訪問日:2024年3月23日(土)
餃子のまち 宇都宮市
「餃子のまち」として全国的に有名な、栃木県の宇都宮市。
餃子が有名な街では、「浜松餃子」や「鉄鍋餃子」、「一口餃子」、「円盤餃子」、「屋台餃子」など、独自の特徴を持ったご当地餃子があることが多い印象。
しかし宇都宮の餃子は、焼餃子、揚餃子、水餃子など様々な種類があり、大きさ・素材・皮の厚さ・熟成度・包み具合・はねの大きさ・タレなどお店によって異なり、決まった特徴は無いといわれています。
宇都宮が「餃子のまち」となったのは、市内に駐屯していた第14師団が中国に出兵したことで餃子を知り、帰郷後に広まったことがきっかけといわれています。
夏は暑くて冬は寒い内陸型気候のため、スタミナをつけるために餃子人気が高まったそうです。
1993年には市内餃子専門店など38店舗により「宇都宮餃子会」が発足。
現在は約90店舗が加盟しており、一覧は公式サイトに掲載されています。
毎年11月の第一土日には2日間で約15万人以上が訪れる「宇都宮餃子祭り」が開催されるそうです。
総務省家計調査における「餃子(スーパーなどで購入した生や調理済みギョーザが対象で、冷凍食品や外食は含まない)」の1世帯(2人以上)当たり年間支出額では、2010 年まで15年連続日本一を獲得。
その後は同じく餃子のまちとして有名な静岡県の浜松市と毎年日本一を争い、どちらかが1位と2位になる状況が続き、2013 年、2017年、2019年は宇都宮市が日本一。
しかし2021年と2022年には、なんと宮崎市が2年連続で日本一に輝き、宇都宮市は2021年に3位に転落。
宇都宮市が1・2位以外になるのは、餃子が家計調査の項目に入った1987年以降初めてのことだったそうです。
2022年は2位だったようですが、2023年には浜松市が再び1位を奪還し、2位が宮崎市、宇都宮市は再び3位だったようです。
しかしこちらの家計調査は外食を含まないというのが大きな特徴で、外食が人気の餃子専門店が数多くある宇都宮市が3位というのは、正直実態に即していない印象を受けます。
宇都宮に来たら必ず餃子の食べ歩きをしますが、お店ごとの餃子の違いも大きく、美味しい店も沢山あるので、本当に食べ歩きが楽しいです。
餃子といえば 芭莉龍
今回訪れたのが、宇都宮駅ビルパセオ1階にある、2020年10月にオープンしたお店『餃子といえば 芭莉龍(バリロン)』。
こちらは2012年に創立した「株式会社チームバリスタ」が運営するお店。
「株式会社チームバリスタ」は焼鳥屋「ばりきょう」をオープンしたことに始まり、徐々に新規出店を続け、2015年に「炉ばた鹿芭莉」をオープンした際に様々なメディアに取り上げられて認知度が一気に上がったとのこと。
2024年12月に公式サイトを確認した時点で、宇都宮市、鹿沼市、東京駅などに、以下のように業態・コンセプトが異なる様々なお店を合計16店展開。
ハンバーグとお酒「炭ときどき薪 椛凛」
炉ばた焼き「炉ばた 鹿芭莉」
韓国食堂「원숭이バリ(サルバリ)」
ガレット・パンケーキ「bariSAIcafe」
イタリアン食堂「ピッツァ&ラムの店 Bariton」
焼き鳥店「ばりきょう」
ラーメン店「鶏そば HIBARI」
大衆肉割烹「おにくおさけ 呼馬力」
プルモチ手作り餃子「生きてる餃子 バリス」
手包みステーキ餃子「餃子といえば 芭莉龍」
鴨中華&唐揚げ店「東の HIBARI」
ベーカリーレストラン「芭莉PAN田」
ベーカリー&BAR「bariSheep」
とちおとめブランドショップ「芭莉式」
手包みステーキ餃子「芭莉龍 八重北分店」
セントラルキッチン/餃子直売所「CK一条」
今回訪れた『餃子といえば 芭莉龍』は、宇都宮の本店と、東京駅に「八重北分店」の2店舗があり、本店は2024年に食べログの餃子百名店に選出されています。
