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3種類の信玄餅が楽しめる『桔梗信玄餅味くらべ』!【桔梗屋東治郎 富士吉田店】(山梨県富士吉田市)

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訪問日:2023年9月17日(日)

目次

「信玄餅」とは

山梨土産の定番として大人気の銘菓「信玄餅」。

「信玄餅」はきな粉をまぶしたお餅に黒蜜をかけて食べるお菓子で、小さな箱型の容器に入り、包装が風呂敷のようになっているのが特徴。

似ているお菓子としては、新潟の「出陣餅」、福岡の「筑紫もち」、鳥取の「大風呂敷」、福井の「越前餅」、栃木の「五峰餅」や「とち餅」など、全国各地に存在していますが、個人的にこのタイプのお菓子大好きです。

「桔梗屋」と「金精軒」

山梨の「信玄餅」で有名なのが「桔梗屋」と「金精軒」という2つのお店。

「桔梗屋」の方では「桔梗信玄餅」という商品名で販売されています。

それぞれのお店の信玄餅の歴史については、公式サイトに以下のように書いてありました。

【桔梗屋】
桔梗信玄餅の開発のヒントに「安倍川餅(あべかわもち)」があります。
山梨県には古来よりお盆の時期に、餅にきな粉と黒蜜をかけた安倍川餅を供えて食べる習慣があります。
これをヒントに現代風に小さくまとめ、お盆だけでなく一年中食べられるものにしたのが、「桔梗信玄餅」です。
今では各地に類似したものがありますが、当時、風呂敷で包むという形態はまったくない斬新なものでした。 
「お客様に包装を解いてもらい、別容器の黒蜜をかけてもらうというのはいかがなものか、売れるわけがない」と同業者から冷ややかな声もありましたが、昭和43年の正月、最初の試作品ができ、その夏販売に踏み切りました。
発売後はユニークな包装も話題となり、お客様からの反応は好評でした。添加物などを一切使用しないお餅のなんとも言えない素朴な味わい、黒蜜の独特な舌触りは、「桔梗信玄餅」ならでは。
姿かたちをまねただけでは作り出せない、桔梗屋ならではのものです。

桔梗信玄餅の歴史

【金精軒】
信玄餅は、金精軒が商標登録している和菓子です。信玄餅は、いつ誕生したのか明確な記録はございませんが、「戦国時代に甲斐の武田信玄が非常食として戦に持って行ったお餅」や「山梨でお盆に食べる安倍川餅」が由来とされ、山梨県付近に広がり今では山梨銘菓となりました。
今から50年以上前になりましょうか、金精軒は本家、分家、暖簾分けの数社で「信玄餅」という和菓子を販売していました。「信玄餅」の商標は金精軒の分家が保有しており、また、当時の信玄餅は、その製造を台ケ原金精軒(現在の金精軒製菓株式会社)が担っておりました。
初めの信玄餅は、今の生信玄餅に似たようなちょっと大きめのお餅でしたが、のちに、小さな餅をカップに入れて、きなこをたっぷりかけ、黒蜜を添えた、現在の信玄餅の姿となりました。
「信玄餅」の商標は、金精軒分家より台ケ原金精軒(現在の金精軒製菓株式会社)が引き継ぎ、現在に至ります。

山梨銘菓「信玄餅」の商標登録にまつわるお話

これを見る限り、信玄餅のルーツとなったのは「安倍川餅」というのは有力なようです。

「桔梗屋」は昭和43年(1968年)の夏、「金精軒」の発売日については公式サイトで記載が見当たらないので、正確な情報はよくわかりませんでした。

当時の新聞を情報源にした記事を参考文献に、Wikipediaに以下の情報がまとめてありました。

【Wikipedia】
桔梗屋の「信玄餅」は1968年(昭和43年)、金精軒の「信玄餅」は1972年(昭和47年)に発売された。
桔梗屋の「桔梗信玄餅」は1970年(昭和45年)に「第5回新作観光土産品コンクール」(現・やまなし観光土産品コンクール)へ出品され、翌1971年(昭和46年)4月1日付山梨日日新聞への広告するも、桔梗屋の商品名「信玄餅」は金精軒の「信玄最中」(信玄餅とは別商品の最中)と同一の商標区分上で類似しており、「桔梗」を追加して「桔梗信玄餅」へ名称変更して争いを回避している。
後に金精軒は「信玄餅」を商標出願して商標番号1015994号で登録され「信玄餅」を発売している。
よって正しい解釈は「最初に信玄餅を売り出したのは桔梗屋であるが、現在、「桔梗」が付かない「信玄餅」という商標を取得して売っているのは金精軒」である。

