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元祖を掲げる、郷土料理『けんちんそば』の人気店!【昔屋】(茨城県大子町)

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訪問日:2023年5月2日(火)

目次

「常陸秋そば」とは

“玄(げん)そばの最高峰”という評価を獲得している、茨城県のブランド品種「常陸秋そば(ひたちあきそば)」。

茨城県は朝晩の寒暖差が大きく、水捌けの良い傾斜地が多いことから、江戸時代からそば栽培が盛ん。

年度によってランキングは異なりますが、北海道、長野県、栃木県などに次いで、全国屈指の収穫量を誇ります。

「常陸秋そば」は茨城県北地域に位置する旧金砂郷町(現:常陸太田市)赤土地区の在来種がルーツ。

茨城県では昭和53年(1978年)からそばブランド品種の育成に取り組み、選抜育成法により3年余りの歳月をかけて「常陸秋そば」が誕生したそうです。

実が大きく、粒揃いが良く、食した時の芳醇な香りやほんのり甘さを感じる豊かな味わいが特長で、そば職人や全国のそば通からも高い評価を獲得。

県内はもちろん首都圏のそばの名店でも使用されているそうです。

茨城県の公式サイトでは「常陸秋そば」が楽しめるお店を紹介しているサイトリンクも掲載されています。

「けんちんそば」・「つけけんちん」とは

根菜類がよくとれる茨城県では、里芋、大根、ごぼう、こんにゃく、ねぎ、人参などを炒め、味噌と醤油、みりんで味付けをした温かい「けんちん汁」がよく食べられているとのこと。

「けんちんそば」はこのけんちん汁にそばを入れて食べるもの、「つけけんちん」は温かいけんちん汁にざるそばを添えて食べるというスタイル。

農作物の収穫の大半が済む11月半ばになると、祭りのためのごちそうの一つとしてよく食べられたそうで、北部地域を中心に、茨城県全域に深く根付いた郷土料理だそうです。

「けんちんそば」は他県でも食べられるそうですが、特に「つけけんちん」は茨城県ならではの食べ方として、農林水産省の公式サイトで茨城県の郷土料理として紹介されています。

江戸時代の後期にはすでに食べられていたそうで、旧暦の新年(現在の節分の時期)にそばを食べる「つけけんちん」の風習は水戸藩から広がったといわれているそうです。

昔屋

今回訪れたお店が、茨城県久慈郡大子町(だいごまち)にある、日本の滝百選に選定され、日本三名瀑の一つに挙げられる(他候補多数)という「袋田の滝」近くにあるお店『昔屋』。

正確な創業年はよくわかりませんでしたが、食べログの店舗情報には1960年、お店のメニューには半世紀と書いてありました。

こちらは「常陸秋そば」の使用店であり、「元祖けんちんそば処」を掲げるお店。

「茨城をたべよう いばらき食と農のポータルサイト」というサイトによると、郷土料理の「けんちんそば」を初めてメニューとしてお客さんに提供したお店だそうです。

季節限定で提供しているお店もありますが、こちらのお店では通年で「けんちんそば」・「つけけんちん」を提供しているそうなので、今回5月に行ってみることにしました。

アクセス

場所は袋田駅から徒歩40分弱の距離。

この辺りは観光の有料駐車場が多く、私も観光が一番のメインだったので普通に有料駐車場に止めてからお店に向かいましたが、「茨城をたべよう いばらき食と農のポータルサイト」によるとお店の駐車場が5台分あるようでした。

混雑状況

この日は平日の火曜日、お店には10時過ぎに到着。

Googleマップでは10時と書いてあったのですが、まだ開いてなかったので売店コーナーの店員さんに聞いてみたところ、もうすぐ開店するので中で待っていて大丈夫とのこと。

先客は無しで、私が退店する10時半頃まで誰も来店せず空いていました。

メニュー・商品ラインナップ

「けんちんそば」と「つけけんちん」、どちらを食べるか悩みまくりましたが、今回は『けんちんそば』を注文!

感想

【元祖けんちんそば】1100円(税込)

具材はごぼう、人参、大根などの根菜類に、きのこ、山菜、油揚げ、豆腐などがたっぷり入ってヘルシー。

汁は和風の出汁が効いた優しい味噌味に、ほんのり甘さが効いてあっさりながらコクのある味わい。

そばは基本細めがメインですが、平打ちや中太のものも混ざったまばらな形状。

柔らかめのモチッと食感で、風味の良さも際立ちます。

具沢山なだけでなく、麺量も結構多くて食べ応えがありました。

サービスで大子町の名物であるこんにゃくもいただきました。

こんにゃくおでんとトマトこんにゃくの2種類。

おでんは熱々でプルプルと弾力のある瑞々しい食感、甘辛濃厚で柑橘の爽やかな風味が効いた味噌がとても美味しかったです。

トマトこんにゃくはツルンとモッチリした食感、正直見た目ほどのトマト感はわかりませんでしたが、出汁の効いた醤油との相性が良く美味しかったです。

ちなみにお店に行く前に「袋田の滝」を見に行きましたが、高さ120m・幅73mの大きさを誇る圧倒的迫力で感動しました。

ご馳走様でした!

公式サイト等

Facebook

https://www.facebook.com/fukuroda.mukashiya/?locale=ja_JP

食べログ

昔屋

0295-72-3201

茨城県久慈郡大子町袋田178 

https://tabelog.com/ibaraki/A0805/A080503/8000714/

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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