訪問日:2024年10月30日(水)
沖縄美ら海マグロ
沖縄の魚といえば、グルクン(タカサゴ)、イラブチャー(アオブダイ)、ミーバイ(ハタ類)など、本土では馴染みのない魚や、カラフルな熱帯魚のようなものが多い印象。
意外と知られていませんが、沖縄で最も多くの漁獲量を占めるのは「マグロ類」であり、実は漁獲量ランキングでも常に全国で上位なのです。
しかも全国的に広く流通している「冷凍マグロ」ではなく、漁場が近いことなどから「生鮮マグロ」の状態で流通していることが大きな特徴。
また日本で漁獲されているマグロ4種の全てが水揚げされており、春はクロマグロ(本マグロ)、夏から冬にかけてはメバチマグロとキハダマグロ、秋から春先にかけてはビンナガマグロと、季節ごとに旬の生鮮マグロを一年中食べられるのは全国的に珍しいといわれています。
沖縄県ではマグロの産地としての認知度向上のためのPR活動や、県内外の消費・需要拡大を図り、マグロ資源の有効活用と魚価向上、関連産業の振興を実現するため、生産者・仲買人・市場開設者など水産業界が一体となり、平成24年2月に「沖縄美ら海マグロ」という名称を商標登録してブランド化。
和歌山県勝浦等の産地と差別化するため、以下の「沖縄美ら海マグロ」ブランド化基準を定めています。
①沖縄近海や南方を漁場とし延縄やパヤオ(浮魚礁)での一本釣りなどにより漁獲された天然マグ口であること。
②手早く丁寧に処理し、高鮮度保存されたマグロであること。
①と②に加えて、次の③または④を満たす。
③泊魚市場に上場され、各仲買人が自らの責任と誇りを持って「鮮度」「色」「艶・張り」「脂のり」などで目利きを行った生鮮マグロであること。
④生産者または廻船問屋が自らの責任と誇りを持って「鮮度」「色」「艶・張り」「脂のり」などで目利きを行った生鮮マグロであること。
まぐろ屋 みーかがん

今回訪れたお店は、沖縄県糸満市の「道の駅いとまん」内にある海鮮料理店『まぐろ屋 みーかがん』。
こちらは沖縄最大のマグロ買付け高・鮮魚加工工場・マグロ漁船団を誇る「株式会社 三高」の直営店で、2020年にオープンしたとのこと。
今回訪れた『道の駅いとまん店』の他、2024年12月には「泊いとまん店」もオープンしたそうです。
「株式会社 三高」ではマグロ漁・買付け・加工・販売まで全て自社で取り組み、直営店の『お魚屋みーかがん』では一年中旬のマグロを提供し、マグロ料理の種類は30にも及ぶそうです。
また市場直送の獲れたてまぐろを目の前で解体し、各部位の説明も聞ける「まぐろ解体ショー」を毎日実施しているのも魅力的。
アクセス
駐車場は道の駅なのでかなり広めでした。
混雑状況
この日は平日の水曜日、お店には11時過ぎに訪問。
この時店内は客入り3割くらいの印象。
メニュー・商品ラインアップ











今回は人気NO.1メニューという「至福のまぐろ丼」と「グルクンの唐揚げ」を注文!
感想


【至福のまぐろ丼】2178円(税込)
ご飯は白飯と酢飯が選べるので酢飯を選択。
乗っているマグロは左上に赤身、真ん中に大トロ、右上は赤身寄りの中トロ?、そして左下のものはカマトロ?、あとイクラと玉子焼き、大葉も乗っていました。
生鮮マグロは味も良いですが、特にモチモチとした食感の良さが際立つ印象。
赤身はあっさりと上品な味わい、トロはこってりとしていて、噛むとジワッと脂と共に濃厚な旨味が溢れます。
カマトロっぽいのは少し筋を感じるかための食感ですが、こちらも霜降り肉のような重厚な味わいで激ウマでした。
ご飯は並盛りでも結構多くて、十分な食べ応えがありました。

【グルクンの唐揚げ】858円(税込)
グルクンとは
「グルクン」は標準和名「タカサゴ」という魚の地方名で、大きさは25cm前後、熱帯性で沖縄からインド洋にかけて分布しています。
沖縄では一年を通して漁獲される主要魚種であり、沖縄では数少ない大衆魚として広く県民の食卓に普及していること、かまぼこの原料にも利用されていること、さらに沖縄の海を連想させる美しい色彩を持っており、味も良いという理由で、沖縄の県魚に指定されています。
生体の体色は綺麗な青緑色ですが、夜の休息時や興奮している時、死んで水揚げされた後は体の側面が赤みがかり、極端に体色が変化するのも面白い特徴。
料理としては塩焼き、唐揚げなどが定番で、刺身でも食べられますが、傷むのが早いため食べられるのは水揚げされる漁港近辺が多いそうです。
日本には「タカサゴ」の仲間4属10種が生息しており、沖縄県で船釣りの対象として広く親しまれているのは「タカサゴ」を含む「クマササハナムロ属」と、体が平たい「ヒラーグルクン」と呼ばれる「タカサゴ属」の8種類です。
切れ込みを入れた一匹丸々を豪快に揚げた唐揚げで、一見食べにくいように見えますが、骨もヒレも頭もそのまま食べられます。
衣はカリッとサクサクで香ばしく、身の味はアジっぽい印象を受けるクセのない青魚みたいな感じ。
頭やヒレはバリバリとしたかための食感で、背骨は一部かたすぎて残しましたが、ほぼ全て美味しく完食出来ました。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
まぐろ屋 みーかがん
098-992-3588
沖縄県糸満市西崎町4-19-1 糸満市物産センター遊・食・来
コメント