訪問日:2023年9月16日(土)
『鳥もつ煮』とは
山梨県甲府市発祥のご当地グルメ『鳥もつ煮』。
『鳥もつ煮』は鳥のレバー、砂肝、ハツ、キンカン、玉ひもなどを、甘い醤油のタレで照り煮にした料理で、お好みでレタスや火を通したししとうなどと食べるのが特徴。
発祥のお店は甲府市にある大正2年(1913年)創業の蕎麦屋「奥藤(おくとう)本店 国母店」。
2代目が昭和25年(1950年)頃に肉屋から「捨てられてしまう鳥のもつをどうにかできないか?」と相談されたのが始まりだそうです。
当時は貴重だった醤油と砂糖でこってりと煮た『鳥もつ煮』は大好評。
いつの間にか甲府一帯に広がり、蕎麦屋、ほうとう店、居酒屋、定食屋などの定番料理になったとのこと。
2008年には甲府市役所職員の若手有志によるまちおこし団体「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」が結成。
『甲府鳥もつ煮』として地域ブランド化を目指し、全国へのPR活動を行っています。
第5回B-1グランプリin厚木・2011、関東B-1グランプリin行田・2013、関東・甲信越B-1グランプリin勝浦の3大会において、「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」は最高賞のゴールドグランプリを受賞したとのこと。
「甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊」の公式サイトには「甲府鳥もつ煮・取り扱い店」の一覧が掲載されています。
川田奥藤第二分店
私は以前発祥のお店である「奥藤本店 国母店」に行ったことがあり、美味しかったのでお気に入りになったご当地グルメ。
今回は山梨県甲府市川田町にある『川田奥藤第二分店』へ行ってきました。
「奥藤本店」は「国母店」と平成23年にオープンした「甲府駅前店」の2店舗があるようですが、それ以外にものれん分けのお店がたくさんあるようで、『川田奥藤第二分店』もその一つのようです。
創業者は10代半ばから奥藤本店で修業を始めたそうで、『川田奥藤第二分店』の創業は昭和37年とのこと。
「奥藤本店」の公式サイトには特に記載がなかったのですが、「奥藤第十分店」の公式サイトによると「奥藤のれん会」というものがあり、2024年4月に確認した時点で「本店(甲府市国母)」、「相生第一分店(甲府市相生)」、「川田第二分店(甲府市川田)」、「富士吉田分店(富士吉田市新西原)」、「飯田第四分店(甲府市飯田)」、「竜王分店(甲斐市下今井)」、「住吉第六分店(甲府市住吉)」、「第七分店(甲斐市長塚)」、「丸の内第八分店(甲府市丸の内)」、「湯田第九分店(甲府市湯田)」、「第十分店(甲州市塩山上於曽)」が掲載されていました。
アクセス
『川田奥藤第二分店』は石和温泉駅から徒歩20分くらいの距離。
駐車場は店前にありました。
混雑状況
この日は土曜日、お店には19時前に訪問。
この時満席で店内に待ち客が1組。
名簿に名前を書き、数分の待ち時間で入れました。
メニュー・商品ラインナップ
お店のおすすめメニューが、手打ちそばが食べ放題という「川田奥藤名物そば定食」と、色々な料理を少しずつ楽しめる「そば重」。
そば食べ放題に鳥もつ煮も付いた「川田奥藤名物そば定食」は魅力的ですが、この後2店連食予定だったので、今回は『鳥もつ煮』と『ざるそば』を注文!
メニューをよく見ると、多分ハーフサイズの「半もつ煮」があったので、そちらにしても良かったかもしれません。
感想
【鳥もつ煮】880円(税込)
様々な部位が入っていますが、特にレバーが多かった印象。
プリプリのハツ、コリコリの砂肝、レバーはしっとり、キンカンは弾力の強い黄身のような味わい。
甘辛のタレは濃いですがしょっぱさは感じず、表面にまぶされた山椒の香りが爽やか。
単品でも十分楽しめますが、やはりご飯が欲しくなる美味しさです。
【ざるそば】830円(税込)
公式サイトによると、甲府のそばは昔から水と砂糖を混ぜ加熱して水飴を作り、生の醤油と混ぜる「生かえし」が主流だそうで、出汁には大量の鰹節等を惜しげもなく使い、毎朝「生かえし」を作っているとのこと。
そばは中太くらいでやや歯応えがある固めの食感。
つゆはコクのある濃口ですが、そばそのものの甘さと風味も楽しめる美味しいそばでした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
川田奥藤第二分店
055-232-5365
山梨県甲府市川田町484
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