訪問日:2023年12月16日(土)
大阪・堺名物の『アナゴ』
かつて大阪湾は日本有数のアナゴの好漁場として知られ、全国漁業協同組合連合会が中心となり、各都道府県の漁業協同組合連合会・漁業協同組合が選定する「プライドフィッシュ」に『大阪のマアナゴ』として認定されています。
特に堺近海は美食家として知られる北大路魯山人が、「アナゴがうまいのは堺近海だ」と書き記したことでも有名。
堺市出島町のあたりはアナゴ専門の加工業者が軒を連ねたそうで、「出島穴子屋筋」と呼ばれたとか。
旬は4~6月、大きくふっくらとした柔らかい身が絶品で、泉州地方では白焼き、寿司、天ぷら、蒲焼、茶碗蒸しなど、様々なアナゴの調理法が浸透しているそうです。
特に天ぷらに青ネギと醤油をかけて食べるのが泉州流とのこと。
しかし近年は環境の変化から天然物の漁獲量が激減。
堺市では受け継いできた加工や目利きの技で美味しいアナゴのPRを行い、泉南市では養殖プロジェクトを開始して「泉南あなご」としてブランド化するなど、大阪ではアナゴの食文化を守り伝える活動が盛んに行われているそうです。
深清鮓
今回訪れたお店が、堺市堺区出島町にあるテイクアウト専門の寿司屋『深清鮓(ふかせずし)』。
創業は昭和23年(1948年)、現在3代目になるようです。
こちらのお店では特に「穴子寿司」が有名、常に予約が絶えず、完売必至の人気店。
私も以前から大好きなお店で、今回久しぶりの訪問。
アクセス
場所は南海本線「湊駅」から徒歩5分くらいの距離。
駐車場は店舗の西側にありました。
撮影禁止
現在媒体契約以外、調理行程、従業員、来客者、建物外観等、撮影は全て禁止になっています。
写真は購入した商品と、一緒に入れてもらったメニューのみになります。
過去に撮影された写真は食べログ等に掲載されています。
予約・混雑状況
この日は土曜日、事前に電話注文をしておこうと11時過ぎに電話をかけたところ、もうこの日の電話予約分はいっぱいで、当日分ももう売り切れ間近とのこと。
結構近くまで来ていたので急いで向かい、11時20分頃にお店に到着。
この時先客1人が注文をしていただけで、注文するまでに待ち時間はあまりかかりませんでしたが、受け取りまでの待ち時間は1時間ほどかかるとのこと。
待ち時間は長めに取っているそうで、出来次第電話で呼び出してくれるそうです。
私の前に注文していた方に店員さんがしていた説明によると、電話予約は1週間前の8時45分から受け付けていて、時間ごとに枠を区切ってあり、枠が埋まり次第その日の電話予約は受付終了するとのこと。
電話予約がいっぱいでも、当日販売分があるのはありがたいですね。
この後11時50分頃に電話があり、12時過ぎにお店に戻ったところ、この日の店頭販売も完売したという案内がありました。
私が受け取りをした後に来たお客さんはまだ予約をしていなかったようで、店員さんが完売の説明をしていましたが、どうやら11時半頃に売り切れたらしく、私は本当にギリギリのタイミングでした。笑
メニュー・商品ラインナップ
今回は『穴子にぎり』1人前と『穴子箱』1本を注文!
感想
【穴子にぎり】1036円(税込) 【穴子箱】745円(税込)
堺市の公式サイトに掲載されていた情報によると、アナゴは漁獲量が減少した影響から現在は長崎県対馬沖のものなどを使い、お米は滋賀県の日本晴を使用。
ツメ(タレ)は先代からの味を継承し、注ぎ足しはしていないそうです。
『穴子にぎり』はまさに「とろける」という言葉がピッタリな、フワッと柔らかな食感の煮穴子。
タレはコクがあり甘さは控えめ、穴子そのものの風味と旨味の強さにも驚きで、まさに感動の美味しさ。
『穴子箱』は焼き穴子になっていて、シャリの間には甘辛い椎茸と煮物が挟んであります。
こちらの穴子は少しかためで香ばしく、味付けもしっかりめ。
どちらも美味しいですが、とろける『穴子にぎり』の方が個人的には断然好み!
まだ普通の『穴子にぎり』しか食べたことがありませんが、値段が倍以上する「上穴子にぎり」もあるので、一度こちらも食べてみたいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
深清鮓
072-241-4593
大阪府堺市堺区出島町1-1-22
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