訪問日:2024年8月29日(木)
シロエビ(白えび)とは

淡いピンク色に輝くその姿から、「富山湾の宝石」と称される名物「シロエビ(白えび)」。
体長は5~8cm位の小さなエビで、シロエビ、ヒラタエビ、ベッコウエビなど様々な呼び名があり、一般的には「シロエビ」という名前で親しまれていますが、標準和名は「シラエビ」で、分類学的には甲殻綱オキエビ科シラエビ属に属するとのこと。
また標準和名「シロエビ」はクルマエビ科の一種で、エビの分類上全く別系統の種類を指すようです。
富山湾をはじめ、駿河湾、相模湾などにも分布しているそうですが、漁業が成り立つほどまとめて水揚げされるのは富山湾のみ。
富山県を代表する水産物として、平成8年10月12日にはブリ、ホタルイカと共に「富山県のさかな」に認定されています。
神通川沖や庄川沖の海底谷「あいがめ」がある水深200~300mあたりに生息しており、小型底曳網漁業の一つ「かけ回し漁法」で漁獲されるそうで、新湊漁港・岩瀬漁港の2港で水揚げされます。
資源管理のため漁期は4月から11月までと定められており、旬は漁が最盛期を迎える夏。
しかし水揚げ後新鮮なうちに急速冷凍されるため、通年楽しむことが可能。
とろりとした食感と上品な甘さが特徴で、刺身や寿司をはじめ、天ぷら、唐揚げなど様々な料理に使用し、フレンチやイタリアンの高級食材としても重宝されているとのこと。
白えび亭

今回訪れたのは、富山県富山市のJR富山駅1階、きときと市場とやマルシェ内にあるお店『白えび亭』。
こちらは1991年に創業した「有限会社白えび屋」が運営するお店で、「白えび天丼」や「白えび刺身丼」などが看板メニュー。
創業当時シロエビはあまり知られておらず、出汁や魚の餌に使われていたそうで、その魅力を伝えるためにシロエビを使った煎餅や天ぷらを売り出したのが始まりとのこと。
全国の百貨店での実演販売や、東京への店舗出店などで知名度を上げていき、こちらの会社はシロエビを商品化したパイオニア的存在といわれています。
『白えび亭』は元々JR富山駅のとやま駅特選館1階にあったようですが、北陸新幹線開通に伴って移転し、2015年3月14日に現在の店舗をオープンしたようです。
また店舗は『白えび亭』の他、同じくとやマルシェ内にお土産屋「白えび屋」、東京駅の地下1階に「富山白えび亭」があるとのこと。
『白えび亭』は2016年に1度行ったことがあり、今回は久しぶりの再訪です。
アクセス

駐車場は提携駐車場があるようです。
混雑状況
この日は平日の木曜日、お店には19時半頃に訪問。
この時店内は客入り5~6割くらいの印象。
メニュー・商品ラインアップ



注文は券売機での食券購入。
今回は定番の『白えび天丼』を注文!
ちなみにこちらのお店は「白えび天丼の元祖」としても有名だそうです。
感想


【白えび天丼】1690円(税込)
前回の2016年には天丼と刺身小皿のセットで1980円でしたが、現在の価格では2680円になるので、だいぶ値段が上がっていて驚きです。
シロエビは殻や頭ごと揚げられているので、あまり海老ならではのプリッとした食感はありませんが、揚げたてサクサクで香ばしくとても美味しいです。
ご飯には富山産こしひかりを使用しているそうで、タレは一般的な天つゆよりも甘辛でややとろみがある質感。
シロエビだけでなく、山菜、梅干し、ブリ?みたいな天ぷらも入っていて、色々な味を楽しめました。
そういえば初めてシロエビを食べたのがこちらのお店だったことを思い出し、懐かしさと共に、変わらない美味しさを噛み締めました。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
白えび亭
076-433-0355
富山県富山市明輪町1-220 きときと市場 とやマルシェ 1F
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