訪問日:2025年7月19日(土)
てこね寿司とは
三重県伊勢志摩地域の郷土料理として知られている「てこね寿司」。
カツオやマグロなどの赤身の刺身を、醤油を中心としたタレに漬け込んだ後、酢飯と合わせたちらし寿司の一種で、好みにより大葉や生姜、海苔などがトッピングされます。
奥志摩地方の漁師がカツオ釣りの船上で時間をかけずに食べられる料理として、持っていった酢飯に釣ったカツオと醤油をぶっかけ、手でこね混ぜたのが「てこね寿司」の始まりといわれています。
当地は海女(あま)の町として知られており、女性もよく働くため、栄養があり準備に手間がかからず簡単な料理として「てこね寿司」が定着したとのこと。
三重県は日本でも有数のカツオの漁獲高を誇り、中でも熊野灘地域は一本釣りと曳き縄釣り漁業が盛んな地域。
またマグロの主要な養殖地でもあり、三重県にはこういった恵まれた漁場や新鮮な魚が手に入る背景があることから、魚を生食で食べる機会が多く、「てこね寿司」が多く食される理由になっているそうです。
2007年に農林水産省が全国各地から選定した「農山漁村の郷土料理百選」には「伊勢うどん」と共に「てこね寿司」も選出。
三重県を代表する郷土料理の一品として、各家庭でも人が集まる際のおもてなし料理や、宴会などでも食される機会が多く、様々なお店でも定番の人気メニューになっています。
すし久

今回訪れたのは、伊勢神宮内宮の門前町、通称「おはらい町」にあるお店『すし久(きゅう)』。
江戸時代の天保年間(1830年~1844年)に寿司屋として創業し、その後料理旅館を営み、明治から昭和初期には勅使の宿も務めたそうです。
戦後に一度閉店したものの、平成元年に料理屋として再開したという情報が出てきました。
店舗は平成元年に当時の面影を残す復元改装されたもので、吹き抜けの梁には明治2年の遷宮時に下賜された宇治橋のけやき材がそのまま使われているとのこと。
今回は「第73回伊勢神宮奉納全国花火大会」のために伊勢を訪れましたが、昼間はやはり食べ歩きを楽しみたいところ。
特に「おはらい町」は魅力的なお店が盛り沢山。
こちらは「てこね寿司」の名店として知られており、私も2019年に一度行ったことがありますが、今まで食べた「てこね寿司」の中でも一番好みで、今回久しぶりに再訪。
アクセス
場所は五十鈴川駅から徒歩30分くらい、バス停は「神宮会館前」が最寄りで徒歩3分くらいの距離。
駐車場は近隣コインパーキングになります。
混雑状況
この日は土曜日、お店には開店時間35分前の10時25分頃に到着。
こちらのお店は発券機で整理券を発行するシステムですが、この時まだ機械は動いておらず、4組が並んでいる状態でした。

私が並び始めてすぐにお店の方が来て機械を稼働し、整理券を発行。
今発行した人は10時50分頃に戻ってきてくださいとのこと。

時間通りに戻ると、この時既に整理券は36番になっており、その後案内が始まった10時57分には45組まで増加。
本当に早めに来ておいて正解でした、土曜日の人気凄まじいですね。笑
メニュー・商品ラインアップ


今回は「てこね寿し 梅」を注文!
感想


【てこね寿し 梅】1500円(税込)
こちらのお店では地元御絲産コシヒカリの酢飯の上に、自家製の甘辛い醤油タレに漬けた肉厚のカツオの切り身をのせているとのこと。
タレは素材の味わいを活かしたちょうど良い濃さで、カツオの身はしっとりモチッと食感で旨みが凝縮されたような味わい。
酢飯は甘さと酸味のバランスが良く、細かい大葉の刻みが混ざっていて風味豊か、ここの「てこね寿司」は本当に格別の美味しさです。
味噌汁はあおさのりがたっぷり入っていて、ひじきの煮物も細かい魚の身が入っていて旨みが濃く、とても美味しかったです。
毎月朔日(1日)の早朝には季節の素材で作られる朝粥を提供しているので、そちらも一度食べてみたいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
https://www.instagram.com/okage.sushikyu.official/?hl=ja
食べログ
すし久
0596-27-0229
三重県伊勢市宇治中之切町20 おかげ横丁
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