信玄餅 – Wikipedia

これを見る限りでは、先に販売したのは「桔梗屋」ですが、「金精軒」が「信玄最中」という商品の商標を取得していたことから「信玄餅」という商品名が使えず、その後「金精軒」が「信玄餅」を発売して商標を取得したという流れのようです。

当時は裁判にもなったという情報も出てくるのですが、事件番号など詳細は調べてもよくわかりませんでした。

色々複雑ではありますが、どちらのお店の信玄餅も微妙に違いがあるものの、両方美味しくてお気に入り。

また、「金精軒」は「信玄餅」以外にも「極上生信玄餅」や「くるみ信玄餅」、「水信玄餅」など、「桔梗屋」は「桔梗信玄餅」以外にも「プレミアム桔梗信玄餅 吟造り」や「桔梗信玄餅 極」、そして信玄餅をアレンジしたアイスやプリン、ケーキなど様々な派生商品を販売しており、どちらのお店にもそれぞれ素晴らしい魅力があります。

桔梗屋東治郎 富士吉田店

今回訪れたお店が、山梨県富士吉田市にある『桔梗屋東治郎 富士吉田店』。

『桔梗屋』の創業は明治22年(1889年)と100年以上の歴史がある老舗。

詳しい歴史については公式サイトに詳しく書いてあります。

明治の初めごろ、桔梗屋本店を名のる店は、柳町四丁目から桜町に至る横町にあり、「横町の桔梗屋」と呼ばれていました。
その後小尾家の経営により発展して、後に桜町、魚町、山田町などに支店、分店が開設されていきました。
中丸熊太郎は、市内の和菓子店「満寿太」で菓子づくりの技を修行した後、親類筋にあたる下連雀の桔梗屋東治郎(野沢家)からのれん分けを受けて、明治22年に、市内旧若松町の「にごり川」端に和菓子屋を開業しました。
その後、明治25年の火災で移転しました。旧市内のはずれに位置していたため、高級菓子よりも誰にでも愛される「きんつば」の人気が高く、市内のみならず近郊の町の人々にまでその名はよく知れ渡るようになりました。
大正、昭和と時代が移り変わっていくなかで、第二次大戦を境に他の桔梗屋は閉店や転業を余儀なくされ、以後、若松町(現青沼一丁目)の桔梗屋が甲府の本店となりました。
昭和43年、桔梗信玄餅の大ヒットをはじめ昭和53年、信玄桃など数々の商品がお客様のご支持を受け、現在では山梨県を中心に直営店の「桔梗屋東治郎」「黒蜜庵」など24店舗を展開しております。
平成2年、一宮町に本社を移転。その後同敷地内に「花菓亭一宮店」「お菓子の美術館」、手打ちそばとほうとう「水琴茶堂」「工場アウトレット 社員特価販売1/2」甲州郷土料理の店「粋心亭」「グリーンアウトレット1/2」を併設し、展開しております。
平成24年に河口湖畔にリゾートウエディング施設「HEIDI’S FLOWER GARDEN」のオープン、平成25年には中央自動車道釈迦堂上りPA「山梨フルーツ王国」、平成26年ハイジの村にスパ&レストランホテル「クララ館」、さらに平成28年桔梗信玄餅発祥の地青沼に「甲府本館」のオープン、平成29年には新工場の稼働など、常にお客様を飽きさせない「おいしさ」「楽しさ」「美しさ」そして「健康」を追求し進化し続けています。

