訪問日:2021年12月6日(月)
みっちゃん総本店

ボリューム満点の重ね焼きスタイルが特徴の「広島流お好み焼き」発祥の店といわれている名店『みっちゃん』。
創業者である井畝井三男さんが、今の「へんくつ屋」の前身の尾木さんからお好み焼の屋台をやろうと誘われたことから、昭和25年に「美笠屋」という名の屋台を中央通りに開業。
後に東新天地公共広場(現在の広島市中区新天地)に移転し、体が弱かった井三男さんに代わって長男である井畝満夫さんが屋台を取り仕切るようになったそうです。
昭和28年には、たくさん並ぶ屋台の中から知り合いに自分の屋台をすぐに見つけてもらうため、井畝満夫さんの愛称である『みっちゃん』に屋号を変更。
その頃からお店が繁盛し始め、屋号に「〜ちゃん」といった店主の愛称を使う屋台が多くなっていったとのこと。
昭和30年には屋台を西新天地公共広場(現在の広島パルコ周辺)に移転。
この時、50軒ほどの屋台が密集していたとか。
この昭和25年〜30年頃の間に『みっちゃん』が考案した様々な工夫で、現在の広島のお好み焼きの原形が完成したといわれています。
当時のお好み焼きは、クレープ状の生地にネギと蓮根などの屑野菜を散らして焼き、半月状に折りたたみ、ウスターソースを塗って、薄皮と呼ばれる木の皮にのせ、新聞紙に包んで持ち帰る、子供のおやつ程度のものだったそうです。
ソースはサラサラのウスターソースだと染み込んでしまうため、ウスターソースを作る過程で廃棄されるドロドロした沈殿物を見たのをヒントに、片栗粉を入れたとろみのあるソースを作ってくれと依頼し、現在の「お好みソース」が昭和27年に誕生。
ネギの代わりに安いキャベツを入れたらボリュームが出て美味しくなり、キャベツが高騰した際は年中安いモヤシを加えたところキャベツとも相性が良かったため、キャベツとモヤシが定番の組み合わせに。
賄いで焼きそばとお好み焼きを皿に入れて食べていたところ、それを一緒に重ねて焼くと美味しくてお腹がいっぱいになるし、お客さんも別々に注文する必要もなくて安くつくと考え、そば入りのお好み焼きが誕生。
こうして具材の充実と共に、形も丸いものへと変化していったとのこと。
他には皿も割り箸も使わなくて済むよう、鉄板の上でヘラを使って食べるスタイルをすすめたり、焼いている際に熱くなるため持ち手に木製の柄を取り付けたヘラも考案。
昭和40年には広島市の条例で屋台は立ち退きを強いられたため、新天地にあった屋台はお好み村と駅ビルに分かれたそうです。
『みっちゃん』は「麗ちゃん」、「よっちゃん」、「紀伊國屋」などと共に駅ビルへ入ることになり、初の固定店舗として出店。
昭和43年には駅ビルのお店をお好み村にいた人に譲り、八丁堀に路面店として『みっちゃん総本店』の1号店をオープン。
どうやらこの時期に井畝井三男さんの長男である井畝満夫さんのお店が『みっちゃん総本店』となり、次女は「新天地みっちゃん」として暖簾を分けたとのこと。
その後次男が「みっちゃんいせや」、長女が「みっちゃん太田屋」を出店しているそうです。
他にも「みっちゃん」と名前の付くお好み焼き店がいっぱいあり、各店との関係性はよくわかりませんが、井畝一族のお店として出てきたのは上記のものでした。
各みっちゃんでメニューや製法、ソースなどの特徴も異なるようです。
『みっちゃん総本店』はその後、再開発で昭和62年に50m先の現在『みっちゃん総本店 八丁堀本店』がある場所に移転。
そして現在では公式サイトによると、広島県内に八丁堀本店、福屋八丁堀店、そごう広島店、じぞう通り店、ゆめタウン廿日市店、広島駅新幹線口 ekie店、そして東京に新橋店、ソラマチ店の合計8店を展開しているようです。
今回訪れた『みっちゃん総本店 八丁堀本店』は2016年6月以来2回目の訪問。
初めて広島でお好み焼きを食べたのがこちらのお店で、広島のお好み焼きを好きになるきっかけになりました。
ちなみにこちらの『みっちゃん総本店 八丁堀本店』は2018~2019年に食べログのお好み焼き百名店に選出されています。
アクセス
場所は八丁堀電停より徒歩5分の距離。
駐車場は近隣コインパーキングを利用。
混雑状況
この日は平日の月曜日、お店には13時前に訪問。
店内は客入り8~9割とかなり混んでいましたが、若干空席があり、待ち時間無く済みました。
メニュー・商品ラインアップ




お好み焼きはトッピングの種類が色々ありますが、今回は広島のお好み焼きのトッピングでは定番のイカの姿揚げ「イカ天」入りのお好み焼きを注文。
麺はそばとうどんがありますが、個人的には断然そばが好みなのでもちろんそば入りで。
訪問時は12月と旬の時期だったので、せっかくならと全国生産量1位である広島名物「牡蠣」の鉄板焼きも注文!
感想

【イカ天入りお好み焼(そば)】1023円(税込)
そばはパリッと焼き目が付き、キャベツはしんなり、生地はもっちりとした食感、玉子はふんわりとしていて、全体的にはふっくらとした柔らかめの質感。
豚肉とイカ天は少しかための食感で、旨みと香りの良いアクセントになり、とても美味しいです。
ソースはメーカーと共同開発して作られたみっちゃんオリジナルのお好みソースで、甘辛でコクがありほんのりフルーティな味わい。

【牡蠣焼き】968円(税込)
表面はこんがりと焼かれて香ばしく、噛むとプリっとジュワっと濃厚な旨みが溢れてとてもジューシー。
そのままでも十分美味しいですが、レモンを軽く絞ると後味がさっぱりとしてさらに美味しくなり相性抜群。
今では他にも広島で大好きなお好み焼き店が増えましたが、やはりこちらのお店も美味しいなと改めて思いました。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
お好み焼 みっちゃん総本店 八丁堀本店
082-221-5438
広島県広島市中区八丁堀6-7

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