訪問日:2024年9月3日(火)
バナナボート たけや製パン

秋田県のご当地スイーツとして、地元で長年愛されている「バナナボート」。
ふんわりと焼き上げたスポンジ生地でバナナとホイップクリームを包んだシンプルなお菓子で、いわゆる「オムレット」の一種。
製造しているのは秋田県秋田市に本社を構える「株式会社 たけや製パン」。
たけや製パンは昭和26年(1951年)2月1日に創業し、最初は秋田駅前の通称銀座通りで小さなパン屋からスタート。
当時従業員は社長以下3人で、機械と名のつくものは中古の電気窯のみだったそうですが、しばらくするとその窯で焼き上げたパンが評判を呼び、飛ぶように売れるようになったそうです。
その後新工場も建設して販路を拡大していき、昭和30年代後期には秋田の製パン業界をリードする存在に。
昭和43年(1968年)6月には業界第1位の「山崎製パン株式会社」と業務提携し、秋田県における山崎製パン商品の製造や、デイリーヤマザキのエリアフランチャイズも行っているとのこと。
たけや製パンの秋田県内でのシェア率は約40%になるそうですが、業務提携し製造・販売している山崎製パンのシェア率も合わせると約70%になるそうです。
たけや製パンは「バナナボート」をはじめ、「粒あんグッディ」、「コーヒー」、「ビスケット」、「アベックトースト」、「学生調理」など様々なオリジナル商品を製造しており、コンビニやスーパーなど身近なお店で購入可能ですが、基本は秋田県内での販売が中心。
秋田県民にとっては当たり前の存在であるため、県外に行った際にはたけや製パンの商品が売っていないことに驚くことも多いとか。


「バナナボート」に似た商品として、山崎製パンの「まるごとバナナ」という商品があり、全国ではこちらの方が知られている印象。
「まるごとバナナ」は1991年に発売されたそうですが、「バナナボート」は1950年代には発売されていたというロングセラー商品。
まだ食糧難だった時代に、「秋田の人々に甘くて美味しいおやつをお腹いっぱいに味わってもらいたい」という想いが込められた特別なお菓子として販売開始されたとのこと。
また長野県飯山市でも「大黒屋」というお店が昭和50年代頃から特徴・商品名が同じ「バナナボート」という商品を販売開始し、他のお店でも同様に販売されご当地スイーツになっているそうです。
たけや製パン 工場売店

今回訪れたお店が、秋田県秋田市川尻町にあるたけや製パンの本社工場・営業所からすぐ近くにある『たけや製パン 工場売店』。

こちらの店舗では生産過剰品やアウトレット製品を販売(新製品を除く)しており、格安でバナナボートを購入することが可能です。

店舗前には自販機もあるのですが、夜に行ったら全商品売り切れていたので、翌朝お店に買いに行くことにしました。
アクセス
場所は羽後牛島駅から徒歩46分と駅からは遠めの立地。
駐車場は店舗前にありました。
混雑状況
この日は平日の火曜日、お店には朝7時過ぎに訪問。
この時店内はお客さんが多くて大混雑、会計待ちも10人以上の列が出来ていた印象。
数量に限りがあり、完売次第終了になるようで、この時まだ店内には沢山の商品が並んでいましたが、ほとんどの人がカゴいっぱいに大量購入していたので、これは売り切れるのも早そうです。
メニュー・商品ラインアップ







今回はバナナボートを2種類購入!
通常のバナナボートは174円→120円、プレミアムバナナボートは248円→124円と半額になっていて驚きです。
感想


【プレミアムバナナボート 生キャラメル】124円(税込)
【バナナボート】120円(税込)
通常のバナナボートはアウトレット品以外の通常商品を食べたことがありますが、プレミアムの生キャラメルはこちらのアウトレット品が初。
通常商品も食べたことがあるバナナボート、私には通常商品とアウトレット商品の違いは全然分からず、しっとりふんわり柔らかなスポンジに、甘く熟したバナナとまろやかなホイップクリームが相性抜群で相変わらず激ウマです。
生産過剰品だった場合は、味に違いがない可能性もありますね。
プレミアムの方は「山のはちみつ屋」が監修していて、生地にはちみつを使用。
バナナとホイップクリームに生キャラメル味のフィリングが追加されており、はちみつ風味とキャラメルの濃密な甘さが加わって、更に好みという結果でした。
やっぱり美味しいバナナボート!
実は私はたけや製パンの商品はバナナボート系しか食べたことがないので、次回はパンをメインに色々な商品を買ってみたいと思います。
オススメの商品があれば色々教えてください!
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト

食べログ
たけや製パン
018-864-3117
秋田県秋田市川尻町字大川反233-60
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