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日本三大珍味の一つ、ぼら(鯔)の卵巣を使った『からすみ』の元祖!【高野屋】(長崎県長崎市)

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訪問日:2024年2月8日(木)

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長崎名物「からすみ」

越前のうに、三河のこのわたと並び、日本三大珍味の一つといわれている長崎の「からすみ」。

「からすみ」は魚の卵巣を塩漬けし、塩抜き後に天日干しで乾燥させたもので、長崎のものは「ぼら(鯔)」の卵巣を使うのが特徴。

ギリシャ・エジプト等の地中海沿岸が「からすみ」の起源といわれており、日本には承応年間(1650年代)に伝来してきたといわれています。

「からすみ」という名前は、その形状が中国製の墨「唐墨」に似ていることが由来というのが定説。

高野屋

伝来した当時は「ぼら」ではなく「さわら(鰆)」の卵巣で作られていたそうですが、「ぼら」で作った元祖といわれているのが延宝3年(1675年)創業の「高野屋」。

初代の高野勇助さんは現在の熊本県八代地方の生まれでしたが、出島埋立工事のために長崎に移り住み、その後現在の長崎市万屋町近辺に魚屋を開業。

大阪へ行った際に海外より伝来して来た「からすみ」を食して興味を持ち、長崎近郊の野母崎方面で質の良いぼらが水揚げされる事を知っていたことから、これを原料に研究を重ねた独自の手法によって作り、従来の「からすみ」よりも美味しい「野母からすみ」が完成。

これを当時の長崎奉行に差し上げたところ将軍家も大変気に入り、「高野屋」は幕命のもと7代にわたって正徳2年(1712年)から慶応3年(1867年)までの156年間、毎年他の長崎俵物(長崎産水産加工品)と併せて将軍家へ献上。

このことから「からすみ」が長崎の名産品として世間に広く知れ渡ることとなったといわれています。

長崎のからすみ専門店は初めて行くので、今回は上述の長崎からすみの元祖『高野屋』に行ってみることにしました。

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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