訪問日:2025年8月31日(日)
香南ニラ塩焼そば
高知県では温暖な気候と長年の研究により、多くの「ニラ」が栽培・出荷されており、その出荷割合は全国のおよそ4分の1、生産量・出荷量ともに全国1位を誇るとのこと。
高知県における「ニラ」の生産は、昭和30年に旧野市町の農家が徳島県の鳴門市から導入し、冬作として研究を始めたのがきっかけ。
昭和38年に初めて県外出荷を行い、昭和38年に南国市、昭和43年に高知市(旧・春野町含む)、昭和46年には県下に拡大。
昭和47年以降も各産地で増反し、昭和49年度には県下の栽培面積は100㏊を突破、その後もハウス栽培を中心に増反し、周年出荷販売体制も確立され、日本一の産地になっています。
高知県内の中でも、生産量日本一の産地として知られているのが、高知県中東部に位置する香南市。
そんな香南市では、「生産量日本一を誇る、香南市産のニラを使って地域おこしを!」という市民の思いから、「香南ニラ塩焼そば」というご当地グルメも誕生。
ニラの甘みを最大限引き出す味付けとして、ソースではなく「塩だれ」を使用した焼きそばで、これでもかというほどたっぷりのニラを使用していることが特徴。
令和4年度には文化庁が我が国が誇る多様な食文化を次の世代へ継承するとともに、国内外へ広く発信していくために取り組む「100年フード」の「未来の100年フード部門~目指せ、100年!~」に認定。
香南市観光協会の公式サイトには「香南ニラ塩焼そば」の提供店舗一覧が掲載されており、令和6年12月時点で「廣末屋」、「和風cafe豊楽」、「カフェ&レストラン mana*mana」の3店舗が紹介されていました。
廣末屋

今回訪れたお店は、高知県香南市夜須町にあるお好み焼き店『廣末屋(ひろすえや)』。
2025年には食べログのお好み焼き百名店に選出されている人気店で、創業は昭和57年(1982年)という情報が出てきました。
お店を取材した記事によると、「香南ニラ塩焼そば」は観光協会からこちらのお店に「この塩だれを使って、香南市の名物を作って欲しい」と言われたことから誕生したメニューとのこと。
「香南ニラ塩焼そば」の提供店を調べると、こちらのお店が頻繁に紹介されているので、是非行ってみたいと思い、今回初訪問。
アクセス
場所は夜須駅から徒歩40分弱の距離。
駐車場は店舗前(入口前は禁止)に駐車可能でした。
混雑状況
この日は日曜日、お店には11時過ぎに訪問。
この時外待ちはなかったので店内に入ったところ満席でした。
名前を自分で書くのではなく、店内で受付をしてもらうスタイルで現在2組待ち、車のナンバーを伝えたら順番が来た際に呼びに来てくれるとのこと。
確かに店前に止まっている車の中には待っているお客さんがいて、私も車内で待つことにしました。
呼ばれるまで待ち時間は40分弱かかった印象です。
メニュー・商品ラインアップ


メニューはお好み焼きやランチの定食などもありますが、今回は迷わず目当ての「ニラ塩焼きそば」を注文!
感想

【ニラ塩焼きそば】800円(税込)
並盛で注文したはずなのに山盛りのボリュームで驚愕。
作っているところを見ていると、麺はちゃんと1玉、しかしニラをたっぷり3掴みくらい?入れていたので、麺よりもニラの方が多いという印象です。
具材はニラの他にも豚肉、イカ、人参、天かす、糸唐辛子、刻み海苔など。
正直食べる前はこれだけニラまみれで美味しいのか疑問でしたが、まずこのニラがとても香り高くて、しんなりシャクシャクと食感が良く、甘味が引き立つ程良い塩加減も絶妙。
塩ダレはニラはもちろんあっさりながら旨みが利いてモチッとした麺や他の具材とも相性抜群。
焼きそばとしての完成度の高さはもちろんのこと、何よりこの一番のベースであるニラの素材の良さが活かされており、本当に止まらない美味しさです。
半分食べたタイミングで味変にレモン果汁を絞ると、爽やかな風味と酸味で後味がさっぱりとし、塩ダレの美味しさも引き立てて、更に好みの味に仕上がりました。
ニラ好きにはたまらない美味しさ、特にニラが好きな人じゃなくても、ニラの美味しさの新しい発見につながるかもしれない、そんな絶品のご当地グルメでした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
廣末屋
0887-54-3226
高知県香南市夜須町上夜須182-1

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