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郷土料理『吉田のうどん』を伝統の『湯もりうどん』で!【ふじ山食堂。】(山梨県富士吉田市)

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訪問日:2024年12月8日(日)

目次

吉田のうどんとは

山梨県富士吉田市の名物として知られる「吉田のうどん」。

「吉田うどん」ともいわれますが、どうやら間に「の」を入れた「吉田のうどん」という名称の方が一般的なようです。

お店によって違いはあるものの、スタンダードなものの特徴は以下の通り。

●「日本一かたい」ともいわれる歯応えと力強いコシのある太麺
●醤油と味噌をブレンドしたスープ
●トッピングにはキャベツや馬肉がトッピングされる
●味変にゴマ・山椒・唐辛子などを混ぜ合わせて作った「すりだね」と呼ばれる薬味が用意されている

富士山北麓の富士吉田市は標高700~900mの冷涼な気候であること、火山灰土の地質などの要因で、昔から稲の栽培に向かず、代わりに小麦、大麦、蕎麦、雑穀などを栽培し、粉食文化が発展。

江戸時代には富士講が隆盛を極め、北麓地域では吉田宿や河口宿など富士参詣者相手の御師町が成立し、その中で参詣客を相手にうどんが売られ始めるようになったとのこと。

しかし専門の店舗を構えたものではなく、一般の居住用家屋を昼時だけ開放してうどんを供していたそうで、現在もその名残から居住家屋の一階居間を利用した店舗が多いのも特徴。

昭和初期に富士吉田では繊維業が盛んになり、織物の機械を動かす女性が昼食の準備で作業を止めず、絹糸を触る手が荒れないようにと、行商担当の男性たちが食事の支度をするようになったため、調理が簡単なうどんが作られるようになり、腹持ちの良いようにと力強く練ったことから、非常にコシが強く、歯応えのあるうどんが誕生したといわれています。

現在は通年で日常的に食べられるそうですが、元々長い食べ物であるうどんは長寿祈願や末永く幸せでいられるよう、盆や正月、結婚式など祝いの席で食べられる縁起物だったそうで、今でも人が集まるところでは締めにうどんが出されることが多いそうです。

2007年に農林水産省が全国各地から選定した「農山漁村の郷土料理百選」において、山梨の代表的な名物として知られる「ほうとう」と共に「吉田のうどん」も選出。

また山梨県が次世代への継承に取り組んでいく郷土食176品目「やまなしの食」の内、さらに代表的な47品目として絞られた「特選やまなしの食」にも選定されています。

「富士吉田市観光ガイド」というサイトには「吉田のうどんマップ」が掲載されていて、2025年2月に確認した時点で42店舗を掲載。

全店舗制覇すると「吉田のうどんマイスター」という称号が得られ、認定証とステッカーが授与されるそうです。

ふじ山食堂。

今回訪れたお店が、「吉田のうどんマップ」に掲載されていたお店の一つ、山梨県富士吉田市上吉田にあるうどん店『ふじ山食堂。』。

オープンは2016年1月で、「麺’ズ冨士山」というお店の姉妹店のようです。

北口本宮冨士浅間神社からすぐ近くにあり、周辺散策や富士登山者のために腹持ちが良いボリューム満点のうどんを提供しているそうで、特に人気のメニューが、揚げたてサクサクのかき揚げに豚肉、わかめ、キャベツなどがトッピングされた「富士登山うどん」。

私は今回こちらのお店には『湯もりうどん』を食べに行ってきました。

湯もりうどんとは

「湯もりうどん」は茹でたうどんを茹で汁と一緒に椀に盛りつけ、醤油やゴマ・山椒・唐辛子などを混ぜ合わせて作った「すりだね」を入れ、自分で味を調えて食べるのが特徴。

富士山信仰の拠点であった上吉田地域では、富士山を訪れる富士講の信者に登山前に麺と、その麺を茹でた汁で作った「湯もりうどん」を振る舞ったそうです。

これは透明な汁に浮かぶ白いうどんを食べて体の中も清めるためだったそうで、この「湯もりうどん」という食べ方も富士吉田の伝統的なうどん食文化の一つになっています。

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日本全国を巡り、ご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理を中心に食べ歩いています。
こちらのブログではお店の情報や味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についても詳しく解説しております。

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