訪問日:2025年5月30日(金)
おいりとは
香川県西部や愛媛県東部に伝わる郷土菓子「おいり」。
もち米を原料につくられている直径1cmほどの玉状のあられの一種で、色がピンク・赤・緑・青・紫・オレンジ・白などカラフルなのが特徴。
見た目や風味はひなあられに似ていますが、ほんのりと優しい甘さで、中が空洞のためサクッとした食感にシュワっとした口溶けが個性的。
その歴史は古く、400年以上前の1587年頃、丸亀城主生駒親正公の姫君のおこし入れの際、領下の郡家の農家の人が5色の餅を炒ったあられをお祝いに献上したところ、たいそう喜んだというのが始まりといわれています。
以来、婚儀の折にはおめでたい「お煎(い)りもの」として広く一般に知れ渡り、嫁入りの「入る」と火で「煎る」をかけて「おいり」と呼ばれるようになったそうです。
お土産品として販売される他、結婚式の引き出物、嫁入り先の近所へのあいさつ回り、出産や初節句、新築祝いなどでも使用されるため、「幸せのお菓子」と呼ばれているとのこと。
そのまま食べるだけでなく、香川県ではおいりをソフトクリーム、パフェ、クレープ、かき氷など様々なスイーツにトッピングすることも多い印象。
カラフルなおいりは見た目が可愛く映え、クセのない素朴な美味しさからスイーツの味わいを損ねることなく、食感の良いアクセントにもなり、相性も抜群です。
ナカノヤ琴平 中野うどん学校A館


今回訪れたお店は、香川県仲多度郡琴平町、金刀比羅宮の参道にあるお店『ナカノヤ琴平 中野うどん学校A館』。
こちらはおいりをソフトクリームにトッピングした「おいりソフト」の元祖といわれており、『嫁入りおいりソフト』という名前で販売しています。
『ナカノヤ琴平』はうどん打ち体験「中野うどん学校」と食事処、お土産店などが併設されたお店。
金刀比羅宮の参道に本館の『中野うどん学校A館』と、別館の「中野うどん学校B館」の2店舗があります。

今回訪れた『ナカノヤ琴平 中野うどん学校A館』は第一号店かつ本店であり、「おいりソフト発祥の地」と書いてありました。
「中野屋グループ」は1914年(大正3年)に金刀比羅宮参道の石段22段目西側にて、出版社兼国定教科書の指定販売所「中野有朋堂」を創業したことが始まりとのこと。
その後2代目が本と一緒にお土産を販売したことがきっかけで現在の事業へと受け継がれているそうです。
2025年5月に公式サイトを確認した時点で、「中野うどん学校」は「琴平校」と「高松校」があり、他にも金刀比羅宮の参道に「てんてこ舞」、「おいり横丁」、「ことひらテラス」というお店を展開しています。
アクセス
『ナカノヤ琴平 中野うどん学校A館』は琴電琴平駅から徒歩7分、JR琴平駅からは徒歩10分くらいの距離。
駐車場は別のお店にも行く予定だったので近隣の有料駐車場を利用しましたが、公式サイトによると専用駐車場もあるとのこと。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には15時半頃に訪問。
この時1人だけ会計&提供待ちで、待ち時間はほとんどかからず、すぐに購入出来ました。
メニュー・商品ラインアップ

目当てのおいりソフトは和三盆、抹茶、ミックスがあり、今回は『和三盆おいりソフト』を注文!

店内1階にはイートインスペースもあり、お土産商品が充実していました。
感想

【和三盆おいりソフト】400円(税込)
(メニュー説明)
国産高級砂糖の一つである和三盆糖蜜を使用しています。口溶けの良さや、後に引かないすっきりとした甘さが特徴です。
和三盆ソフトはミルキーな味わいをベースに、上質でコクのある甘さとすっきりした後味が印象的。
おいりはカラフルでコロコロとした可愛いビジュアル。
ほんのりと香ばしくて優しい甘さ、さっくりシュワッと消えていく口当たりの軽さで、とても美味しかったです。




今回は金刀比羅宮にも参拝してきましたが、御本宮まで785段も上る必要があり、なかなか大変ですが、美味しいものを食べて回復できました!
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
ナカノヤ 琴平
0877-75-0001
香川県仲多度郡琴平町796番地
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