訪問日:2025年6月21日(土)
辛味噌ラーメンとは
山形県のご当地ラーメンの一つ「辛味噌ラーメン」。
その名の通り、味噌ラーメンの上に真っ赤な「辛味噌」をトッピングするのが特徴。
昭和33年(1958年)に創業した山形県南陽市(旧赤湯町)の「龍上海」というお店で、昭和35年(1960年)に誕生したとのこと。
「辛味噌ラーメン」は「赤湯ラーメン」、「赤湯からみそラーメン」、「赤湯辛味噌ラーメン」などとも呼ばれていますが、「龍上海」では「赤湯ラーメン」は辛味噌無しの醤油ラーメンで、辛味噌有りの味噌ラーメンが「赤湯からみそラーメン」という名前で提供されています。
「龍上海」では創業当時、醤油味のラーメンが看板メニューでしたが、当時はまだ繁盛しておらず、スープが売れ残ることも多かったので、これを自宅に持ち帰り、味噌を入れて味噌汁にして家族で飲んでいたとのこと。
その味噌汁に初代店主の息子(後の二代目)が麺を入れていたことをきっかけに、そのままだと味にインパクトが無かったことから、試行錯誤を経て唐辛子やニンニク、香辛料をブレンドした辛味噌をトッピングするスタイルを完成。
「龍上海」は2005年12月から「新横浜ラーメン博物館」への出店を果たしており、カップ麺化もされたことから知名度が上がり、全国に知られる存在になったとのこと。
現在では山形を代表するご当地ラーメンの一つとして、様々なお店で同様のスタイルのラーメンが提供されています。
龍上海 米沢店

今回訪れたのは、上述の辛味噌ラーメン発祥の店である『龍上海』の『米沢店』へ。
公式サイトには2025年7月に確認した時点で「赤湯本店」、「米沢店」、「栄町支店」、「山大医学部前店」、「横浜店(新横浜ラーメン博物館内)」、「東根店」、「鶴岡店」が掲載されています。
直営の支店なのか経営は別の暖簾分けなのか、公式サイトでは触れられていないので正確な情報は不明ですが、それぞれ親族が経営していて、微妙に違いがあるという形で紹介されていることが多い印象です。
『米沢店』のオープン日もよくわからなかったのですが、支店の中ではかなり古い店舗の一つのようで、実際に外観から見ても少し老舗感があります。
『龍上海』は以前2017年に「赤湯本店」に行ったことがあり、とても美味しかったのでお気に入りのお店になりました。
今回の旅行中は行く予定がなかったのですが、この日昼食を4軒連食した後にもお腹に余裕があったこと、暑すぎて休憩していた快活CLUBのすぐそばにあったという条件が重なり、急遽寄っていくことにしました。
アクセス
場所は米沢駅から徒歩40分くらいと駅からは遠めの立地。
駐車場は店舗前と店舗裏、少し南に離れた場所にもありました。
混雑状況
この日は土曜日、お店には15時40分頃に訪問。
お昼時に前を通った際はかなりの行列が出来ていましたが、流石にこの時間は空いていて先客は2人のみ。
混雑店でもこれくらいの時間に行けば空いていることが多いので、通し営業はありがたいですね。
メニュー・商品ラインアップ


この日は暑かったので、6~9月までの夏季限定メニューである「からみそ冷やし中華」にも惹かれましたが、やっぱり食べたいのは『赤湯からみそラーメン』、ということでこちらを注文!
感想

【赤湯からみそラーメン】950円(税込)
辛味噌は辛いので最初から全てを混ぜずに、少しずつ調整しながらいただきます。
そのままだと適度なこってり感、まったりとしたコクのある味噌ラーメンという感じで、これでも十分美味しいですが、少し物足りないのが正直なところ。
しかし辛味噌を混ぜると、香辛料の風味と辛味が加わり、コクも増して味の深みが段違い、本当に感動の美味しさ。
全てを混ぜると口が少しヒリヒリするくらいしっかり辛めですが、個人的には旨辛の範疇でとても美味しく楽しめます。

麺は縮れた太麺でプリプリモチッとした食感、濃いスープに良く合いこちらも好みのタイプ。
トッピングは青のり、ナルト、メンマ、ネギ、チャーシューなど。
チャーシューは脂身もあってこってりジューシーなタイプでした。
本店に行ったのが随分前なので、細かい違いは私にはわかりませんが、本店で食べた時の満足度はこちらでも変わらず、食べに来て本当に良かったです。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
赤湯ラーメン 龍上海 米沢店
0238-21-8234
山形県米沢市春日4-4-6
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