訪問日:2024年1月27日(土)
大和茶とは
全国でも上位の生産量を誇り、日本有数の茶処として発展してきた奈良県。
奈良県の茶栽培は、奈良市、山添村を中心に、宇陀市、天理市、大淀町、東吉野村などで行われており、主にかぶせ茶や煎茶、番茶などが「大和茶」として生産されているとのこと。
日本で初めてお茶が供されたのは、天平元年(729年)の聖武天皇の時代に「宮中に僧を召して茶を賜った」(公事根源より)と記されているのが最初といわれています。
「大和茶」の歴史も古く、大同元年(806年)に空海(弘法大師)が唐より茶の種を持ち帰り、佛隆寺(仏隆寺、現宇陀市)の開祖である弟子の堅恵大徳に与え、その地に種をまいたのが始まりと伝わっているそうです。
仏教と深く関わっていたお茶は寺院を中心に広がり、室町時代には奈良出身の茶人、村田珠光によって茶の湯の精神「わび茶」が誕生したといわれています。
「大和茶」の産地である大和高原一帯は、気象条件や雨量など自然条件に恵まれ、茶園の多くが朝晩の温度差が激しい標高200~500mの高冷地に位置し、茶芽がじっくり生育するため、香り高く滋味濃厚な良質茶が出来るそうです。
「大和茶」を専門に取り扱った販売店やカフェや、「大和茶」を使った料理やスイーツなど、奈良県には様々な「大和茶グルメ」を提供しているお店が存在し、食べ歩きが楽しめます。
大和茶カフェ 茶樂茶 SARASA
今回訪れたお店は、奈良県奈良市の「ならまち」にあるお店『大和茶カフェ 茶樂茶 SARASA』。
オープンは2020年11月。
奈良県産の「大和茶」のみを使用した抹茶、煎茶、ほうじ茶、和紅茶、ラテなどに、有機栽培されたハーブと煎茶を融合したブレンドティーや、お茶にぴったりな和洋折衷のスイーツも楽しめるカフェ。
お茶の味、香り、色、器、インテリアなど「五感(視・聴・嗅・味・触)で味わう」をコンセプトに、カウンター6席のみの静かで穏やかな空間で、美味しいお茶を飲みながらゆったりとした時間を過ごせるお店として人気。
アクセス
場所は近鉄奈良駅やJR京終駅から徒歩16分くらいの距離。
駐車場は近隣コインパーキングになります。
混雑状況
この日は土曜日、お店には14時過ぎに訪問。
この時先客は2人で、待ち時間無く入れました。
メニュー・商品ラインナップ
今回は既にスイーツを食べた後だったので、お茶だけ飲むことにしましたが、スイーツはお茶のマカロンや、奈良の名店「中西与三郎」謹製の上生菓子、お店のオススメという「紫いもモンブラン」など魅力的なラインナップ。
今回は同行者と2人での訪問なので、それぞれ「煎茶」と「ほうじ茶」を注文!
感想
【煎茶】748円(税込)
カウンター席のすぐ前に茶釜があり、お茶の説明をしながら目の前で作ってくれるライブ形式。
煎茶は3煎目まで違いを楽しみながら提供され、最後は残った茶葉にお出汁と鰹節をかけてお浸しにしてもらえます。
1煎目は60度、2・3煎目は80度のお湯で作っているそうです。
1煎目はとても香り高く、スッキリした口当たりの後に、コクと深みのある味わいがブワッと広がる不思議な美味しさ。
2煎目は香りもありつつまろやか苦味が効いたバランスの良い味わいで、馴染みのある美味しい煎茶という印象。
3煎目は薄くなると思っていたのですが、更に重厚になったような印象も受ける、意外な美味しさでした。
〆のお浸しはしんなり柔らかな食感で、茶葉ならではの苦味はほんのりとありつつ、鰹節とお出汁の旨みが効いていて、おかずとしても楽しめそうな美味しさでした。
同行者の「ほうじ茶」693円(税込)も、注文後に目の前で茶葉を焙煎しながら作ってもらえます。
香ばしさが段違い、程良い渋味が味に深みを出して、こちらもまた絶品のお茶でした。
ならまちはオシャレで美味しい素晴らしいお店が多いですが、またお気に入りのお店が一つ増えました!
ちなみにこの日は奈良の伝統行事である「若草山焼き」が開催された日で、ならまちや奈良公園はかなり賑わっていました。
冬には珍しい花火も打ちあがるので、また来年も行きたいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
大和茶カフェ 茶樂茶
0742-95-9693
奈良県奈良市公納堂町6
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