訪問日:2025年6月2日(月)
斑鳩町名物『竜田揚げ』
世界文化遺産の法隆寺があることで有名な、奈良県生駒郡斑鳩町(いかるがちょう)の名物「竜田揚げ」。
京都調理師専門学校や日本唐揚協会によると、「竜田揚げ」は鶏などの食材に「みりんや醤油で下地を付けて、片栗粉をまぶした料理」を指しているとのこと。
よく似ている料理として「唐揚げ」がありますが、こちらは揚げ油を使用した調理方法や調理された料理のこと。
小麦粉や片栗粉をまぶしたり、味付けの有無についても決まりはないため幅広く、「唐揚げ」という名前についても元々は何も付けずに揚げる「空揚げ」から来たという説もあります。
実際のところ、一般的にはほぼ違いがないという認識で混同されていますが、「みりんや醤油で下地を付けて、片栗粉をまぶした唐揚げ」であれば、「竜田揚げ」との違いはないと言えるかもしれません。
醤油やみりんなどの調味料に食材を漬け込む「竜田揚げ」が生まれたのは、食材の臭みを消すことが理由と考えられており、その代表格がかつて学校給食でお馴染みだったという「鯨の竜田揚げ」。
「竜田揚げ」の発祥地域、発祥時期、家庭料理なのか外食なのかなど、ルーツについてはほとんど不明であり、名前の由来についても定かではないようですが、特に以下の2説が有名です。
●奈良県の北西部を流れる「竜田川」が由来。百人一首にも収録されている在原業平の和歌「千早ぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは」でも知られているとおり、竜田川は古くから紅葉の名所であり、揚げた後の色が赤褐色で紅葉のように見えることから「竜田揚げ」と命名されたという説。
●旧日本海軍の艦船だった「龍田」が由来。鶏肉に片栗粉をまぶして揚げた料理を船員に提供したところ好評だったため、艦船の名称である「たつた」がそのまま料理名になり、一般にも広まっていったとする説。しかし「龍田」が「竜田」に変わった理由は不明であり、航海や訓練中に激しく揺れる船で高温の油を使うのは大変危険であることから、否定的な意見もあるとのこと。
この説にちなんで、竜田川流域市町である奈良県の斑鳩町、生駒市、平群町などでは「竜田揚げ」をご当地グルメとして売り出すPR活動が行われています。
斑鳩町では商工会青年部の有志が集まって2013年6月に「竜田揚げ上げ↑プロジェクト」を立ち上げ、町内の飲食店に竜田揚げをメニューとして提供してもらえないか要請し、現在では町の公式サイトにて「竜田揚げ食べ歩きマップ」も掲載されています。
cafeこもど



今回訪れたのは、法隆寺東大門の土塀沿いにあるお店『cafeこもど』。
オープンは2016年1月23日。
店名は「心地よい」という意味のイタリア語「comodo」が由来だそうです。
こちらのお店ではお手頃価格の「竜田揚げバーガー」や、豪華な「三種竜田揚げランチ」など、竜田揚げメニューが充実しているのでとても気になり、今回初訪問。
アクセス
場所はJR法隆寺駅から徒歩22分くらいの距離。
駐車場は食べログの店舗情報によると、法隆寺東交差点よりすぐ北に10台、店舗裏に2台、店舗近くに4台あるとのこと。

具体的な地図が無いのでどこかよくわからなかったのですが、私は店舗を南に進んだ三叉路にある駐車場に止めました。
混雑状況
この日は平日の月曜日、お店には12時20分頃に訪問。
この時先客は2組4人で待ち時間無く入れました。
メニュー・商品ラインアップ



今回は「竜田揚げバーガー」の単品を注文!
感想

【竜田揚げバーガー】700円(税込)
国産鶏を秘伝のタレに漬け込んだ竜田揚げに、オリジナルの「黒人参ドレッシング」を合わせているとのこと。
竜田揚げは大ぶりサイズが2個入っており、揚げたて熱々でサクッとジューシー。
タレがしっかり効いた濃口でとても美味しいです。
バンズはパサつかず、ふんわりモッチリ食感でほのかに甘みがあり、酸味が利いたドレッシングとまろやかなマヨネーズは竜田揚げ&レタスとも相性抜群。
竜田揚げのハンバーガーといえばマクドナルドの「チキンタツタ」がお馴染みで、私も大好きですが、こちらは竜田揚げの美味しさが格別の絶品「チキンタツタ」でした!
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
Cafeこもど
0745-75-0305
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺2-1-25 まほろばステーションikarucoki
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