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水族館ではお馴染み、なかなか他では食べられない戸田の名物『タカアシガニ』!【丸吉食堂】(静岡県沼津市)

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訪問日:2022年2月12日(土)

目次

タカアシガニとは

水族館などでよく目にする、細くて長い脚が特徴の巨大なカニ『タカアシガニ』。

主に日本の岩手~九州の太平洋岸水深150~800m(特に水深200~300)の深海砂泥底に生息しているカニで、大きいものでは3mを超えるという世界最大のカニ。

あまり食用にされるイメージが無いですが、相模灘、伊豆七島周辺、駿河湾、熊野灘、土佐湾などが漁場になっているそうで、特に静岡県の駿河湾は漁獲量が日本一とのこと。

沼津市の戸田(へだ)港近辺では観光の名物になっていて、タカアシガニ料理の専門店が数多く立ち並びます。

タカアシガニは巨体なのに身が少ないことや、水っぽくて大味なこと、水揚げされた後放置するとどんどん身が溶けて液体化するため調理や取り扱いが難しいことなど、様々な理由で産地以外では食材としての価値は低いそうです。

しかし戸田では、昭和35年に地元旅館の主人が生のタカアシガニを大釜で茹でてポン酢を付けて客に出したことから人気となり、欠かせない特産物になったとのこと。

昔からタカアシガニの大きな甲羅に怖い顔を書いて玄関に吊るし、魔除け・厄病除けの呪物とする風習もあるそうです。

沼津方面は以前から何度か訪れているものの、夏に来ることが多く、9月中旬~5月くらいが漁期というタカアシガニはまだ食べたことがありませんでした。

旬の時期という1月後半~3月後半頃を狙って、2月にタカアシガニ目当てで静岡旅行を計画し、念願の初実食。

丸吉食堂

今回訪れたのは『丸吉(まるきち)食堂』。

タカアシガニをはじめ、ノドグロ(アカムツ)、ゴソ(ハシキンメ)、アブラゴソ(ヒウチダイ)、手長エビ(アカザエビ)、メギス(ニギス)、トロボッチ(アオメエソ)、トウジン(ゲボウ)など、戸田港で水揚げされた豊富な種類の深海魚料理がいただけるお店

テレビ番組「朝の!さんぽ道」に取り上げられた際の情報によると、創業は昭和40年とのこと。

色んなお店がある中で、こちらのお店は食べログに10%オフクーポンがあり、ネットでタカアシガニが予約出来るのが一番の決め手でした。

今回は一週間くらい前にネット予約をしてからの訪問。

アクセス

お店の近くに電車は通っておらず、今回は車での訪問。

沼津市内とはいえ、戸田方面は沼津市街地からは車で1時間と結構距離があります。

駐車場は店舗横にありました。

混雑状況

この日は土曜日、お店には予約時間の11時半に訪問。

この時店内は客入り7割くらいでした。

メニュー・商品ラインナップ

写真はありませんが、1階の生簀には沢山のタカアシガニがいてテンションが上がりました。

事前にネット予約の際に注文も済ませていたのでメニュー写真はありませんが、公式サイトに掲載されています。

https://heda-marukichi.com/menu.html

感想

今回は『高足ガニ一匹丸ごと蒸し上げ(中)』16000円(税別)を注文。

タカアシガニはカニミソの量が多いため、溶け出しにくく旨味を保ったまま提供できるオススメの食べ方だそうです。

脚数本から楽しめるお手頃価格の定食もありますが、初めて食べるのでせっかくなら丸一匹を堪能したかったところ。

小サイズもありましたが、もしあまりに小さくて身がスカスカだったら嫌なので、ある程度身が詰まっていることが期待できそうな中サイズを選択。

しかし中サイズが思った以上に大きくて、すぐに小サイズにしなかったことを後悔しました。

余裕があれば他の深海魚料理も追加して食べたかったのですが、2人で分けるとこれだけでかなりお腹いっぱいになりました。笑

具体的な大きさはわかりませんが、甲羅の縦の長さで20cm以上はあった印象。

「写真は撮られますか?」と確認していただき、最初に丸々の姿を撮った後、店員さんがハサミで手際よく解体してくれます。

カニミソは別容器に移し、そのまま食べても身をつけて食べても美味しいとのこと。

身はフワッとしたような柔らか食感で、確かに水っぽくてかなり淡白な味わい。

何より驚いたのが身の剥きやすさ、ポロっと綺麗に外れます。

スカスカどころか殻の中にギッシリと詰まっていて、しっかり食べ応えがあります。

蟹味噌はタプタプと量がたっぷりでドロッとした濃厚そうな質感。

最初はコクがありクリーミーですが意外と旨味は控えめで、後から強烈な苦味が広がるかなり個性的な味わい。

カニ酢もありましたが甘さ控えめで酸味が強く、個人的に身は味噌にもカニ酢にもつけず、単体で食べるのが一番好みでした。

最後は300円(税別)で甲羅に残ったカニミソを雑炊にしてもらい、完食。

最後に甲羅をひっくり返してみると、なんだか虫が飛び出た白い米粒みたいなもの沢山付いていてちょっとグロテスク。

これはタカアシガニなどの大型のカニ類の甲羅や歩脚に付着して群生する「ヒメエボシ」という小型のエボシガイの一種だそうで、タカアシガニの目利きのポイントになっているとのこと。

ズワイガニのカニビルみたいな感じですね。

ずっと食べてみたかった念願のタカアシガニ、個人的に味は王道のズワイガニの方が好きという結果ではありましたが、なかなか他では食べられないので素晴らしい経験と思い出になりました。

戸田方面にはまた他の深海魚料理も食べに遊びに行きたいです。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://heda-marukichi.com/

食べログ

丸吉食堂

050-5869-3040

静岡県沼津市戸田566-2 

https://tabelog.com/shizuoka/A2205/A220501/22001218/

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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