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アイスクリームを名物のカステラでサンドした『長崎カステラアイス』!【ニューヨーク堂】(長崎県長崎市)

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訪問日:2024年2月10日(土)

目次

カステラとは

長崎土産といえば真っ先に浮かぶといっても過言ではないほど、定番中の定番の名物として全国的に知られているお菓子「カステラ」。

カステラはポルトガルから伝わった南蛮菓子をもとに、素材や製法などの変化を遂げて、日本独自に発展した「和菓子」に分類されるもの。

ポルトガル人が種子島に漂着したのが1543年(天文12年)、フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸したのが1549(天文18)年であり、カステラは鉄砲の伝来やキリスト教の布教と共にもたらされたといわれています。

「カステラ」という名前の由来については諸説あるようですが、有力な説といわれているのがスペインの「カスティーリャ王国」。

ポルトガル語で「カスティーリャ」のことを「カステラ」と発音することから、日本に伝えられた際にポルトガル人が「これはカステラ王国のお菓子だ(ボロ・デ・カステラ Bolo de Castella)」と言ったのを聞き、これがカステラの語源になったといわれています。

カステラのルーツになったといわれているものには、スペインの「ビスコチョ」やポルトガルの「パン・デ・ロー」というものがありますが、現在一般的になっているカステラは見た目も製法も異なっているとのこと。

16世紀中頃のカステラ製法書「南蛮料理書」には卵・砂糖・小麦粉の配合がほぼ等分で書かれており、当時は現在より固くて甘くないカステラだったそうです。

1718年刊行の「古今名物御前菓子秘伝抄」によると、江戸中期から幕末になって砂糖や卵を多く使うようになったそうです。

明治に入ってからは良質な砂糖が豊富になり、長崎では水飴も入れられるようになって製法も進歩、さらに甘くて柔らかいしっとりとした食感になり、今のようなカステラが生まれたとのこと。

カステラが長崎で名物になったのは、1571年にポルトガル船との貿易のために長崎港が開港され、以後南蛮文化の中心として急速に発展し、ポルトガル人との交流も盛んに行われカステラを食する機会が多かったことや、鎖国後にも長崎だけは国際貿易都市としてオランダ、中国との貿易でカステラの製法に欠かせない砂糖が大量に輸入されたことが理由といわれています。

カステラに限らず、西洋や中国との貿易で日本に流入した砂糖は日本の人々の食生活に大きな影響を与え、独特の食文化が開花。

中でも海外貿易の窓口であった長崎と福岡の小倉を繋ぐ長崎街道沿いの地域には砂糖や外国由来の菓子が多く流入したことから「シュガーロード」と名付けられ、2020年6月に「砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード~」として日本遺産に認定されています。

ニューヨーク堂

今回訪れたお店が、長崎県長崎市古川町、眼鏡橋の近くにあるお店『ニューヨーク堂』。

創業は昭和12年(1937年)。

店名は創業者が23年間ニューヨークに在住し、アメリカの大手自動車メーカーの会長の専属シェフとして修業を重ねたことが由来だそうです。

こちらのお店はカステラ専門店や和菓子店というわけではなく、洋菓子店になるとのこと。

元々は洋食レストランとして開業したそうですが、統制の時代を経て材料の手配が難しい中、お客さんが来る前に用意できるスイーツだけを作るようにし、洋菓子店として再開したそうです。

特に有名なのがアイスクリームをカステラでサンドした「長崎カステラアイス」。

長崎経済新聞の記事によると、『ニューヨーク堂』では地元名産の茂木びわを使ったアイスクリームを販売をしていたそうですが、2006年に台風でびわが壊滅的な被害を受けたことをきっかけに、長崎名物のカステラとアイスクリームを組み合わせた「長崎カステラアイス」を発売し、現在の看板商品になる人気になったそうです。

公式サイトによると、マツコの知らない世界(アイスの世界)、浜ちゃんが!(芸能人お取り寄せチャンピオン大会)、ヒルナンデス、めざましテレビ、ミヤネ屋など、様々なテレビ番組にも紹介されています。

私は「あいぱく」というアイスクリームイベントで購入したことがあり、お気に入りになったスイーツ。

店舗の場所は知らなかったのですが、今回偶然前を通ったので急遽寄っていくことにしました。

ちなみにニューヨーク堂の店舗は長崎市古川町の1店舗のみで、他にオンラインショップや、長崎駅、長崎空港、観光地のお土産店などで取り扱いがあり、公式サイトで一覧が確認出来ます。

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日本全国を巡り、ご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理を中心に食べ歩いています。
こちらのブログではお店の情報や味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についても詳しく解説しております。

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