訪問日:2025年1月25日(土)
奈良のいちご
現在の全国生産量ランキングでは栃木、福岡、熊本、愛知、静岡、長崎などが上位ですが、かつては日本有数のいちご産地として上位に位置していた奈良県。
奈良県のいちご面積は1950年にはわずか24haだったものの、1955年までの5年間に397haへと急増し、1962年から1980年まで(1972年のピーク時で869ha)の18年間は全国第3位の座を占める大産地になったとのこと。
奈良県の公式サイトによると、本来旬が春であるいちごをクリスマスにも出荷出来るように技術革新がされたそうですが、その技術の多くは1965年頃から奈良県で開発されたものだそうです。
現在でもいちごは県を代表する農産物の一つとして県内平野部の各地で栽培されており、11月~5月頃に県内や近畿圏を中心に出荷されているとのこと。
「アスカルビー」、「古都華(ことか)」、「ゆめのか」、「章姫(あきひめ)」、「珠姫(たまひめ)」、「奈乃華(なのか)」、「ならあかり」など様々な品種が栽培され、中でも奈良生まれの品種の特徴は以下の通り。
【アスカルビー】(平成12年品種登録)
甘みと酸味のバランスが良く、水分が豊富で口に含んだ瞬間に果汁があふれるジューシーさが特徴。
糖度や大きさなどの厳しい基準をクリアしたものは奈良県プレミアムセレクトに認証されています。
【古都華】(平成23年品種登録)
「いつ食べても美味しいイチゴ」を目指して育成した品種で、糖度と酸味が高く、濃厚な味わいとフルーティーな甘い香りが特徴。
奈良県でしか栽培されておらず、まだ生産量は少ないそうです。
糖度や大きさなどの厳しい基準をクリアしたものは奈良県プレミアムセレクトに認証されています。
【珠姫】(令和元年品種登録出願)
ひとくちでは食べられないほどのサイズが1番の特徴で、大きいものでは卵と同じくらいになるとのこと。
他のいちごに比べ酸味が比較的少なく、さっぱりとした甘みがあります。
【奈乃華】(令和2年品種登録出願)
「古都華」を元に奈良県で新たに育成された品種。
表面(果皮)がしっかりしているので、暖かい季節になっても日持ちが良く、味は糖度と酸度のバランスが良好なのが特徴。
【ならあかり】(令和3年品種登録出願)
県育成の他品種(アスカルビー、古都華)よりも収穫開始期が早いため、11月~12月の年内収量が多いのが特徴。
果実はスリムで粒揃いが良く、味は酸度が高くすっきりとした甘さ。
ストロベリー工房
今回訪れたのは、奈良県奈良市柴屋町の国道169号線沿いにある『ストロベリー工房』。
こちらは奈良県天理市西井戸堂町にある「中井農園株式会社」が運営している、いちご農家直営のスイーツ店。
オープンは平成26年(2014年)4月という情報が出てきました。
こちらのお店では自家農園で収穫した「古都華」と「アスカルビー」を使用し、クレープやかき氷など季節ごとのスイーツを提供しています。
特に食べたかったのはクレープですが、提供時期が11~5月頃らしいので、今回はそのシーズンを狙って初訪問。
アクセス
場所は帯解駅から徒歩10分くらいの距離。
駐車場は店舗横にありました。
混雑状況
この日は土曜日、お店には15時半頃に訪問。
この時先客は5人くらいで待ち時間無く済みました。
席はテラス席と店内席の両方あり、寒いので店内で食べていくことにしました。
メニュー・商品ラインナップ
メニューは11月~5月と6月~11月で切り替わるようですが、天候や栽培状況によって終了時期が毎年変わるため、あくまで目安だそうです。
ちなみに夏のメニューではいちごを贅沢に使ったかき氷メニューが人気とのこと。
今回は目当てのクレープと、「100%古都華ジュース」を注文。
クレープはいちごが「古都華」と「あすかルビー」から選べますが、ジュースが「古都華」なのでクレープは「あすかルビー」にしました。
感想
【100%古都華ジュース レギュラー】700円(税込)
【あすかルビークレープ レギュラー】780円(税込)
クレープは生地がモチモチで、甘さしっかりめの生クリームはたっぷり入ってフワッフワの質感。
そしてスライスされたいちごはそんなに量は多くないものの、バランス良く全体に入っています。
アスカルビーは甘さと酸味が両方しっかり効いたジューシーな味わいで生クリームと相性抜群。
ジュースはホワッとしたなめらかな口当たりに粒々の食感が良いアクセントになっている感じ。
とてもフルーティで香り高く、程良い酸味に濃密な甘さがあって、いちごの美味しさを堪能できるジュースでした。
奈良のいちご、とても美味しかったです。
またかき氷のシーズンにも再訪したいところ。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
ストロベリー工房
070-5261-0663
奈良県奈良市柴屋町66-3
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