物の鳥もつ煮を注文!
感想

【コーラ】500円(税別)
【お通し】300円(税別)
この後も運転があるのでドリンクはソフトドリンクを注文。
お通しはあっさりとした鶏のささみでした。

【甲州地どりのとりわさ】530円(税別)
パサつかずしっとり柔らかな胸肉に、わさびがピリッと爽やか。
野菜も入っていてサッパリといただけました。



【甲州地どりおししめ串焼き5種盛り】円(税別)
最初に塩の「なんこつ」と「ハツ」。
「なんこつ」はゴリゴリの歯応えがある食感で、「ハツ」はプリッと柔らかで、クセのない上品な旨味が楽しめます。
次は塩味の「ハラミ」、ムチッと弾力のある食感、脂乗りまくりでこってりジューシー。
最後にタレ味の「つくね」と、ハツ(心臓)とレバー(肝)を繋ぐ血管部分「つなぎ」。
「つくね」はタレだけでなく下味も濃いめ、香ばしくて肉の旨味もギュッと詰まっている感じ。
「つなぎ」はクニュンとした独特な食感で、焼き目が香ばしくとても美味しかったです。

【甲州地どりのとりもつ】円(税別)
山梨名物「鳥もつ煮」とは
山梨県甲府市発祥のご当地グルメ「鳥もつ煮」。
「鳥もつ煮」は鳥のレバー、砂肝、ハツ、キンカン、玉ひもなどを、甘い醤油のタレで照り煮にした料理で、お好みでレタスや火を通したししとうなどと食べるのが特徴。
発祥のお店は甲府市にある大正2年(1913年)創業の蕎麦屋「奥藤(おくとう)本店 国母店」。
2代目が昭和25年(1950年)頃に肉屋から「捨てられてしまう鳥のもつをどうにかできないか?」と相談されたのが始まりだそうです。
当時は貴重だった醤油と砂糖でこってりと煮た「鳥もつ煮」は大好評。
いつの間にか甲府一帯に広がり、蕎麦屋、ほうとう店、居酒屋、定食屋などの定番料理になったとのこと。
鶏そのものの味わいが活かされた、甘辛でクドさのない味付け。
鶏のレバーはかたくてパサついたものが多いですが、こちらは全くパサつかずにプリンと柔らか。
クセも臭みもなく、まろやかでクリーミーな味わい。
柔らかなハツと、コリシャキ食感の砂肝っぽいものも入っていて、特に好物の砂肝が多めなのも最高でした。
偶然見つけたお店でしたが、どれも絶品の甲州地どり料理が楽しめて大満足でした!
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
https://www.instagram.com/kyusen.9_1000
食べログ
山小屋酒場 久仙
055-223-4185
山梨県甲府市丸の内2-4-7 丸ニビル
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