桔梗屋の歴史

「桔梗信玄餅」を開発する以前、山梨土産は生ぶどうを砂糖の衣で包んだ「月の雫」というお菓子や、果実のぶどうや桃など以外に目立ったものが無く、生の果実やそれを使ったお菓子は一年を通じて販売出来ないため、非常に不便な状態だったとのこと。

昭和35年頃からは洋菓子ブームもあり、県外の洋菓子専門店が進出し始めたため、これに対抗するために三代目が新製品の開発に取り組み、日本人の嗜好に合うものとして誕生したのが「桔梗信玄餅」だそうです。

昭和43年(1968年)に発売した翌年に、武田信玄と上杉謙信の戦いを描いたNHK大河ドラマ「天と地」が放送開始、さらに「風林火山」も映画化されたことから空前の武田信玄ブームに。

日本中から山梨県に観光客が訪れ、「桔梗信玄餅」の売り上げが大幅に伸び続け、山梨の銘菓として定着していったとのこと。

「桔梗信玄餅」は何度も食べたことがありますが、今回の目当ては2022年7月23日に発売された商品『桔梗信玄餅味くらべ』。

こちらは「桔梗信玄餅」と「桔梗信玄餅 極」、「プレミアム桔梗信玄餅 吟造り」、3種類の食べ比べを楽しめる商品。

一部店舗のみ各日数量限定で販売しており、今回訪れた『桔梗屋東治郎 富士吉田店』もその一つ。

こちらの店舗には系列店の「カフェ&ランチの菓々茶寮」と洋菓子店「Rond.(ロン)」が併設されています。

アクセス

場所は富士山駅から徒歩11分、富士急ハイランドからすぐ近くの立地。

駐車場は店舗前にありました。

混雑状況

この日は日曜日、お店には開店直後の9時過ぎに訪問。

この時店内はお客さんも多かったですが、待ち時間などは特になし。

メニュー・商品ラインナップ

桔梗屋は本当に商品ラインナップが豊富で、まだまだ食べたことがないお菓子も多く、山梨に来たら必ず寄りたいお店。

目当ての『桔梗信玄餅味くらべ』も無事購入完了。

感想

【桔梗信玄餅味くらべ】650円(税込)

まずは定番の「桔梗信玄餅」から。

モチモチと適度に弾力のある食感のお餅に、香ばしいきな粉、とろりとした黒蜜はコクがあり濃厚で甘さしっかりめ、この組み合わせは間違いない美味しさです。

次は「プレミアム桔梗信玄餅 吟造り」

こちらは原料を一つ一つ厳選し、お餅は甘さを抑え、きな粉は極上の丹波種の黒大豆を使用、蜜は黒蜜に国内で採れたアカシヤの蜂蜜を加え、一層コクのあるまろやかな味わいに仕上げているとのこと。

確かにきな粉には黒い粉が混ざり、蜜は少し淡い色味、見た目の違いは大きい印象。

味は通常の信玄餅よりも上品でまろやかな甘さに感じました。

最後は「桔梗信玄餅 極」

こちらは容器が最中になっていて、フタもカップも食べることが可能。

中身自体は通常のものと一緒なのか、食べてみて大きな違いはよく分からず。

しかし普段きな粉と黒蜜が若干余るので、それを最中と絡めて最後まで美味しく楽しめました。

「プレミアム桔梗信玄餅 吟造り」と「桔梗信玄餅 極」は初めて食べましたが、個人的に味は普通の「桔梗信玄餅」の方が好みという結果でした。

「桔梗信玄餅」も美味しくて大好きですが、実は「信玄餅」については「金精軒」の方が好みだったりします。笑

「桔梗屋」は信玄餅のアレンジスイーツがとても美味しくて、特に「桔梗信玄ソフト」に関しては、今まで全国で食べてきたご当地ソフトの中でも上位の美味しさ。

また山梨旅行の際は必ずお土産を買いに立ち寄りたいと思います。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

http://honkan.kikyouya.co.jp/

食べログ

桔梗屋東治郎 富士吉田店

0555-21-1500

山梨県富士吉田市松山5-8-14 

https://tabelog.com/yamanashi/A1903/A190301/19001052

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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