訪問日:2026年2月22日(日)
フカの鉄干し
「フカの鉄干し」は魚介がなかなか手に入らなかった山間部で食されてきた伝統的な保存食で、塩漬けしたサメの切り身を天日干しした干物のこと。
高知県ではサメのことを「フカ」と呼び、表面が硬いことから「鉄干し」と呼ばれているそうです。
製法はフカを三枚におろし、皮を引いて身を柵状にし、アンモニア臭と濁りがなくなるまで水でよくもみ洗いして、一晩塩水に漬けた後、天日干しにして作られます。
食べる際は軽く火で炙り、ご飯のおかずとしてはもちろんのこと、お茶漬けや酒の肴としても食されているとのこと。
主に秋から春の旬の時期に漁獲された「アオザメ」が使用されるそうですが、高知(特に室戸)において「アオザメ」は「マイラ」と呼ばれ親しまれています。
アンモニア臭が強いイメージと鋭い見た目とは裏腹に、あっさりながらも濃厚な旨みがあり、風味豊かなのが特徴だそうです。
サメは「フカ」、「モロ」、「ワニ」など地域によって様々な呼び名があり、煮物や焼き物(東北)、湯引きや刺身(中国・四国地方)など調理法も様々。
四国の中でも干物にして食べられるのは高知県ならではといわれており、他の地域では三重県伊勢志摩地域の「さめのたれ」、福岡県鐘崎地域の「のうさば」、宮崎県細島の「干しフカ」などが挙げられます。
「フカの鉄干し」は秋になるとスーパーマーケットなどに並ぶ他、インターネット販売や室戸市のふるさと納税の返礼品にもなっており、知る人ぞ知る珍味として人気だそうです。
土佐の日曜市


今回「フカの鉄干し」を購入したのは、高知県高知市の追手筋にて、毎週日曜日に開催されている「土佐の日曜市」。
「土佐の日曜市」は毎週日曜日に高知城の追手門から約300店舗が軒を連ね、全長約1kmにわたって続く街路市。
午前6時頃から午後2時頃まで、新鮮な野菜や果物はもちろん、金物、打ち刃物、植木なども販売しており、高知県民だけでなく県外の観光客も合わせると1日に約17000人が訪れるそうです。
年始とよさこい祭りの期間を除いて休むことなく開催されており、その歴史は約300年以上前の江戸時代まで遡るといわれています。
江戸時代に開設された根拠となっているのは、元禄3年(1690年)3月に制定した藩法「元禄大定目」であり、その中の市町定に「市日,毎月2日・17日朝倉町,7日・22日蓮池町,12日・27日新市町,此定日先規之通,市之商売不可有相違事」と書かれているとのこと。

いも天や田舎寿司、冷やしあめといった日曜市ならではの名物に、おもち、中日そば、焼鳥、パン、スイーツ、タコスなどもあり、朝から食べ歩きが楽しめるのも魅力的で、高知旅行での定番の楽しみになっています。
ちなみに高知市の街路市は「日曜市」の他にも「火曜市」、「木曜市」、「金曜市」があり、開催場所と規模は以下の通り。
【火曜市】
●場所:上町4丁目・5丁目
●長さ:約250m
●店数:約15店
【木曜市】
●場所:高知県庁前
●長さ:約200m
●店数:約65店
【金曜市】
●場所:愛宕町1丁目
●長さ:約150m
●店数:約15店

「フカの鉄干し」は何ヵ所かの屋台で売っていましたが、今回はこちらの屋台で購入することにしました。

屋台には具体的な店名は何も書いてありませんでしたが、商品には「池田海産」と書いてあり、検索すると公式サイトなどは出てこなかったものの、高知市桜井町にある水産物・海産物卸売業という情報が出てきました。
混雑状況
この日は日曜日、お店には8時10分頃に訪問。
三連休ということもあって、日曜市自体は大混雑でしたが、一部店舗を除き各店には行列ができているわけでなく、こちらのお店でもすんなり購入できました。
メニュー・商品ラインアップ

目当ての「フカの鉄干し」は「マイラ鉄干」という商品名で販売されており、「マイラ」なので「アオザメ」だと思ったのですが、「ホウジロザメ」と書いてあり、よくわかりません。

100gあたり700円で販売されていたので、今回は70gのものを購入。
感想


【マイラ鉄干 70g】490円(税込)
家に持ち帰ってからフライパンで焼き、ご飯のおかずにしていただきました。
鉄干しという名前からカチコチにかたいイメージでしたが、ムチッとした弾力のあるしっかり食感で、肉汁というか塩気と旨みが相まった脂が染み出す感じ。
アンモニア臭には感じなかったものの、ほんのりと独特な風味が広がり、これが味に深みを出していて美味しかったです。
ご馳走様でした!
公式サイト等
https://www.instagram.com/nichiyoichi
食べログ
土佐の日曜市
088-823-9456
高知県高知市追手筋1

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