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元祖夏みかん菓子!萩特産の夏みかんを丸ごと使った『夏蜜柑丸漬』!【光國本店】(山口県萩市)

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訪問日:2024年2月24日(土)

目次

山口名物 夏みかん

山口県の県花に選定されており、ゼリーやジュース、ジャムなど様々な加工品として利用され、お土産の定番にもなっている「夏みかん」。

原産は山口県長門市仙崎大日比(青海島)で、「大日比ナツミカン原樹」は1927年に国から天然記念物に指定されています。

一般的な柑橘は冬に収穫時期を迎えるものが多いですが、「夏みかん」の収穫時期は4月〜6月頃と遅めで、5月頃には実をつけたまま白く可憐な花を咲かせるのも特徴。

こういった特徴から「ナツダイダイ」とも呼ばれており、「ダイダイ」という名前は同じ木に昨年と今年、新旧の実が同時につくこと「代々(だいだい)」が由来だそうです。

栽培地としては特に萩市が有名で、その歴史については萩市の公式サイトに以下のように書いてありました。

萩の夏みかん

 夏みかんは日本原産の柑橘類で、文化年間初頭に入ってからもたらされ、ゆずの代用として利用されていましたが、幕末頃にたまたま夏に収穫し食したところ美味しかったため夏にも食べられるようになりました。
 萩市で夏みかんの本格的な栽培や販売が始まったのは、明治時代のことで、文久3年に藩庁が萩から山口に移ったことに加え、明治政府樹立後の士族の給禄奉還が萩に残された武士たちの苦境に追い打ちをかけていたところ、萩に帰郷していた新政府の要職を歴任した小幡高政(おばた たかまさ)が廃屋同然となった侍屋敷に種を蒔き、苗木を士族たちに配布しました。それにより明治22年には、夏みかんの果実と苗木の収益が当時の萩の財政を追い越すまでとなり、萩の街全体に夏みかんの畑が広がりました。
 また、夏みかんの花が咲く頃には、萩の街にある夏みかんの木からふわっと花の香りが漂い、あたりが良い香りに包まれます。それにより、大正15年5月、当時の皇太子、後の昭和天皇が萩にお見えになった時、「この町には香水がまいてあるのか」といわれたほど、夏みかんの栽培は最盛期でした。この夏みかんの香りが、平成13年に全国の「かおり風景100選」に選定され、それに伴って山口県の県花にも選定されました。
 因みに、日本で最初に夏みかんのマーマレードを作ったのは、福沢諭吉です。明治26年に福沢諭吉のもとに送られてきた夏みかんを美味しく食べ、皮を利用して作った旨が、萩藩医家出身の松岡勇記(大阪にあった適塾の同窓生)あての礼状に記されています。

https://www.city.hagi.lg.jp/soshiki/45/518.html

光國本店

今回夏みかんグルメを目当てに訪れたお店が、山口県萩市大字熊谷町にある「元祖夏みかん菓子」を掲げるお店『光國(みつくに)本店』。

創業は安政5年(1858年)という老舗。

こちらのお店の商品は夏みかんの皮を糖漬けにした「萩乃薫 (はぎのかおり)」、夏みかんを丸ごと使った「夏蜜柑丸漬 (なつみかんまるづけ)」、「夏みかんマーマレード」の3種類のみでシンプル。

公式サイトによると、夏みかんの皮を初めてお菓子にした人は、長州萩町漁人町の釣道具および砂糖商の森重正喜さんだそうですが、それは鬼皮のまま作ったもので、すこぶる苦味多く、食べてゲップが出て困るという品だったそうです。

そこで『光國』ではこれを改良し、萩に初めて夏みかんが植えられたという明治9年(1876年)から4年間のあらゆる苦心研究 (苦すぎ、固すぎ、甘いだけで風味がないなど)の末、明治13年(1880年)についに納得のいくものが完成し、萩名産「夏○薫」と名付けて販売したとのこと。

以来一子相伝でその技術を伝え守りつつ、昔ながらの製法・素材にこだわり続けた夏みかん菓子の販売を続けているそうです。

私は以前2017年に行ったことがありますが、午後に買いに行ったところ、「夏蜜柑丸漬」が完売しており、「萩乃薫」のみ購入。

この「萩乃薫」がとても美味しかったので、次回は必ず「夏蜜柑丸漬」も食べてみたいと思い、今回は一週間前くらいに電話予約をしてから買いに行くことにしました。

ちなみに『光國本店』の他、「長州屋光國製菓本舗」というお店がありますが、こちらは『光國本店』3代目の弟が分家したもので、味・値段・製造販売方法がそれぞれ違っているとのこと。

アクセス

『光國本店』は「東萩駅」から徒歩15分ほどの距離。

駐車場はお店の少し南にありました。

混雑状況

この日は土曜日、お店には9時半頃に訪問。

この時先客は2人でした。

メニュー・商品ラインナップ

商品は上述の通り3種類でシンプルですが、「萩乃薫」は箱入りのものだと実型の琥珀かん「松陰の里」との詰合せになり、10月~11月には秋限定で夏みかんの子ども「青切り」が入ります。

私は以前その「青切り」を食べましたが、爽やかな風味が一層豊かでとても美味しかったです。

今回は予約していた「夏蜜柑丸漬」のみ購入。

感想

【夏蜜柑丸漬】1458円(税込)

(商品説明)
夏蜜柑丸漬は大正5年に3代目光國義太郎により創製されて以来、伝統の製法をそのままに丹念に手作りされています。無傷の実を厳選し、固い表皮を特製のカンナで1mmほど削り取り、中の実をくり抜きます。丸ごとの皮を2晩かけてしっかりとアク抜きしたあと糖蜜で煮込み、そこへ夏蜜柑から独自の技術で採取した自然香料を加えた白羊羹を流します。蜜柑の皮でフタをして羊羹が固まったら表面にグラニュー糖をまぶし半日落ちつかせて出来上がり。5日間かかる全工程は全てが手作業によるもので、熟練の技により夏蜜柑の皮に含まれる風味とほろ苦さはそのままに、甘すぎない羊羹と絶妙に引き立てあうおいしさです。お好みの大きさに切り分けて、お茶とともにどうぞ。
[賞味期間]常温(冷暗所)10日間 冷蔵30日間
※糖蜜で煮ておりますが、半生菓子ですので冷蔵保存をおすすめします。
※気温により表面のグラニュー糖が溶ける場合があります。その場合は、包みのまま冷蔵庫に保存していただき、お早めにお召し上がりください。

食べたのは数日後ですが、冬なので涼しいかなと常温保存していたところ、表面のグラニュー糖が溶けてベタベタしていたので、冷蔵庫に入れておけば良かったと失敗。

しかし味はとても美味しくて問題なしでした。

外の皮はモチッとザックリが合わさった歯切れの良い食感で、まるでべっこう飴を彷彿させるコクのある甘さに、柑橘ならではの爽やかな風味が効いていて苦味は無し。

中の羊羹はモッチリした食感で、上品な白餡の味わいをベースにほんのりと夏みかん風味もありました。

全体的には少し甘めに感じ、一人で一度に食べる分としては1/4くらいが丁度良かった印象。

煎茶と一緒に食べると相性が良くとても美味しかったです。

念願の「夏蜜柑丸漬」が食べられて満足、また萩市に来たらお土産に買って帰りたいですね。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://www.mitsukuni-honten.com

食べログ

光國本店

0838-22-0239

山口県萩市熊谷町41 

https://tabelog.com/yamaguchi/A3503/A350301/35002246

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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