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約500年もの歴史を持つ、大村地方の伝統的な郷土料理『大村寿司』!【梅ヶ枝荘】(長崎県大村市)

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訪問日:2024年2月8日(木)

目次

大村寿司とは

長崎県大村市に伝わる、約500年もの歴史を持つ伝統的な郷土料理「大村寿司」。

戦国時代、大村藩主の大村純伊(すみこれ)公は、文明6年(1474年)の「中岳の合戦」で島原の有馬貴純勢に大敗して大村の地を追われましたが、文明12年(1480年)に援軍を得て領地を奪回。

その際喜んだ領民たちは戦勝を祝い、将兵たちをもてなすため、もろぶた(当時はどの家庭にもあった木製の浅い箱)に炊きたてのご飯を敷き、魚の切身や野菜のみじん切りなどを乗せ、押し寿司にして出したそうです。

急なことで十分な準備が出来ず、大人数分を短時間で作れる料理として考案されたのがこの大村寿司だったとか。

喜んだ将兵らが脇差しで四角に切って食べたことから「角ずし」とも呼ばれています。

大村寿司は勝ち戦のめでたい寿司として伝わり、以来大村地方では祝いの席には欠かせない郷土料理として伝わってきたとのこと。

九州物産展などでも販売されていているため全国的な知名度は高く、長崎空港売店の品目別売上では長崎カステラと並んで常にBEST10に入る人気だそうです。

材料やレシピも作る家庭によって様々ですが、定番の具として挙げられるのははんぺん(長崎ではカマボコを指す)、にんじん、ごぼう、かんぴょう、きぬさや、錦糸卵などで、シャリを味付けする際に大量の砂糖を使用することも特徴。

これは砂糖が貴重であった時代に、砂糖をたくさん使うことで来客をもてなす気持ちを表現したことと、冷蔵庫がなかった時代に保存性を高めるためなどが理由と考えられています。

現代では健康を考慮して砂糖を少なめにして作る家庭や、料理店が増えてきているそうで、公益社団法人長崎県栄養士会の研究グループ「大村ずしを伝えのこし隊」は、現代の健康志向に合うよう、2000年から減糖・減塩のうす味の「新大村寿司」を作り、そのレシピの継承・普及を目指しているとのこと。

梅ヶ枝荘

今回訪れたお店が、長崎県大村市、大村氏の居城であった玖島城跡にあり、「日本の歴史公園100選」、「日本さくら名所100選」などに選定されている、「大村公園」の中にあるお店『梅ヶ枝荘』。

先祖は台所番として大村藩に仕えていたそうで、明治27年(1894年)に料亭として創業。

大村寿司の販売店の代表格として有名で、九州物産展などの催事にもよく出店している印象。

店舗は本店の他、2024年3月1日には長崎駅に「アミュプラザ長崎店」もオープン。

大村寿司は店舗での販売の他、長崎空港の2階ショッピングモール、2階搭乗ゲート内売店「ブルースカイ」、大村特産品ネットショップ「おおむらマーケット」、楽天市場ふるさと納税、ふるなび、ふるさとチョイスといったふるさと納税サイトなどでも購入可能。

以前から行ってみたかったお店で、今回は本店に初訪問。

アクセス

場所は大村駅から徒歩30分弱の距離。

駐車場は大村公園のものを利用。

混雑状況

この日は平日の木曜日、お店には12時40分頃に訪問。

今回はテイクアウトでの購入なので、店内奥の様子はわからなかったのですが、この時店内は結構空いていた印象。

メニュー・商品ラインナップ

店内では予約なしで利用できる茶屋メニューと予約制の会席メニューがあり、いずれも大村寿司が楽しめるメニューになっていて、公式サイトに一覧が掲載されています。

テイクアウトメニューでは大村寿司と、大村公園のお花見散策に欠かせない甘味として親しまれている焼餅「梅ヶ枝焼」を販売。

今回は1人前の『大村寿し 四角入り』を購入!

感想

【大村寿し 四角入り】820円(税込)

具材は錦糸卵、緑とピンクのはんぺん(かまぼこ)、胡麻、にんじん、ごぼう、かんぴょう、しいたけなど。

合わせ酢や具材にふんだんに砂糖を使う伝統的な製法で作っているそうですが、全体は丁度良い甘さで、程良い酸味の酢飯や甘辛く濃口の具材とのバランスが絶妙。

全体の大きさは手頃ですが、見た目以上に満足感があり、この後も腹持ちが良かったです。

私が以前別のお店で食べたものはもっと甘さが際立つ味でしたが、今回こちらのお店で食べたものは好みにドンピシャで、また食べたいお気に入りのお店になりました。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

梅ヶ枝荘 - 長崎県大村市の料亭
梅ヶ枝荘 長崎県大村市の大村公園の花見料亭・梅ヶ枝荘。大村寿し、梅ヶ枝焼、会席料理をご用意しています。

食べログ

梅ヶ枝荘

0957-52-3523

長崎県大村市玖島1-36(大村公園内) 

https://tabelog.com/nagasaki/A4204/A420402/42001267

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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