こちらのお店の餃子は「手包みステーキ餃子」というコンセプト。
毎日手作り手包みにこだわっているだけでなく、肉9:野菜1という独自の配合で、しかも豚肉は10ミリの角切りで作っているという、まるでステーキのような肉感たっぷりの旨みが楽しめる餃子になっているとのこと。
以前お店の前を通った際、とてもオシャレな雰囲気なのに餃子店というギャップに惹かれ、次回宇都宮に来た際は必ず行くと決めていたお店。
ちなみに店内の設計は、映画「君の名は」で主人公のバイト先のモデルとなったカフェを設計された方にお願いしたそうです。
アクセス
場所は宇都宮駅内のパセオ1階。
専用駐車場はありませんが、パセオ直営駐車場や提携駐車場(駅西中央駐車場・市営駅西駐車場)のサービスがあるようです。
混雑状況
この日は土曜日、お店には20時50分頃に訪問。
この時満席で、中待ちと外待ち合わせて40人くらいの待ち列が出来ていました。
待ち時間は1時間くらいかかった印象。
メニュー・商品ラインナップ
メニューは餃子だけでも、シンプルな「焼餃子」や「水餃子」の他、「麻辣焼餃子」、「パクチー焼餃子」、「クルミカレー水餃子」、「柚子と生姜の水餃子」などバリエーションの豊富さに驚きます。
他にも串焼きや一品料理、フォーなど餃子以外も充実。
今回は同行者と2人での訪問。
既に別のお店で餃子を食べてきた後だったので、軽めに餃子のみをシェアしながらいただきました。
感想
飲み物は「鉄観音茶」380円(税別)を注文。
お通しは400円(税別)で6種類の中から選べ、「ローストビーフのバルサミコ酢」と「サワラのからすみがけ」を選択。
【焼餃子】580円(税別)
こちらは酢胡椒で食べるのがオススメとのこと。
皮は焼き目はパリッと、程良い厚みがあってもっちりと柔らかな食感。
まるでエビが入ってるかと思うくらいプリプリとした弾力がある食感で、こってりとした肉汁が溢れジューシー。
ここまで満足感のある肉肉しい餃子は初体験。
サッパリとした酢胡椒の酸味が相性抜群で、この食べ方も素晴らしかったです。
【麻辣焼餃子】680円(税別)
こちらはタレ不要でそのままいただきます。
甘辛い味わいをベースに、唐辛子の辛さである「辣味」と、花椒の痺れるような「麻味」がガツンと効いたパンチのある味わい。
辛さはかなり強めですが、お肉の旨みもしっかりと主張する「旨辛」で、こちらも美味しかったです。
【パクチー焼餃子】680円(税別)
こちらもタレ不要でそのままいただきます。
たっぷりトッピングされたパクチーで見えませんが、餃子の上には緑色のソースがかかっていて、見た目通り独特のパクチー風味が効きまくったとても香り高い味わい。
レモンを絞ると更に爽やかになって美味しさが増し、正直パクチーは好きでも嫌いでもないのですが、この餃子も本当に美味しかったです。
【柚子と生姜の水餃子】680円(税別)
こちらも既にタレがかかっているのでそのままいただきます。
水餃子はツルンともっちり、水っぽさは無くまるで肉汁に浸っていたかというようなジューシーで濃厚な味わい。
相性抜群のタレに、爽やかな柚子とシャキシャキのネギがとてもサッパリ、これは感動の美味しさでした。
どれも美味しかったのですが、個人的な好みの順は上から柚子と生姜の水餃子、麻辣焼餃子、焼餃子、パクチー焼餃子という結果でした。
ここの餃子メニューは全種類制覇したいので、また宇都宮に来た際は必ず再訪したいお店です。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
https://bariron-ec.team-barisuta.com
食べログ
餃子といえば芭莉龍
028-627-8578
栃木県宇都宮市川向町1-23 宇都宮駅ビルパセオ 1F
コメント