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宮城県の三大名物の一つ『笹かまぼこ』の名付け親といわれる老舗!【阿部蒲鉾店 本店】(宮城県仙台市)

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訪問日:2024年3月21日(木)

目次

笹かまぼことは

ずんだ餅、牛タンと並ぶ、宮城県の三大名物の一つといわれる「笹かまぼこ」。

「笹かまぼこ」はその名の通り、笹のような形が特徴の焼きかまぼこ。

元々は「手のひらかまぼこ」や「ベロかまぼこ」など様々な呼び名があったそうですが、旧仙台藩主伊達家の家紋「竹に雀」の笹にちなんで「笹かまぼこ」と呼ぶようになり、昭和に入って「笹かまぼこ」に統一されたそうです。

宮城県は気仙沼や石巻、塩竈、閖上といった豊かな漁場を持ち、明治の中頃からヒラメやスズキ、タイなどの魚が大量に獲れるようになったそうです。

しかし今ほど輸送方法も発達していなかったため、保存方法として考案されたのが、すり身にして手のひらでかたどり竹串に刺して焼いて作る、焼きかまぼこ。

以前はヒラメなどを主原料としていたものの、漁獲量が激減したため、現在ではその代用品としてスケソウダラなどの白身魚が主原料になっているようです。

近年になって包装技術と輸送速度が向上し、「笹かまぼこ」は宮城県を代表する特産品としてお土産などに好まれるようになり、現在笹かまぼこを製造するメーカーは宮城県内に大小合わせて40軒以上あるといわれています。

定番のプレーンタイプの他、チーズや大葉を練り込んだもの、スモークされたものなどお店によってバリエーションがあり、そのまま食べるだけでなく天ぷらやおでん、サラダなどに使われ、アレンジも様々。

阿部蒲鉾店

今回訪れたお店は、仙台市青葉区中央に本店を構える『阿部蒲鉾店』。

創業者の方は当時では珍しくかまぼこを専業にしていた仙台の「矢の目蒲鉾店」や石巻の「毛塚蒲鉾」での修業を経て、1935年(昭和10年)に仙台市新伝馬町43番地にて『阿部蒲鉾店』を創業。

笹型に成形した蒲鉾を「笹かまぼこ」という名前をつけて売り出し、『阿部蒲鉾店』の創業者は「笹かまぼこの名づけ親」といわれています。

市内同業者の中でも1、2を競う商店へ発展したところ、1945年に仙台空襲にて店舗や工場が全焼、しかし辺り一面がまだ焦土の中、1946年にいち早く建物を再建し復興。

1948年には奥田鉄工所と若生電気の協力を得て、電力を使った自動笹焼き機を開発しましたが、宮城を一大観光地にするという夢から「笹かまぼこ」の名産品にしようと決意し、県内同業他社の蒲鉾屋でも使えるように設計図を多くの人々に公開し、蒲鉾業界全体と地元仙台の発展に貢献したそうです。

その後も工場拡張、機械導入、多店舗展開と順調に発展を続け、今では「笹かまぼこ」を代表する老舗の名店として全国的に知られる存在に。

2025年2月に公式サイトを確認した時点で、店舗は宮城県内を中心に、岩手県、福島県、また関東エリアの百貨店やサービスエリアなどにも出店しています。

店舗数は多く、オンラインショップもありますが、今回本店を訪れた理由としては、お土産に笹かまぼこを購入したかった他、食べ歩きグルメとして人気の「ひょうたん揚げ」も目当て。

「ひょうたん揚げ」は丸いボール状の蒸しかまぼこを甘い衣で包んで揚げたアメリカンドッグ風スナックで、取り扱い店舗は「本店」と「楽天モバイルパーク宮城店」の2店のみになります。

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日本全国を巡り、ご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理を中心に食べ歩いています。
こちらのブログではお店の情報や味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についても詳しく解説しております。

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