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納豆発祥の地といわれる秋田県の郷土料理『納豆汁』!【北野水産 大曲駅前店】(秋田県大仙市)

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訪問日:2024年8月30日(金)

目次

納豆汁とは

東北地方の山形県、岩手県、秋田県などで広く親しまれている、納豆を味噌汁に混ぜた郷土料理「納豆汁」。

地域によって特徴は異なりますが、秋田県では主に県南地域の内陸部や由利本荘市中直根地域で食べられており、細かくすり潰した納豆やひきわり納豆に、里芋、油揚げ、きのこ、わらび、ぜんまい、豆腐などが具材に使われます。

納豆発祥の地については諸説あるといわれていますが、現在の横手市もその一つといわれており、金沢公園内には「納豆発祥の地の碑」があります。

横手市の公式サイトによると、納豆が誕生したのは「後三年の役(1083年~1087年)」の頃で、そこから生まれた以下の3つの「納豆伝説」があるそうです。

「金沢」説
後三年の合戦のとき、源義家が農民に煮大豆を差し出させたところ、農民たちは急ぎのために入れ物が間に合わず、俵に詰めて差し出しました。これが数日立つと、香りを放って糸を引くので、食べてみると意外においしかったため食用とし、農民たちもやがてこれを知って、自らも作って後世に伝えたといいます。

「大屋」説

後三年の合戦で源義家が沼柵に向かう途中、大屋地区のあたりで大雪にあり、足止めされました。義家は家来に体力をつけさせるため、近くの農民に大豆を煮させ、それを馬の背中に積んでいました。2、3日後、その煮豆を食べようとすると、馬の汗で煮豆を入れていた藁(わら)が熱をもって、大豆は糸を引いていました。義家は他に食べるものもなかったので、仕方なく大豆を食べてみると大変美味しく、家来たちもその大豆を食べたといいます。これが「大屋納豆」のはじまりといわれています。

「沼館」説
沼柵で源義家が清原家衡を攻めたとき、義家軍は寒さと飢えのため苦しい戦いを強いられていました。そのとき、馬の背中に積んでいた食糧用の豆が、雪の湿りと馬の体温で一夜にして糸を引くように腐ってしまいました。これを兵士が食してみたところ、体力がついて士気が盛り上がったといいます。
その名残を伝える発酵した大豆が納豆だといわれ、今も沼館八幡神社の宵宮祭り(9月の第2土曜日)に境内で売られています。

平泉文化のルーツをめぐる旅(納豆伝説コース)

冬場に新鮮な野菜が収穫できない山間部の地域では、春や秋に採ったきのこや山菜類を塩蔵保存し、納豆汁の具材に使って冬場の野菜不足を補っていたといわれています。

また秋田県南地域の内陸部では正月にも納豆汁が定番で、大きな鍋で作り三が日の間温め直して食べる習慣が残っているそうです。

2008年に大仙市では大曲商工会議所が中心となり、納豆汁を地域の代表料理として街を活性化させようという取り組みがあり、大曲市内の様々なお店で納豆汁や納豆汁の特徴を活かしたオリジナルメニューが提供されているとのこと。

こうした取り組みの甲斐もあって、現在は納豆汁の具材を集めたコーナーがスーパーに設けられるようになったそうです。

北野水産 大曲駅前店

今回訪れたのは、秋田県大仙市のJR大曲駅近くにあるお店『北野水産 大曲駅前店』。

こちらは秋田県横手市にある「株式会社ナイス」が運営するお店で、グループ店には「大衆焼肉酒場 焼肉正五郎」や「そば正五郎」というお店があるとのこと。

『北野水産 大曲駅前店』と書いてありますが、北野水産の店舗は「大曲駅前店」の1店舗のみのようです。

夜は居酒屋として「きりたんぽ」をはじめとする秋田の郷土料理や地酒、新鮮な魚介料理、旬の食材を使った豊富なメニューを展開。

昼はそばランチ(そば正五郎 大曲駅前店)として営業し、そばと納豆汁を両方楽しめるセットメニューがあるそうなので、今回は昼に行ってみることにしました。

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日本全国を巡り、ご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理を中心に食べ歩いています。
こちらのブログではお店の情報や味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についても詳しく解説しております。

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