訪問日:2025年8月12日(火)
イタリアンとは
新潟名物として知られている、トマトソースをかけたソース焼きそば「イタリアン」。
発祥のお店は明治42年(1909年)に新潟市の繁華街・古町で甘味喫茶として創業した「みかづき」。
元々は「三日月」という名前で、昭和47年(1972年)に「みかづき」に社名変更したとのこと。
3代目社長の三日月晴三さんが、昭和34年(1959年)に箱根で「商業会セミナー」に参加して上京した際、東京京橋で繁盛していた甘味処「中ばし」(現在は閉店)で関西で流行していた焼きそばを売り始めていたことや、浅草・田原町付近のもんじゃ焼きのお店でも焼きそばが流行していたことに着目。
当時の「三日月」では「あんみつ」、「アズキアイス」、「関東煮(おでん)」などが主力商品であり、軽食を始めようと考えていた時で、「やるなら焼きそばを!」ということに。
普通のソース焼きそばでは面白くなかったので、「ミートソースと粉チーズをかけて、フォークで食べる」というスパゲティ風でおしゃれなスタイルにアレンジ。
当時喫茶店で売られていた「ナポリタン」に対して「イタリアン」と名付け、昭和35年(1960年)に提供を開始したとのこと。
最初は売れなかったそうですが、新潟の学校で開かれるバザーに出店したことで口コミが広まり、爆発的な人気商品に成長したそうです。
イタリアンの提供店は「みかづき」の他、「フレンド」というお店も有名ですが、これは両社の当時の社長が親友だったため、少し遅れて「フレンド」でも「イタリアン」の販売を開始。
「みかづき」と「フレンド」は現在新潟名物「イタリアン」の二大巨頭として知られており、どちらも新潟県内に多数の店舗を展開しています。
みかづき 万代店


今回訪れたお店は、新潟県新潟市中央区、万代シテイのバスセンタービル2階にある『みかづき 万代店』。
こちらは万代シテイが誕生した昭和48年(1973年)にオープンした店舗、ファストフード業態の「みかづき」としては1号店になるようです。
ちなみに2025年8月に公式サイトを確認した時点で、「みかづき」は新潟市内を中心に、新潟県内に20店舗を展開しています。
アクセス
場所は新潟駅から徒歩10分くらいの距離。
駐車場は近隣コインパーキングを利用。
混雑状況
この日はお盆シーズンの平日火曜日、お店には18時50分頃に訪問。
この時店内は客入り5割くらいで待ち時間無く済みました。
メニュー・商品ラインアップ

トマトソースの他、ホワイトソースやカレーソースなどもあり、トッピングも種類豊富。
今回は基本のトマトソースの「イタリアン」に「チーズソース」を追加。
感想

【イタリアン+チーズソース】540円(税込)
自家製太麺とキャベツ、もやしを特製ソースで炒め、粉チーズで味付けし、上から特製トマトソースをかけ、薬味には紅生姜ではなく白生姜が添えられています。
トマトソースは玉ねぎの甘みとトマトの旨みが利いたコクのある味わい、ソースはあっさりと薄めに利いているので、かなり洋風のテイスト。
追加のチーズソースは濃厚クリーミーな味わいで相性抜群。
麺はゴワッとした質感で、モチッとしたコシのある食感、焼きそばとしてはかなり太めでインパクト大。
シャクシャクとした白生姜の酸味と風味が良いアクセントになり、これが意外な相性の良さ。
味だけだとパスタに近いのですが、麺や炒め野菜の食感、生姜の味わいは完全に焼きそばで、とても不思議な一品。
久しぶりに食べてもやっぱり美味しかったです、みかづきのイタリアン!
まだトマトソースしか食べたことがないので、他の味も試してみたいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
https://www.mikazuki-italian.com
食べログ
みかづき 万代店
025-241-5928
新潟県新潟市中央区万代1-6-1 バスセンタービル 2F

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