訪問日:2022年7月23日(土)
花善

秋田県大館市、JR奥羽本線大館駅前にある、「鶏めし弁当」で有名な駅弁屋『花善(はなぜん)』。
「花岡旅館弁当部」として、大館駅開業同日である明治32年(1899年)11月15日に創業し、駅弁構内販売を開始。
当初は幕の内弁当や巻き寿司などを作っていたそうです。
昭和20年(1945年)の戦後間もない頃、物資不足から大館市により米・ゴボウ・砂糖・醤油が配給され、それらをまとめて炊いたことから現在の看板商品である「鶏めし弁当」のご飯の原型が誕生。
昭和10年代には「きりたんぽ弁当」を売っていたそうですが、評判が悪くいつも売れ残り、もったいないので残った弁当から鶏肉だけ取り出し、甘く煮付けて従業員の賄い食として食べていたそうで、そのことを思い出し、このご飯と鶏肉で「鶏めし弁当」として売り出そうと昭和22年(1947年)に販売を開始。
当時からの味付けを守り、長年愛される大館の名物駅弁として、数多くのメディアにも取り上げられて全国に知られる存在になったようです。
駅弁は大館駅前にある本店の他、秋田県・青森県・岩手県のJR駅構内や店舗などで販売されていて、取扱店の一覧は公式サイトに掲載されています。
本店では駅弁の他、昭和30年に大館駅前地区が大火によって全焼し、仮設テントで鶏めし弁当を作っていた際に、その香りから列が出来てお膳で提供したという背景から誕生した御食事処も併設されていて、「鶏めし御膳」がいただけます。
営業時間は売店が6:30~19:00、御食事処は営業時間が10:00~14:30となっているようです。
今回は北海道から大阪まで車で下道を走り帰っている途中、津軽海峡フェリーで青森に到着したのが朝の4時で、大館はちょうど6時台に通過予定でした。
お弁当は朝から買えるようなので朝食にピッタリと思い、今回初訪問。
アクセス
駐車場は店前に14台分と、少し離れた場所に第2駐車場もあるようです。
混雑状況
この日は土曜日、お店には朝6時半に到着。
この時先客はおらず私のみでした。
メニュー・商品ラインアップ


お弁当は予約制のものもあり、一覧は公式サイトに掲載されています。
今回は一番シンプルな『鶏めし弁当』を注文!
感想


【鶏めし弁当】900円(税込)
秘伝のスープで炊き込んだご飯と、国産鶏もも肉の甘辛煮、他にも色々おかずが入っています。
塩気控えめで甘さの効いた味付け、お肉は少しかための食感ですがよく味が染みていて、何よりご飯にたっぷりと旨みがいてとても美味しいです。
漬物もご飯が進みますし、椎茸は肉厚で甘辛、他のおかずもどれも美味しかったです。
見た目以上にご飯もギッシリ入っていて、満足感のあるお弁当でした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
花善
0186-43-0870
秋田県大館市御成町1-10-2
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