訪問日:2023年12月23日(土)
「好来系ラーメン」とは
愛知県名古屋市のご当地ラーメンの一つといわれる『好来(こうらい)系ラーメン』。
『好来系ラーメン』は、発祥のお店である1959年に名古屋市千種区に創業した「好来」(現在は「好来道場」)を含め、こちらのお店出身の弟子や、その孫弟子が受け継ぎ提供されているラーメン。
鶏ガラ、豚骨、魚介、根菜を使用したスープをなみなみと注ぎ、麺は太麺が多く、濁ったスープで見た目は豚骨醤油ラーメンのようですが、あっさりした味わいなのが特徴とのこと。
卓上調味料には胡椒やニンニクパウダー、胡麻ラー油、高麗人参酢などが置いてあり、「薬膳ラーメン」とも呼ばれるそうです。
メニュー表記は基本のラーメンが「松」、メンマ増しが「竹」、チャーシュー増しが「寿」、とろろ昆布トッピングは「快老」など、個性的なのも面白いですね。
ただ、それぞれのお店が正式な暖簾分けというわけではないので、各店で特徴は異なります。
元祖である「好来」は何度か閉店と再開を繰り返しているそうで、創業者、創業者の息子を経て、現在では元寿司職人である大橋さんが三代目として受け継ぎ、2005年からは「好来道場」として弟と共に営業しているとのこと。
初めて「好来道場」に行ってからその美味しさにハマり、最近名古屋に来た際は好来系ラーメンを巡るのが楽しみの一つになっています。
蔘好来
今回訪れたのが、愛知県名古屋市中区の丸の内にあるお店『蔘好来(しんこうらい)』。
オープンは2005年4月という情報が出てきました。
こちらのお店では『好来系ラーメン』をベースに、同じく名古屋のご当地ラーメンである「玉子とじラーメン」を合わせたハイブリッドラーメンを提供しています。
「玉子とじラーメン」とは
「玉子とじラーメン」はその名の通り、とき玉子を混ぜ合わせた玉子とじのスープが特徴のラーメン。
名古屋市中村区の「萬珍軒」というお店が屋台の頃に考案したといわれています。
好来系ラーメンも玉子とじラーメンも大好きなのでとても惹かれるメニュー、気になり今回初訪問です。
アクセス
場所は地下鉄桜通線「久屋大通駅」から徒歩4分くらいの距離。
駐車場は近隣コインパーキングを利用。
混雑状況
この日は土曜日、お店には11時半頃に訪問。
この時先客は2人のみで空いていました。
メニュー・商品ラインナップ
注文は券売機での食券購入。
松、竹、寿など好来系ならではのメニュー名ですが、「玉子とじラーメン」は『卵とじ麺』というわかりやすい名前でした。
迷わずこちらを注文!
感想
【卵とじ麺】1000円(税込)
オススメの食べ方は、まず1/3はそのままで、次は自家製ラー油を2.3滴、残りはスープに人参エキス入酢を少々加え、サッパリとしていただきます。
そのまま食べると、じんわりと出汁の味わいが広がるかなり優しめ味わい。
とき玉子はふんわりまろやかですが、意外と見た目ほど玉子は主張せず良いバランス。
食べ進めるたびに味の深みが増していき、どんどん美味しくなっていきます。
麺の写真は撮影失敗してぼやけてしまっていますが、モチッとコシのある太縮れ麺。
トッピングは海苔とネギしか見えませんが、確かバラ肉のチャーシューが3枚くらい入っていたような気がします。
チャーシューは余分な脂のない締まりのある食感であっさりした味付け。
海苔は香り高く玉子とじスープとの相性抜群。
自家製ラー油を加えると、香ばしい風味が広がってコクが増し、2.3滴加えただけなのに変化の大きさに驚き。
お酢を加えるとスッキリとした後味になり、こちらもまた美味しかったです。
スープがあっさり優しいので、重さを感じずスープまで完食、玉子も最後まで堪能出来ました。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
蔘好来
052-959-3773
愛知県名古屋市中区丸の内3-21-2
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