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沖縄の伝統菓子を数多く取り揃えた人気の老舗菓子店!【松原屋製菓】(沖縄県那覇市)

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訪問日:2023年1月26日(木)

目次

松原屋製菓

沖縄県那覇市、国際通りのちょうど真ん中辺りに位置するアーケード街、「市場本通り」にある老舗菓子店『松原屋製菓』。

公式サイトなどは見当たらないので、詳細情報は調べてみてもよくわからず。

ネットでお店を取材した記事がいくつか出てきましたが、その内容だと創業者は元々宮古島で黒糖飴を作って販売していたそうで、その後那覇市樋川でお店を構え、そして今の場所に移転(1966年?)したようです。

創業からは60~70年くらいになるお店とのこと。

こちらのお店では「サーターアンダギー」、「ムーチー」、「ナントゥーもち」、「ポーポー」など、沖縄伝統のお菓子を数多く取り揃えているので、観光客の私にとってはとても魅力的なお店。

混雑状況

この日は平日の木曜日、お店には15時半頃に到着。

この時並んではいませんでしたが、店前には常にお菓子を選ぶ数人がいるという状態で人気です。

メニュー・商品ラインナップ

店頭にお菓子がズラッと並び、テイクアウト限定のお店のようです。

今回は気になったお菓子を6種類購入!

購入商品

【ムーチーべにいも味】150円
【さーたーあんだぎープレーン】100円
【さーたーあんだぎーべにいも】100円
【ポーポー】100円
【なんとぅーもち1カット】130円
【コンペン】130円
(価格はいずれも税込表記)

ムーチーとは

ムーチーは「カーサームーチー」や「鬼餅」とも呼ばれる、月桃の葉で包んで蒸した餅。

ムーチービーサといわれる、冷え込みが厳しい旧暦の12月8日に厄払いのために供えられ家族で食されるそうで、子どもの年の数のムーチーをすだれ状に編んで、壁や柱に吊るす風習もあるそうです。

もち粉でシンプルに作る「白ムーチー」の他、黒砂糖、紅芋、トーナチン(たかきび・コウリャン)を入れたものなど、地域や家庭によってもバリエーションがあるとのこと。

「月桃」は熱帯・亜熱帯に自生しているショウガ科ハナミョウガ属の多年生常緑草本で、沖縄では独特の香りを虫除けとして活用したり、種には健胃や整腸効果もあるとされ、古くから薬草として人々に親しまれてきたとのこと。

防腐効果もあるため、気温が高く食材が傷みやすい沖縄では餅やまんじゅう、ジューシー(炊き込みご飯)などを月桃の葉で包む習慣があるそうです。

サーターアンダギーとは

小麦粉、卵、砂糖などを合わせてこねて油で揚げた沖縄風のドーナツで、揚げることで球状の生地の片側が割れ、チューリップの花が咲いたような形になるのが特徴。

琉球王国時代に中国から伝わったと考えられているそうで、中国菓子の「開口笑(かいこうしょう)」や「開口球(かいこうきゅう)」というものに似ているそうです。

家庭のおやつとして食べられているだけでなく、大切な行事や儀礼などでも伝統ある琉球菓子として振る舞われているとのこと。

名前の由来は、沖縄の方言で「サーター」が砂糖、「アンダギー」はアンダ(油)とアギ(揚げ)を合わせて、語尾を伸ばすことで「油で揚げたもの」という意味になるそうです。

ポーポーとは

ポーポーは小麦粉を水で溶いて薄く平らに焼き、アンダースー(油味噌)を塗って棒状に巻いたもの。

昔は「ユッカヌヒー」(旧暦5月4日)と呼ばれる特別な日に、子どもの成長を願って神仏に供えたり食べたりする風習があったそうで、現在では一般的な家庭料理やおやつとして食べられているとのこと。

黒糖入りの生地で作られる「ちんびん」という類似したお菓子もあり、本来は別のものですが現代では区別されなくなっているようで、「ポーポー」は「白ポーポー」、「ちんびん」は「黒(赤)ポーポー」などと呼ばれるとか。

また読谷村には「楚辺ポーポー」という、黒糖と重曹などを入れて焼きあげるパンケーキ状の生地を巻いた、地域に伝えられるお菓子があるそうです。

ナントゥとは

ナントゥは餅米粉に黒糖や味噌、ヒハツなどをねりまぜ、月桃の葉にのせ、上に生のピーナッツを十文字に飾って蒸した、ムーチーに香辛料が入ったようなお菓子。

正月やお盆の際に食べられるそうで、名前の由来は「年頭」の沖縄方言から「ナントゥ」で、 味噌味のものは「年頭味噌」の沖縄方言から「ナントゥースー」などと呼ばれるとのこと。

コンペンとは

コンペンは「クンペン」とも呼ばれ、琉球王国時代から伝わるという代表的な琉球菓子の一つ。

小麦粉生地に胡麻と落花生を使った餡を入れた扁平円盤状のお菓子。

中国菓子の光餅に由来すると考えられているそうで、近年では薫餅という字が当てられることもあるとか。

感想

ムーチーは葉っぱに餅がガッツリくっついていて少し食べる難易度が高め。

月桃の葉の薬草のような独特な香りに、紅芋感はそんなに感じず、ムッチリとした柔らかな食感で優しい甘さのお餅でした。

サーターアンダギーはザクッとしたかためで中は少しパサつきのある食感。

プレーンはあっさりとした素朴な甘さ、紅芋はまろやかでやや濃厚な味わいでした。

ポーポーはしっとりモッチリとした適度にコシのある柔らか食感。

芳醇でコクのある黒糖の美味しさが活かされた生地で、とても美味しかったです。

なんとぅーもちは味噌、生姜、砂糖が練り込まれているとのこと。

モチッとコシのある食感で、こちらも月桃の葉の独特な香りが強く、甘さ控えめでほんのり広がる味噌の味わいが個性的。

コンペンは素朴な味わいのサックリホロホロ生地に、中はピーナツバターのような芳醇濃厚な餡がクセになる美味しさ。

どのお菓子も美味しかったですが、今回買った中ではコンペンとポーポーが特に好みという結果でした!

他にも気になるお菓子が沢山あったので、また買いに寄りたいと思います!

ご馳走様でした!

公式サイト等

Instagram

https://www.instagram.com/matsuichi299/

食べログ

松原屋製菓

098-863-2744

沖縄県那覇市松尾2-9-9 

https://tabelog.com/okinawa/A4701/A470101/47004262/

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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