MENU

元禄9年(1696年)創業、佐賀銘菓『丸ぼうろ』を代表する老舗の一つ!【北島 JR佐賀駅店】(佐賀県佐賀市)

本サイトではアフィリエイト・アドセンス広告を利用しています

訪問日:2024年2月8日(木)

目次

丸ぼうろとは

佐賀県を代表する銘菓の一つとして知られている「丸ぼうろ」。

漢字で「丸芳露」、「丸房露」などと表記される場合もあります。

私は「ぼうろ」と聞くと真っ先に、コロンと小さくてカリッとした食感の「卵ボーロ」を思い浮かべますが、こちらは小麦粉・鶏卵・砂糖を基本にどら焼きくらいの大きさで丸く焼かれた、優しい甘味とふわりとした食感が特徴。

カステラなどと同様に、日本に伝来したポルトガルを発祥としている南蛮菓子がルーツといわれています。

当時は現在よりもかたくて小さなものだったそうですが、その後鶏卵や蜂蜜、ふくらし粉などの改良が加えられ、日本人向きの味に変わっていったそうです。

2020年には「砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード~」の構成文化財として日本遺産に認定されています。

Wikipediaによると、「丸ぼうろ」という名前の由来には以下のように諸説あるとのこと。

○丸い形をした「ボーロ(ポルトガル語でケーキの意味)」という言葉から

○ヴェネツィアの商人で東方見聞録に日本を含めた東洋を紹介した事で著名な「マルコ・ポーロ」が語源

○起源といわれるポルトガルの北部の都市であるフェルゲイラスに伝わる郷土菓子「カヴァカ・フィーナ・デ・カルダス」の発祥とされる店が「マルガリーデ」という屋号で、「ボーロ」がすでに日本に焼き菓子として既知されていた事から「マルガリーデのボーロ」という事で「丸ぼうろ」になった

また現在日本に伝わっている「丸ぼうろ」にも、発祥のお店といわれるお店については以下のように諸説あるようです。

○佐賀市伊勢屋町の横尾家の祖先が17世紀後期に完成させたものをルーツとする「北島説」

○二代目店主太兵衛が17世紀中期に長崎にてオランダ人より製法を直伝に学んだとされる「鶴屋説」

○鶴屋が丸ぼうろを編み出す以前に既に販売していたとする「千鳥屋説」

「千鳥屋」は現在福岡県に本店を構えていますが、前身である佐賀県佐賀郡久保田(現在の佐賀県佐賀市久保田町)の「松月堂」時代から丸ぼうろを販売していたそうなので、現在の丸ぼうろの起源は佐賀県であると考えられているようです。

北島

今回訪れたお店が、上述の発祥のお店といわれるものの一つ、佐賀県佐賀市白山に本店を構える『北島』。

お店と「丸ぼうろ」が誕生した歴史については公式サイトに詳しく書いてありました。

創業は元禄9年(1696年)。

長崎街道沿いの一角に数珠屋を開いたのが始まりで、その後現在の本店がある白山町に移転。

享保年間(1716~1735年)には規模を拡大して総合商社のように国内外の流通に携わり、鍋島藩の御用商人同士で株仲間を組んで、長崎貿易を通して鍋島藩窯で焼かれた高級磁器に使う絵薬や、呉服・小間物・荒物など人々の生活必需品を取り扱っていたそうです。

江戸時代から明治に変わる頃、佐賀藩の御用菓子司である佐賀伊勢屋町の横尾家から南蛮菓子の製法を習い、特に佐賀の人々に愛される「ぼうろ」に着目。

子供からお年寄りまで安心して食べられる、新しい時代にふさわしい、より美味しいお菓子に仕上げようと改良を重ね、かたい「ぼうろ」の生地に江戸時代には食べられていなかった鶏卵を加えることを思いつき、さっくりして柔らかな現在の「丸ぼうろ」が誕生したとのこと。

店舗は本店の他、2024年10月に公式サイトを確認した時点で佐賀県内に「JR佐賀駅店」、「佐賀東店」、「佐賀西店」、「木原店」、「小城店」、「アルタ開成店」、福岡県に「博多大丸店」を展開。

今回は「JR佐賀駅店」へ行ってきました。

アクセス

「JR佐賀駅店」はその名の通りJR佐賀駅内にあり、駐車場は駅前のコインパーキングが20分無料で利用可能。

混雑状況

この日は平日の木曜日、お店には10時過ぎに訪問。

特に混雑や並びは無く、すんなりと購入出来ました。

メニュー・商品ラインナップ

今回は「丸芳露」と「花ぼうろ」を1個ずつ購入。

感想

【丸芳露】86円(税込)
(商品説明)
ポルトガルより伝来し、佐賀の地で愛されるおやつとして根付いた丸芳露。「もっとおいしくしたい」という北島の想いと、厳選した3つの素材、職人技が織りなす看板商品です。

サックリとモソッとが合わさったような食感で、パサつきや粉っぽさはなく、他のお菓子に例えるのが難しい独特の食感。

まろやかで甘さは優しい上品な味わい、シンプルながらとても美味しいですし、お手頃価格なのも魅力的です。

【花ぼうろ】172円(税込)
(商品説明)
長崎・雲仙の“霧氷”を、地元では「花ぼうろ」と呼びます。その淡く幻想的な姿をお菓子で表現。生地の芳(こう)ばしさとあんずジャムの上品な甘さが調和した、8年がかりの自信作です。

丸芳露と同じ生地でサンドしたものと思っていたのですが、こちらはバター風味が効いたしっとりふんわりした洋風の生地。

コクがあるまろやかな味わいに、ほんのり甘酸っぱいあんずジャムが相性良く、こちらもまた美味しかったです!

今回は同じく佐賀駅内に「鶴屋」もあったので食べ比べをしてみましたが、個人的には『北島』の方が味が濃くて、1枚当たりの値段はほぼ同じでしたが若干サイズも大きく、更に好みという結果でした!

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://shop.marubolo.com

食べログ

北島 佐賀デイトス店

0952-25-3066

佐賀県佐賀市駅前中央1-11-1 

https://tabelog.com/saga/A4101/A410101/41004851

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

コメント

コメントする

目次