訪問日:2021年5月10日(月)
へぎそば

新潟県の魚沼地方発祥という名物『へぎそば』。
『へぎそば』とは、つなぎに布海苔(ふのり)という海藻を使い、「へぎ」と呼ばれる器に盛り付けた切り蕎麦。
小麦粉をつなぎにした蕎麦や十割蕎麦など、一般的な蕎麦と比べると、ツルツルとした喉越しと弾力のある歯応えがあるのが特徴。
また薬味には刻みネギの他、蕎麦には定番のワサビがとれなかったことから、代わりに「からし」が用いられます。
発祥のお店については諸説あるようですが、その中の一つ「小嶋屋総本店」の公式サイトに『へぎそば』の詳しい歴史について書いてありました。
新潟県では魚沼地方を中心に蕎麦の栽培が行われてきたそうで、結婚式の祝い膳や大晦日、お庚申様、節句、そして盂蘭盆(うらぼん)の時などには、農家が自家用に作った蕎麦を石臼で挽き、つなぎに工夫を凝らして振る舞っていたそうです。
当時この地方では小麦の栽培は行われておらず、蕎麦のつなぎには山ごぼうの葉や自然薯などを使っていたとのこと。
また魚沼地方は織物の一大産地でもあり、蕎麦の茎を燃やして作ったアク汁は糸を漂白するために使われ、布海苔は煮溶かした粘り気のあるエキスを糸に張りを持たせるための糊付けに用いられていたそうです。
そこで小嶋屋総本店の創業者は、もっと身近で手に入りやすい布海苔をつなぎに使って蕎麦を作れないかと研究を重ね、『へぎそば』を完成。
「へぎ」は「剥ぐ=はぐ=へぐ」が訛った言葉で、養蚕の現場で使われていたものを活用し、木を剥いだ板を折敷にした器。
また『へぎそば』は一口ごとに八の字に盛りつけるのも特徴的で、こちらは「手振り・手びれ」などと呼ばれます。
これは織物をする時の糸を撚り紡いだ(よりつむいだ)“かせぐり”などからきた手ぐりの動作を言ったもので、絹糸の束「おかぜ」を再現した盛り付けだそうです。
小嶋屋総本店 長岡喜多町店

今回訪れたお店は、新潟県長岡市の国道8号線沿いにある『小嶋屋総本店 長岡喜多町店』。
『小嶋屋総本店』は大正11年(1922年)、現在の本店所在地である十日町市中屋敷(旧中魚沼郡川西町木島町)に日本蕎麦専門店として創業し、現在は3代目になるとのこと。
店名の由来は創業者「小林 重太郎」の姓と木島町の「島」から取って「小島屋」とし、昭和40年頃まで「しま」の字は「島」「嶋」どちらも使っていたそうですが、昭和46年11月に法人化したことに伴い、「小嶋屋」に統一したそうです。
『小嶋屋総本店』以外にも「越後長岡小嶋屋」や「越後十日町小嶋屋」がありますが、これは2代目の時代に十日町と長岡に出店し、各店の経営を兄弟に任せた店舗で、その後独立したお店になるとのこと。
『小嶋屋総本店』は現在新潟県内に直営店を合計8店舗(小嶋屋総本店7店・旬彩和膳一翔1店)展開。
今回は移動の関係上アクセスが良かった『小嶋屋総本店 長岡喜多町店』へ。
こちらは平成14年11月にオープンした店舗だそうです。
アクセス
場所は長岡駅から徒歩1時間くらい、車で10分ちょっとと駅からは離れた立地。
駐車場は店舗前にありました。
混雑状況
この日は平日の月曜日、お店には20時過ぎに訪問。
遅い時間でもあったので、店内は客入り1~2割くらいで空いていました。
メニュー・商品ラインアップ






メニューはとても豊富で、たれかつ丼や栃尾の油揚げなど、へぎそば以外の新潟名物も揃えたラインアップ。
今回は看板商品と書いてあった『天へぎ』を注文!
感想


【天へぎ】1518円(税込)
こちらのお店の蕎麦は国産の玄蕎麦を石臼で挽いた蕎麦粉を100%使用。
見た目はオーソドックスな蕎麦という感じですが、ツルツルで瑞々しい質感に、シコっと少し歯応えのある独特な食感が個性的。
つゆの出汁には天然の鰹節と昆布を使用し、化学調味料や添加物は一切使用してないとのこと。
結構しっかり目につけても塩辛さを感じない、優しい味わいのつゆでとても美味しいです。

天ぷらの内訳はかき揚げ、海老、ナス、しいたけ×2、山菜×2だったと思います。

べたつかないサクサク感強めの衣で、抹茶塩、梅塩、笹川流れ玉藻塩など種類豊富な味付けが用意されています。
蕎麦の薬味にはごま、ネギ、ワサビなどが提供されましたが、本店のみの取り扱いというからしも希望したら持ってきてくれるとのこと。
改めて本店にも行ってみたいところ。
また「越後長岡小嶋屋」や「越後十日町小嶋屋」にも行って食べ比べもしてみたいです。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
小嶋屋総本店 長岡喜多町店
0258-25-9338
新潟県長岡市喜多町749

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