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1人前サイズを土鍋で一品一品丁寧に仕上げる『松山鯛めし』!【松山鯛めし 秋嘉】(愛媛県松山市)

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訪問日:2023年3月17日(金)

目次

『鯛めし』とは

愛媛県を代表する郷土料理として知られる『鯛めし』。

愛媛県の『鯛めし』は大きく分けて2種類あるといわれています。

今治市などの東予地方や松山市北条地区では、鯛を丸ごと一匹土鍋や釜に入れて米と一緒に炊いて作る「炊き込みタイプ」。

宇和島市や西予市など南予地方では、鯛の刺身を特製のタレにつけ込み、薬味や卵と一緒に混ぜたものをご飯の上にかけて食べる「刺身タイプ」。

「炊き込みタイプ」は「松山鯛めし」や「北条鯛めし」という名前で知られていて、その歴史はかなり古く、神功皇后の朝鮮出陣の頃、松山市北条地区の鹿島明神に戦勝祈願した際、漁師たちから献上された鯛を吉兆と喜び、ご飯と共に炊いた料理が起源といわれているそうです。

「刺身タイプ」は「宇和島鯛めし」という名前で知られていて、南予地方は漁場が九州に近く、昔から大分県や宮崎県沖の日向灘で漁をしていた際、漁師が火を使えない船の上でも簡単に作れる料理として誕生したそうです。

元々は鯛に限らず、よく捕れるアジを中心に様々な魚で作られる「ひゅうが飯」という名前の料理でしたが、華やかな鯛を使ったものを特に「鯛めし」と呼んで区別するようになり、現在では「宇和島鯛めし」として農林水産省の「郷土料理百選」にも選出されています。

「ひゅうが飯」という名前は、日振島(ひぶりじま)に伝わっていたことから「日振」がなまって「ひゅうが」と呼ぶようになったといわれています。

他にも宇和海で活躍した水軍の船上料理が起源という説、日向国(宮崎県)から伝わったという説も出てきました。

大分県にも「ひゅうが丼」という漬けにした刺身を薬味と共にご飯に乗せて食べる料理があり、こちらも起源は諸説ありますが、南予地方との距離の近さからも何かしら関係がありそうですね。

愛媛県は天然物、養殖物共に真鯛の水揚げ量が全国屈指で、特に養殖物においては全国シェアの過半数を占めるダントツの日本1位、平成5年6月15日には「愛媛県の魚」にも制定されています。

鯛めしだけでなく、他にも鯛を使った様々な郷土料理やご当地グルメがあるので、愛媛に来たら鯛を食べるのが毎回の楽しみです。

松山鯛めし 秋嘉

今回鯛めしを食べに訪れたのが『松山鯛めし 秋嘉(あか)』。

こちらはタオル専門店「伊織」などを運営している「株式会社エイトワン」から派生した「株式会社W-harmony」の系列店。

「株式会社W-harmony」では飲食業を中心に、柑橘加工品専門店「10FACTORY」、元祖宇和島鯛めし「丸水」、GANSUI TAIMESHI STAND、缶詰専門店「Canpachi Craft Canned Food」なども展開しています。

『松山鯛めし 秋嘉』は松山ロープウェー商店街にて2017年4月に本店がオープン。

そして2019年12月に「鱧めしイ○」というお店を『松山鯛めし 秋嘉』の2号店(道後店)としてリニューアルオープン、2023年7月に公式サイトを確認した時点で2店舗を展開していました。

今回は行きやすかった『道後店』に行ってきました。

アクセス

場所は路面電車「道後温泉駅」から徒歩1分の近さ、道後温泉商店街に入ってすぐの場所にあります。

駐車場は無いので近隣コインパーキングを利用。

混雑状況

この日は平日の金曜日、お店には19時頃に訪問。

この時店内は客入り8割くらいの印象で結構混んでいましたが、待ち時間無く済みました。

退店時は外待ちも出来ていたので、タイミング良かったです。

メニュー・商品ラインナップ

メニューは看板メニューの「松山鯛めし」をはじめ、「宇和島鯛めし」、「鯛そうめん」の3本の郷土料理をメインに、じゃこ天やせんざんきなど愛媛名物の一品メニューもありました。

個人的には「宇和島鯛めし」の方が好きなのですが、こちらは初訪問なのでやはり看板メニューの『松山鯛めし膳』を注文!

感想

【松山鯛めし膳】2200円(税込)

松山鯛めしは1人前サイズを土鍋で一品一品丁寧に仕上げていて、季節の食材を使った旬の天ぷらやお刺身も楽しめるお膳になっています。

鯛めしの食べ方は、まずはそのまま、次は薬味(大根葉、三つ葉、もろみ)をのせて、最後はお茶漬けにしていただきます。

鯛の身は柔らかくホロホロ、こんがりと焼き目も付いて香ばしく、とても美味しいです。

ご飯は焦げ目も付いたややかための質感。

出汁がたっぷり絡んでいて、そのまま食べて美味しいのはもちろんのこと、鯛の味わいが強すぎて、薬味を入れても意外に大きな変化は感じないというレベル。笑

お茶漬けは丁度良い塩加減で出汁の旨味が濃く、あられと香り高い海苔の組み合わせが激ウマ。

天ぷらは人参、カボチャ、海老、揚げたてで衣はカリサク食感。

刺身は鯛の刺身?しっとりモッチリ食感で、上品な旨味の美味しい刺身でした。

また別メニューを食べに再訪したいところ、特に鯛そうめんが気になります。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

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食べログ

松山鯛めし 秋嘉 道後店

089-907-0812

愛媛県松山市道後湯之町12-34 エイトワンビル 2F

https://tabelog.com/ehime/A3801/A380101/38013282/

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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