訪問日:2025年11月3日(月)
勉強亭本店

栃木県足利市、JR足利駅のすぐ近くにある老舗の食事処『勉強亭本店』。
お店の公式サイトなどは見当たらず、正確な情報については調べてみてもよくわかりませんでしたが、昭和28年(1953年)創業という情報がいくつか出てきました。
こちらのお店では足利名物である「ソースかつ丼」と「足利シュウマイ」を提供しており、両方楽しめるセット『からりこセット』が魅力的なので、今回初訪問です。
ソースかつ丼

「ソースかつ丼」は一般的なかつ丼のように卵とじにせず、ソースをかけて食べるかつ丼のことで、福井、福島、群馬、長野、山梨、栃木などで名物になっており、地域によっては「かつ丼」といえば「ソースかつ丼」のことを指します。
ソースに浸したとんかつをご飯にのせたもの、とんかつをのせた後に全体にソースをかけて提供されるもの、ソースがかかっていない状態で提供され個人の好みの量・種類のソースをかけるもの、キャベツの有無など、そのスタイルも地域によって様々。
「ソースかつ丼」の起源については明確な資料も少ないため、全国各地で独自の発祥説があり、どこのお店が元祖なのかは定かではないようですが、現状確認されている中で特に有名な最古の説には以下のようなものがあります。
●明治30年頃に山梨県甲府市の「奥村本店」の5代目が東京へ出かけた際にカツレツを食べ、感動してメニューに取り入れようとしたものの、当時出前が主流だったそば店では器が一つで済む丼物が中心だったため、キャベツの上に揚げたてのとんかつをのせ、ソースをかけて食べる「かつ丼」が誕生。1995年9月付けの地方紙「山梨日日新聞」に、関係者への聞き取りをした上で、少なくとも明治30年代後半には「奥村本店」で「かつ丼」が提供されていたという記事があったという説。
●福井県出身の「ヨーロッパ軒」の初代・高畠増太郎が、料理研究留学先のドイツから帰国後、東京市牛込区(現・東京都新宿区)早稲田鶴巻町の早稲田大学前に店を構え、大正2年(1913年)に東京で開かれた料理発表会で初披露したという説。(※記録として残っている限りで最古)
また卵とじのかつ丼は、1918年(大正7年)に早稲田大学近くにあった蕎麦店「三朝庵」にて、宴会のキャンセルで余ることがあったとんかつを冷めても美味しく食べられるように、「卵でとじたらどうか」と常連の学生から提案されて誕生したという説が有名。
時系列で見るとソースかつ丼の方が歴史が古いことから、「かつ丼の元祖」=「ソースかつ丼」ではないか?ともいわれています。



栃木県では足利市で名物になっており、元祖といわれているお店が栃木県足利市永楽町にある「まるや」。
大正12年(1923年)に屋台で鯨肉を使った鯨カツを提供していたことに始まり、昭和23年(1948年)に小屋の店舗を構え、豚肉が入手できるようになったことから現在のソースかつ丼の形になったそうです。
ちなみに「まるや」はGoogleマップでは閉店と書いてありますが、お店のXによると現在では月に何回かの営業のようです。
足利のソースかつ丼の定義や共通の特徴について、明記されている資料は見当たらないのでよくわかりませんが、ご飯の上に千切りキャベツを敷き、ソースに浸したとんかつ(ヒレが多め?)をトッピングするというスタイルが多い印象。
足利シュウマイ

栃木県足利市のご当地グルメ「足利シュウマイ」。
「足利シュウマイ」は一般的なシュウマイとは異なり、肉は使わず片栗粉と玉ねぎを練ったものをシュウマイの皮で包んで蒸し、中濃ソースをかけて食べられることが特徴。
誕生した時期や元祖のお店など、発祥の歴史については定かではないそうですが、一説では戦後の屋台(ラーメン屋台?)で提供され始めたといわれています。
昭和30年代からは肉入りの一般的なシュウマイも増え始めて、足利でも肉入りシュウマイが一般的になっていったそうですが、「足利シュウマイ」は昔ながらの独特なシュウマイとして残り、現在ではご当地グルメの一つとして親しまれています。
アクセス
場所はJR足利駅北口から徒歩3分くらいの距離。

駐車場はこちらの地図の通りです。
混雑状況
この日は祝日の月曜日、お店には18時10分頃に訪問。
この時店内は先客4人の1組だけで空いていましたが、店内は席数少なめで、いくつか予約席という札が置いてありました。
この後もう1組増えた段階で、新たに訪れた新規客は当分席が空かなさそうと断られていたので、少し遅れると危なかったです。
メニュー・商品ラインアップ





今回は迷わず目当ての『からりこセット』を注文!
感想

【からりこセット】1400円(税込)

ご飯の上のキャベツは少なめで、とんかつは小ぶりのヒレカツが4枚、ややとろみのあるソースを纏い、衣は少し厚めでしっとりザクザク。
お肉はあっさりとした肉質ですが、パサつかずしっとりとした柔らかさに驚き。
ソースは甘酸っぱくてコクがありご飯進みまくりの美味しさ。

足利シュウマイはこちらのお店では「からりこシューマイ」という名称で提供されています。
足利で織物が盛んだった頃の機織りの音が名前の由来だそうです。
そのまま食べるとモチモチした食感で、玉ねぎの甘みが広がる素朴な味わい。
濃厚なソースとも相性抜群で、今回は単体で食べましたが、ご飯のおかずにもなりそうな美味しさです。
あとはしじみ汁、ほうれん草のおひたし、漬物、オレンジとキウイも付いていました。
シュウマイも独特で美味しかったですが、特にソースかつ丼は今まで食べた中でも上位の美味しさ。
これはまた食べに再訪したいところ。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
勉強亭 本店
0284-42-4907
栃木県足利市伊勢町3丁目2-4

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