訪問日:2025年7月6日(日)
桔梗屋

山梨土産の定番として大人気の銘菓「信玄餅」の代表格として知られている『桔梗屋』。
「信玄餅」はきな粉をまぶしたお餅に黒蜜をかけて食べるお菓子で、小さな箱型の容器に入り、包装が風呂敷のようになっているのが特徴。
『桔梗屋』の創業は明治22年(1889年)と100年以上の歴史がある老舗。
創業者である中丸熊太郎氏は和菓子店「満寿太」での修業をし、親類筋にあたる下連雀の「桔梗屋東治郎(野沢家)」からのれん分けで、旧若松町のにごり川端に和菓子屋を開業したことが『桔梗屋』の始まり。
当時は高級菓子よりも誰にでも愛される「きんつば」の人気が高く、市内のみならず近郊の町までその名が知られていたとのこと。
火災、戦争などの影響で閉店や移転を経て、若松町(現青沼一丁目)の桔梗屋が甲府の本店に。
現在の看板商品である「桔梗信玄餅」を開発する以前、山梨土産は生ぶどうを砂糖の衣で包んだ「月の雫」というお菓子や、果実のぶどうや桃など以外に目立ったものが無く、生の果実やそれを使ったお菓子は一年を通じて販売出来ないため、非常に不便な状態だったとのこと。
昭和35年頃からは洋菓子ブームもあり、県外の洋菓子専門店が進出し始めたため、これに対抗するために三代目が新製品の開発に取り組み、日本人の嗜好に合うものとして誕生したのが「桔梗信玄餅」だそうです。
昭和43年(1968年)に発売した翌年に、武田信玄と上杉謙信の戦いを描いたNHK大河ドラマ「天と地」が放送開始。
さらに「風林火山」も映画化されたことから空前の武田信玄ブームに。
日本中から山梨県に観光客が訪れ、「桔梗信玄餅」の売り上げが大幅に伸び続け、山梨の銘菓として定着していったとのこと。
他にも様々な受賞歴を持つ数多くのヒット商品が誕生し、現在では山梨県を中心に直営店の「桔梗屋東治郎」、「黒蜜庵」、「Rond.(ロン)」など多数の店舗を展開。
中でも平成2年に笛吹市一宮町に本社を移転した後、同敷地内に飲食店やアウトレット売店などが併設された「桔梗信玄餅工場テーマパーク」が誕生。
工場見学やお菓子詰め放題も楽しめる、大人気の観光スポットとして知られています。
現在では菓子店の他にも「森の中の水族館。」、「信玄ミュージアム」、「清里丘の公園」、「ハイジの村」、「桔梗屋河口湖フラワーガーデン」など、様々な施設を運営しています。
桔梗信玄餅工場テーマパーク

今回訪れたのは、上述の『桔梗信玄餅工場テーマパーク』。
食べログでは「桔梗屋 本社」という店舗名で登録されており、山梨県内のスイーツランキングで1位、2018・2019・2020年は食べログスイーツ百名店、2023年は食べログ和菓子・甘味処百名店に選出されています。


桔梗屋の商品が買える場所は多いですが、工場見学やお菓子詰め放題など、こちらでしか楽しめない魅力が多く、一覧はこちらの写真の通り。
特に有名なのは「お菓子の詰め放題」で、なんと220円(税込)という格安料金で桔梗信玄餅を袋に詰め放題!
とても人気のイベントですが、整理券のために早朝から大行列が出来るというハードルの高さと、期限が短いためにあまりお土産に向かないこと、大量に詰めることが出来てもそんなに1人で食べられないなどの理由で、私はまだ未経験です。
お菓子詰め放題以外にも、規格外の格安アウトレット商品が買える売店や、信玄餅をアレンジした絶品の「桔梗信玄ソフト」などがお気に入りで、私は山梨旅行のたびに訪れています。
今回は同行者がまだ行ったことがないそうなので、やはりここは外せない場所だと思い、半年ぶりに行ってきました。
アクセス
場所は石和温泉駅から徒歩50分以上と駅からは遠め。
駐車場は店舗周辺に沢山ありました。
混雑状況
この日は日曜日、12時半頃に訪問。
お客さんはかなり多かったですが、アウトレットに行った際に会計で数分待ったくらいで、あとはすんなりと回れました。

今回は行ってませんが、飲食店の方はこの時結構待ちが出来ていたようで、信玄餅詰め放題は朝6時半に整理券配布が終了したとのこと。笑
感想

まずは工場見学に行ってきましたが、信玄餅の特徴である包装の風呂敷を、まさかの手作業で行っている衝撃の光景を目の当たりにしました。笑






次は「桔梗屋東治郎 一宮店」で『桔梗信玄ソフト+』570円(税込)を購入。
こちらは1日2000個の販売を達成したという人気商品で、ソフトクリームに桔梗信玄餅と桔梗信玄棒をトッピング。
程良い濃さのソフトクリームは、香ばしいきな粉とコクのある甘さの黒蜜の美味しさを引き立てて、本当に相性抜群。
お餅はモチッと食感で、サックリとした信玄棒もとても美味しいです。

最後にアウトレット売店「グリーンアウトレット1/2」へ。



こちらでは規格外のお菓子や、桔梗屋グループの農業生産法人「ハイジの野菜畑」が栽培・生産する野菜を特価で販売しています。
本当にどれも安くて驚きです。

今回は『桔梗信玄プリン2個入』200円(税込)を購入。
なんと通常価格の半額以下です。


きな粉をブレンドしたミルクプリンのような感じで、別添の黒蜜をかけていただきます。
見た目以上にしっかり香ばしいきな粉が主張するクリーミーでまろやかな味わい、そこに濃厚甘々の黒蜜がたっぷり絡み、たまらない美味しさ。
正直、個人的に桔梗信玄餅よりもお気に入りのお菓子で、格安で買えたのは最高でした。
信玄餅といえば「桔梗屋」の他にも「金精軒」が有名で、個人的に普通の信玄餅はこちらの方が好み。
しかし「桔梗屋」の方が桔梗信玄ソフトや桔梗信玄生プリンなど、信玄餅をアレンジした絶品スイーツが充実しているので、どちらのお店もそれぞれの魅力があって大好きです。
『桔梗信玄餅工場テーマパーク』はこれからも山梨旅行の定番の楽しみとして通い続けたいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
桔梗屋 本社
0553-47-3700
山梨県笛吹市一宮町坪井1928
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