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中津川が発祥の地といわれる名物『栗きんとん』を代表する老舗の名店!【すや 本店】(岐阜県中津川市)

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訪問日:2024年10月7日(月)

目次

栗きんとんとは

発祥の地といわれている岐阜県中津川市を中心とした東濃地区と、その周辺エリアで名物になっている和菓子「栗きんとん」。

一度蒸した栗の実を砂糖と炊き上げ茶巾で栗の形に整える、栗そのものの風味を存分に味わえるシンプルなお菓子。

「栗きんとん」と聞くと、一般的には栗にサツマイモの餡をまとわせたおせち料理をイメージしますが、おせちの方は漢字では「栗金団」、中津川のものは漢字では「栗金飩」と表記するとのこと。

JR中津川駅前には「栗きんとん発祥の地」の石碑が建立されていて、そこには歴史について以下のように書いてありました。

栗きんとんの歴史
 爪はめば 子ども思はゆ 久利(くり)はめば まして偲はゆ・・
奈良朝の歌人山上憶良の歌にもあり、栗は古くから食され、また年貢として納められたという記録もあるように、江戸時代には苗木遠山氏が上地木曽川畔の栗の実を、将軍家に献上していたという記録も残っています。
 中津川は山間地にあり山栗が多く収穫され、干栗・焼き栗・栗飯などのほか、茹でた栗の中身を取り出し細かくほぐし茶巾で絞った栗きんとんの原形も食されていました。しかもこの地では煎茶が盛んで、近所同士の交際も広く、互いのお茶うけ自慢も重なって「栗きんとん」は山国の秋の味党の一品として重宝がられてきました。
 こうした地の利から、先人たちは栗の栽培が始まったといわれる大正時代以前の明治の中頃にはすでに「栗きんとん」を商品として販売していたと言われ、今日では中津川を代表する銘菓として広く知られ親しまれています。

また農林水産省の公式サイトには以下のように書いてありました。

栗きんとんの発祥の地とされ、県内有数の栗の産地でもある中津川市は、江戸時代に幕府が直轄する幹線道路「中山道」が通り、江戸と京都・大阪を結ぶ重要な宿場町の一つとして発展を遂げ、独自の文化が花開き、茶の湯文化も盛んになった。そのため、お茶に合うおいしい菓子が求められ、菓子職人が腕を競い合い、特産である栗をつかった菓子が次々に生み出され、栗きんとんも誕生したと伝えられている。

栗きんとん 岐阜県

Wikipediaによると、元祖とされるお店は岐阜県中津川市にある元禄年間創業の「すや」という説がありますが、岐阜県加茂郡八百津町にある明治5年(1872年)創業の「緑屋老舗」が元祖という説もあるとのこと。

「緑屋老舗」の3代目が約100年前の大正時代に考案して商品化したのが発祥で、その後中津川市の「すや」の娘が八百津町に嫁入りし、「すや」に栗きんとんを紹介したことで中津川市に伝わったといわれているそうです。

「栗きんとん」の販売店では栗の収穫が始まる9月から翌年1月頃までの期間限定で提供していることが多いので、この時期に岐阜県を訪れると必ず買いに行きたくなります。

すや

今回訪れたのが岐阜県中津川市新町に本店を構える『すや』。

創業は元禄年間(1688〜1704年)という300年以上の歴史があるお店で、創業当初は「十八屋」という酢のお店だったそうです。

1802年に中山道を大阪から江戸へ下っていった江戸時代後期の狂歌師・戯作者である大田南畝が、酢のお店「十八屋」について「壬戌紀行」に書き留めているそうですが、その100年後にお菓子屋に変わったと公式サイトに書いてありました。

直営店舗は2024年10月に公式サイトを確認した時点で、本店の他に甘味処「榧」が隣接した「すや西木」と、名古屋に直売所が2軒あるとのこと。

『すや』とは別に岐阜県恵那市に本店を構える「恵那寿や」というお店がありますが、こちらは創業が昭和33年で、中津川のすやから暖簾分けされたお店だそうです。

私は前回「すや西木」にて栗きんとんを購入しましたが、今まで食べた栗きんとんの中でも特に美味しかったので、また再訪したいと思い今回は本店へ初訪問。

ちなみに本店は2024年10月時点で食べログのスイーツランキングで岐阜県内1位、食べログ百名店にも2018~2020年、2022~2023年に選出されています。

アクセス

本店は中津川駅から徒歩5分くらいの距離。

駐車場は少し離れた県道71号線沿いにあるようで、「すや 駐車場 中津川」でGoogleマップで検索すると場所が出てきました。

混雑状況

この日は平日の月曜日、お店には15時40分頃に訪問。

この時先客はおらず私のみでした。

メニュー・商品ラインナップ

商品写真は栗きんとんしかありませんが、公式サイトに一覧が掲載されています。

目当ての「栗きんとん」はこちらのお店では9月~1月の期間限定販売ですが、栗納豆、栗こごり、栗羊羮など通年販売している栗菓子も結構多いです。

他にも様々な季節限定菓子があって魅力的ですが、今回は『栗きんとん』のみを3個購入!

感想

【栗きんとん】1個291円(税込)

原材料は栗(国産)、砂糖のみと非常にシンプル。

大きさは一口サイズですが、栗の美味しさを濃縮したかのような香り高く重厚な味わいで、少しずつ食べてもその美味しさが堪能できます。

基本はパサつかずしっとりとなめらかですが、ホクホクとした栗の粒がまばらに入っていて、食感と香りの良いアクセントになっています。

素材の良さを生かした上品な甘さも素晴らしく、やっぱりここの栗きんとんは絶品です。

今回は時間が無くてお気に入りの『すや』にしか行けませんでしたが、来年もまた秋に中津川に来る予定なので、次回は色々なお店で栗きんとん巡りを楽しみたいと思います。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://www.suya-honke.co.jp

食べログ

栗きんとん本家 すや 本店

0573-65-2078

岐阜県中津川市新町2-40 

https://tabelog.com/gifu/A2103/A210303/21000030

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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