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広島名物『はっさく大福』発祥のお店!【もち菓子のかしはら】(広島県広島市)

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訪問日:2023年12月3日(日)

目次

「八朔(はっさく)」とは

広島県尾道市、しまなみ海道の因島発祥の柑橘「八朔(はっさく)」。

しっかりとしたかための果肉に、サッパリした甘さと酸味、ほろ苦い味わいが特徴。

しまなみ海道は瀬戸内の温暖な気候を活かした果物作りが盛んで、特に柑橘類は様々な種類が生産されています。

因島には古くから多くの種類の雑柑があったそうで、その理由には気候の他、東南アジアまで勢力を広げ活躍した村上水軍が、遠征先から苗木や果実を持ち帰ったことも理由として考えられるそうです。

「八朔」は現在の広島県尾道市因島田熊町にある浄土寺の寺領地にて、1860年に当時の住職である小江恵徳上人が原木を発見。

「八朔」という名前は、毎年旧暦の八月の朔日(8月1日)頃から食べられていたことが由来で1886年頃に名付けられたと伝えられているそうです。

しかし実際この時期にはまだ果実は小さくて食用に適さず、現在は12月~2月頃に収穫。

収穫後、酸味を抜くためにしばらく寝かせてから出荷されるようで、最も美味しく食べられる旬は2月~3月頃だそうです。

名前の由来としては他にも、八月の朔日は仏と生きとし生けるものとの結びつき(加持力)が強く、身体が浄化される力を貰える日であったことから、人々の無病息災を願って小江恵徳上人が名付けたという説も出てきました。

現在浄土寺にはその原木が祀られ、境内には「八朔発祥之地」の記念碑や、八朔の販路拡大に貢献した田中清兵衛の胸像もあるそうです。

八朔を使った「はっさく大福」や「はっさくゼリー」などは広島の名物として人気で私も大好物。

もち菓子のかしはら

今回訪れたお店が、その「はっさく大福」発祥のお店、広島県広島市西区天満町にある『もち菓子のかしはら』。

創業は1941年。

元々は広島県尾道市因島田熊町にあったようですが、2013年に広島県広島市西区観音町に移転。

現在地には2022年10月6日に移転したようです。

「はっさく大福」は2代目が1983年に考案。

美味しくても傷や規格外で安く買い叩かれる八朔を見て、販路と栽培に苦労された先人達を思い、創業以来作り続けていた「みかん餅」(農林水産大臣賞受賞)の中に八朔の果実を入れた大福を思い付いたとのこと。

島の人には評価されなかったそうですが、試食販売を続け、「因島大橋」の開通を機に来島した島外の観光客から評価され、1989年「海と島の博覧会」より本格販売を開始したそうです。

フルーツ大好きが大好きなので、「はっさく大福」ももちろんお気に入り。

尾道のお店何軒かで食べたことがありますが、本当に美味しいです。

元祖ということで必ず行ってみたかったお店。

こちらのお店のはっさく大福は広島駅、百貨店、道の駅、イオン、サービスエリアなど数多くの取扱店舗があり、一覧は公式サイトに掲載されています。

今回は広島市に来ていたので、せっかくならと本店で購入。

アクセス

場所は広電本線「天満町電停」から徒歩3分の距離。

駐車場は店舗の1階部分にありました。

混雑状況

この日は日曜日、お店には朝の8時20分頃に訪問。

この時先客はおらず私のみでした。

メニュー・商品ラインナップ

この日の販売商品は店頭にもわかりやすく一覧が掲載されていました。

季節によって商品ラインナップは異なり、それぞれの販売時期については公式サイトに書いてあります。

ちなみに看板商品である「はっさく大福」は10月から7月中旬頃の販売だそうです。

他にもみかん、甘夏、レモンなど、フルーツは柑橘類が中心。

今回は気になった4種類を購入!

感想

【八朔大福】194円(税込)
《商品説明》
販売時期:10月から7月中旬
甘酸っぱい八朔の果実と白餡、みかん餅がマッチした大福です。剥いた八朔の果実を内皮となる白あんで包み、それを外皮となるみかん餅で再度包んだ、八朔その物を表現した商品です。

【菊丸大福】270円(税込)
《商品説明》
販売時期:10月から2月
皮を剥いた小ぶりの温州みかん丸ごと1個を白餡で包み、更にみかん餅で包んだ、野球ボール大の大福です。横から輪切りにすると菊模様で人気商品です。横から切るか、丸ごとお召し上がり下さい。

【レモン大福】194円(税込)
《商品説明》
販売時期:10月から8月
レモンピューレと果汁で練り上げた餡でナツミカンを包み更にみかん餅で包んだ酸味と甘みと香りがマッチした自慢の大福です。

【ブルーベリー大福】216円(税込)
《商品説明》
販売時期:11月から8月
レモン餡とブルーベリーを、ベリージャム入りのお餅で包んだ目に優しいといわれる大福です。広島市内に移転後の新商品開発の一つで試食を続け、好評により少量試食販売しています。

こちらのお店の柑橘大福は求肥ではなく、蒸した蜜柑ともち米を搗いたみかん餅で作っているそうです。

薄皮でありながらモチッとコシが強い食感、ほんのり色が付いていてオレンジ色の粒々も混ざっています。

八朔はプチッとシャキシャキしたかための果肉で、サッパリとした爽やかな甘酸っぱさとほろ苦い後味、白餡はまろやかで果肉の味わいを活かす程よい甘さ。

中はレモン果肉ではなくナツミカンが使われているようで、レモンは餡にレモンピューレと果汁を加えているとのこと。

酸味強めですが甘さも効いてバランスが良く、果肉は同じくかためのしっかり食感。

みかんは切ってみたものの、向きを間違えて菊模様にならず失敗。笑

八朔よりも柔らかめでジュワッとジューシー、酸味も甘味も強い濃密な味わい。

ブルーベリーは餅にベリージャム入りなので色もほんのり紫色。

ゴロゴロと果肉がたっぷり入っていて、プチプチシューシー、酸味控えめで甘さが強いフルーティな味わい。

どれも美味しかったですが、今回食べた中での個人的な好みの順は上からブルーベリー、はっさく、みかん、レモンという結果。

まさかのブルーベリーが優勝でした。笑

しかしやっぱり「はっさく大福」は美味しいですね!

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://www.mochigashi-kashihara.co.jp/

食べログ

もち菓子のかしはら

082-208-2236

広島県広島市西区天満町13-20 

https://tabelog.com/hiroshima/A3401/A340122/34030264/

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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