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名古屋めしの定番、実は三重県の津で誕生したといわれる名物『天むす』!【めいふつ天むすの千寿】(三重県津市)

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訪問日:2024年4月24日(水)

目次

天むす発祥の店『めいふつ天むすの千寿』

海老の天ぷらを具にしたおにぎりで、全国的にも知られる名物『天むす』。

一般的には名古屋の名物として認知されている印象ですが、発祥は昭和30年頃に創業した三重県津市の『めいふつ天むすの千寿』というお店。

千寿は現在天むす専門店として営業していますが、当時は津市大門伏見通りで天ぷら定食の店を営んでいたそうです。

昭和34年に、初代の水谷ヨネさんが忙しくて昼食を作る暇がない中、せめて夫には栄養のあるものをと、車エビの天ぷらを切っておむすびの中に入れたのが天むすの始まり。

現在の店名である『めいふつ天むすの千寿』の「めいふつ」という言葉は、天むす専門店として業態変更をした際、必ず天むすを「名物」に育てるという決意を込めて名付けたそうです。

天むすが名古屋名物になったキッカケ

天むすが名古屋に広まったのは、1981年に愛知県名古屋市中区の大須に暖簾分け店が誕生したのがキッカケとのこと。

暖簾分け店は元々1980年まで「藤森時計店」として営業していましたが、不景気の影響で廃業。

昔津で食べた千寿の天むすを思い出し、これを商売にするため作り方を教えて欲しいと願い出たそうです。

最初は断られていたそうですが、1ヶ月通い続けた結果、世間には広めないことを条件に、レシピの伝授と暖簾分けの承諾を得たそうです。

当時は知名度が全くなく、約束を守るために宣伝もしなかったため、なかなか売れなかったとか。

しかし1982年に中部日本放送の情報番組「土曜9時ハンただ今参上!」で紹介され、名古屋地区で話題となり爆発的に売れるように。

また、当時名古屋も活動拠点としていた笑福亭鶴瓶さんが来店して天むすを気に入り、手土産として出演者やスタッフ等テレビ局関係者の間に配ったことから、全国的に知られていったそうです。

「千寿」各店舗の違い

名古屋の「千寿」は全国展開などの依頼は断り続けたものの、名古屋市周辺ではいくつか店舗を展開。

津の「千寿」も全国的には展開していないものの、東京に本社を構える2003年10月創立の飲食ベンチャー企業「日本ダイニングサービス」が、「千寿本店謹製元祖天むす」として三重県内と名古屋市内の直営店舗で販売しているそうです。

現在名古屋には2種類の「千寿」と名前の付く天むすのお店がありますが、津の「千寿」のロゴには「元祖」の文字が入って若草色の包装紙を使用、名古屋の「千寿」は茶色の包装紙を使用しているという違いがあるようです。

一番のお気に入りは津の本店『めいふつ天むすの千寿』

前回名古屋の千寿にも行ったことがありますが、津に行く機会が多く、味も若干津の千寿の方が好みだったので、天むすを買いに行くのは基本津の本店が多め。

津を訪れた際は定休日や大混雑の日でない限り、ほぼ毎回買いに行くくらいお気に入りのお店になっています。

ちなみにこちらのお店は「ミシュランガイド愛知・岐阜・三重2019特別版」にて「ミシュランプレート」に選ばれたお店でもあるようです。

アクセス

場所は津新町駅が最寄りで徒歩20分くらいの距離。

駐車場は店舗の向かいにあり、すぐ近くにコインパーキングもありました。

混雑状況

この日は平日の水曜日、お店には14時半頃に訪問。

この時店内に先客はなし。

平日は基本空いていますが、休日などはかなり混んでいて、天むすの持ち帰りも1時間以上待ちということがあるので、私は基本的に事前に電話で注文してから向かうようにしています。

メニュー・商品ラインナップ

写真を撮っていませんが、メニューは天むすとお味噌汁のみでとてもシンプル。

天むすは一人前(五個)750円(税込)、1個150円で追加も可能です。

今回は一人前をテイクアウトで購入。

感想

天むすは天ぷらの一部が外にはみ出ているタイプもありますが、千寿の天むすは中に入っていて外から見えないタイプ。

見た目は小ぶりのおにぎりという印象。

天むすの付け合わせには、ふきの茎を醤油で伽羅色に煮詰めた「きゃらぶき」が付くのが定番。

これは初代水谷ヨネさんの旦那さんが、沢庵が苦手できゃらぶきが好きだったというのが理由だそうです。

また海苔の巻き方にもこだわりがあり、1958年から1959年の「ミッチーブーム」の際、美智子様がされていた独特のストールの巻き方をヒントに、真中でななめに折る巻き方を始めたそうです。

香り高い海苔の風味に、ふっくらとして柔らかくほぐれるご飯。

味付けは醤油ベースのものもありますが、こちらはシンプルな塩味。

天ぷらの衣はコクがあり、エビはプリッと弾力をしっかり楽しめる食感、素材の美味しさを活かす絶妙な塩加減で、とてもシンプルなのに深みのある味わい。

シャキシャキとした甘辛いきゃらぶきもご飯が進む素晴らしい付合せ。

毎回本当に美味しくて、5個あるのに一瞬で完食、これからも通い続けたいと思います!

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

http://www.gansotenmusu.com/

食べログ

千寿

059-228-6798

三重県津市大門9-7 

https://tabelog.com/mie/A2401/A240101/24000516

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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