訪問日:2023年3月17日(金)
猪骨(ししこつ)ラーメン

愛媛県今治市、しまなみ海道の大三島にあるラーメン店『猪骨(ししこつ)ラーメン』。
店名通り、大三島を中心とした愛媛県産の天然イノシシの骨と肉を使って作るオリジナルラーメンのお店。
お店については公式サイトに詳しく書いてありました。
店主の方は元々東京でサラリーマンをしていたそうですが、東日本大震災で物流が止まり食料品が品薄状態になった事態をキッカケに、食糧を自力で調達する大事さを知り狩猟免許を取ったそうです。
その後脱サラをし、長崎出身だったことから暖かい土地の方が合うと、海にも山にも気候にも恵まれた瀬戸内の島へ猟師を目指して移住。
地元のイノシシを捕獲・活用している団体「しまなみイノシシ活用隊」に猟師修行を兼ねて所属し、そこで食べたイノシシ肉の美味しさに驚いたそうですが、当時は用途が見えずに山の中に埋設処理されている状態だったため、その打開策として思いついたのがラーメンだったそうです。
大三島には日本総鎮守である「大山祇神社」があり、観光客は多いもののラーメン専門店がなかったことから、地域の特産品になるクオリティを目指して試行錯誤を繰り返し、クラウドファンディングを利用して2018年4月に『猪骨ラーメン』をオープンしたとのこと。
イノシシを使ったラーメン自体は食べたことがありますが、その専門店は珍しいと思い、以前からとても気になっていたお店、今回初訪問です。
アクセス
場所は大山祇神社からすぐ近くで参道沿いの立地、駐車場もありました。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には12時半頃に訪問。
この時先客はおらず私たちのみでした。
メニュー・商品ラインアップ






猪骨ラーメンは塩、醤油、味噌があったので、今回は一番イノシシの旨味を感じられるという塩を注文。
感想

【猪骨塩ラーメン】900円(税込)
タレには大三島にメイン工場がある「伯方の塩」など複数の塩をブレンドしているそうで、別皿には大三島産の無農薬栽培レモン、こちらは途中からお好みで絞り味の変化を楽しめます。
スープはイノシシの骨をはじめ、その旨味を引き出す瀬戸内の海産物や食材を8時間以上かけてじっくり焚いているそうです。
大三島のイノシシは山の柑橘やドングリをたくさん食べて育ち、臭みがなく脂もさらりとしているそうで、血の回りや肉焼けを防ぐため解体後の処理も迅速に行っているとのこと。
スープは全然クセを感じず、あっさりながらまろやかでコクがある、優しめの豚骨スープのような味わい。

麺は国産の小麦ユメチカラを使用し、独自のレシピで製麺しているそうで、プリッとモッチリした瑞々しい食感の細縮れ麺。
メンマは太めでシャクッと歯応えのある食感。
チャーシューもイノシシのようで、少し締まった食感ですがパサつきや臭みは無く、タレの風味が効いて旨味も濃いめ。

同行者が注文した醤油も少し味見させてもらいましたが、スープそのものの美味しさがよくわかる塩の方が個人的に好みでした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
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食べログ
猪骨ラーメン
0897-72-8780
愛媛県今治市大三島町宮浦5516
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