訪問日:2023年9月14日(木)
『おざら』とは
山梨県を代表する郷土料理といえば「ほうとう」が特に有名。
しかし山梨は盆地の影響により冬は極寒地、夏は猛暑地となるため、「ほうとう」に代わって夏に人気の郷土料理が『おざら』。
『おざら』は「ほうとう」より細い冷やした平打ち麺を、温かい醤油ベースのつゆに入れて食べる料理。
「ざるうどん」や「ほうとうのつけ麺バージョン」という印象を受けます。
麺を茹でずにそのまま鍋に入れる「ほうとう」とは異なり、一度鍋で茹でてから冷たい水で締めるため、ツルツルとのど越しが良く、夏バテ防止として暑い時期に好んで食べられるそうです。
各家庭やほうとうの専門店などで夏に「ほうとう」に代わって食べられることが多いようですが、通年で提供しているお店もあるとのこと。
また甲府の旅館などでは食事の後、葬式やイベントなどの〆として冬場に出されるところがあるそうで、お酒を飲んだ後にも好んで食べられるとか。
おざら発祥の店『ちよだ』
『おざら』は古くから伝わる郷土料理ですが、初めてメニューに加えた発祥のお店といわれているのが、甲府駅の近くにあるお店『ちよだ』。
創業は昭和16年(1941年)という老舗。
最初は大衆食堂として始まり、約20年後にほうとうの提供を開始。
『おざら』は1970年代頃、夏にほうとうの注文数が少なくなることからメニューに加えられたようです。
まだ『おざら』は食べたことがなかったので、まずは発祥のお店に行ってみることにしました。
アクセス
場所は甲府駅の南口から徒歩3分くらいの距離。
駐車場は近隣コインパーキングを利用。
混雑状況
この日は平日の木曜日、お店には20時過ぎに訪問。
この時先客は2人のみで空いていました。
メニュー・商品ラインナップ
メニューは「おざら」、おざらの温かい版で平日限定の「ゆもり」、そして「ほうとう」の他、山梨郷土料理の「馬刺し」や「もつ煮」などの一品もありました。
今回は目当ての『おざら』を注文!
感想
【おざら】770円(税込)
つゆは上質の鰹出汁を使い、数種類の野菜を煮込んで作る醤油味。
甘辛でコクのある味わい、程よく脂も浮いていますがあっさりといただけます。
麺は少し歯応えのあるようなかため食感の平打ち太麺。
つゆの中にはひき肉、椎茸、えのき、にんじん、三つ葉、ネギ、油揚げなど、細かい具材が色々入っていました。
並盛にしたら思った以上にボリューム満点で、あっさりしていましたが食べ応えがありました。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
http://marumaru115.blog.fc2.com/
食べログ
ちよだ
055-222-5613
山梨県甲府市丸の内2-4-8
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