訪問日:2022年7月15日(金)
豊平峡温泉

北海道札幌市南区、札幌の奥座敷と呼ばれる定山渓温泉のさらに奥にある、全国で数%程しかないという「源泉100%かけ流し」の『豊平峡(ほうへいきょう)温泉』。
「日本源泉かけ流し温泉協会」によると、「源泉かけ流し」の定義は「湧き出したままの成分を損なわない源泉が、新鮮な状態のままで浴槽を満たしていること」。
しかし「源泉かけ流し」は入浴に適した温度にするため、泉質を損なわない範囲での最低限の「加水」や「加温」は認められていて、湯量不足を補うための水増し加水は認めないとのこと。
こちらの温泉では水での温度調節や、追い炊きをせず、貯湯タンク無しで、地中からの源泉に手を加えないまま浴槽へ注いでいることから「源泉100%かけ流し」を掲げていて、これは全国的に希少な温泉だそうです。
開湯は1992年と比較的新しい温泉のようで、トリップアドバイザーの「旅好きが選ぶ日帰り温泉&スパランキング」では何年も連続ベスト10にランクインし、2018年には第1位を獲得したとのこと。
ONSEN食堂

今回はこちらには温泉目当てで訪れたのですが、どうやらこちらは温泉だけでなく、中にある『ONSEN食堂』も名物になっています。
こちらの食堂では、ネパール人シェフが作る本格的な「インドカリー」に、江丹別産そば実を贅沢に使用した「十割蕎麦」、生でも食べられる新鮮な肉だけを使用した「生ロースジンギスカン」が楽しめるとのこと。
特にインドカリーの美味しさには定評があり、食べログのカレー百名店には2019年と2020年に選出、アジア・エスニック百名店には2022年に選出されています。
何故温泉でインドカリー?と理由がとても気になりましたが、Wikipediaによると2代目経営者が元々すすきのでインド料理店を営んでいたそうで、温泉を継ぐにあたって従業員のネパール人も連れてきたことがきっかけだとか。
訪問前はインドカリーのことは全く知らず、建物近くに着いた時は「独特の匂いがする温泉やなぁ」とかアホなこと考えていました。笑
建物に入ると明らかにカレーの匂いだとわかり、良い匂いがそこら中に広がっていて、これは食べるしかないと温泉上がりに急遽インドカリーを食べていくことに。
温泉は金属系の匂いが印象的な「ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉」で、浴槽や床は源泉に含まれる炭酸カルシウムや鉄分などが結晶化した石灰華が形成されまくり、そして露天風呂がとても広くて、人は多かったですがのんびりと浸かれました。
シャワーからも源泉がそのまま出てきて全身に浴びまくり、めちゃくちゃ気持ち良かったです。
あと、インド人やネパール人系の人も温泉に入っていて、これはスタッフの方なのかとても気になりました。笑
アクセス
近くに電車は通っておらず、駐車場は施設前にありました。
混雑状況
この日は平日の金曜日、食堂には18時過ぎに入店しましたが、この時客入りは2〜3割くらいで空いていました。
メニュー・商品ラインアップ






今月のオススメによると、人気ランキングTOP3は上からチキン、チキンマクハンワラ、ナスとトマトのカリー、そしてスタッフ人気NO.1はポークだそうです。
カレーは「チキン」を選択、辛さが5段階から選べるので真ん中の「中辛」にしました。
カレーは全て「プレーンナン」が付きますが、他の種類のナンに変更は出来ないようです。
特に北海道ならではのナンという印象を受けた「ハスカップナン」や、餃子の具が乗ったナン「モモチャ」は気になりましたが、単品で追加すると満腹で食べきれなさそうだったので止めておきました。
あと、今メニューを見返していて気付いたのですが、「ハスカップラッシー」が飲み物メニューにあったので、こちらは注文しておけば良かったと激しく後悔しました。笑
感想

【チキンカリー(中辛)】900円(税込)

カレーはドロッとした濃度高めの質感ですが、野菜の甘さが効いたようなまろやかで優しめの味わい。
辛さは日本の一般家庭を目安にしているそうですが、個人的には一般的なカレールーの辛口よりも辛めに感じ、顔からじんわり汗をかいてきました。
ゴロッと入ったチキンは脂控えめでホロホロの柔らかさ。

ナンはふっくらしてる部分もありますが、全体的に薄めで焼き目がパリパリと香ばしく、モチッと感は強め。
生地の甘さは控えめで、塩気がほんのり効いていました。
元々は温泉後に味噌ラーメン食べ歩きをする予定でしたが、カレーでお腹いっぱいになってしまい全然食べれず。
しかし温泉の後のインドカレーは初体験、忘れられない貴重な思い出になったので、後悔はしていません。
ご馳走様でした!
公式サイト等
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食べログ
ONSEN食堂
011-598-2410
北海道札幌市南区定山渓608-2 豊平峡温泉
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