訪問日:2024年9月1日(日)
バナナボート たけや製パン

秋田県のご当地スイーツとして、地元で長年愛されている「バナナボート」。
ふんわりと焼き上げたスポンジ生地でバナナとホイップクリームを包んだシンプルなお菓子で、いわゆる「オムレット」の一種。
製造しているのは秋田県秋田市に本社を構える「株式会社 たけや製パン」。
たけや製パンは昭和26年(1951年)2月1日に創業し、最初は秋田駅前の通称銀座通りで小さなパン屋からスタート。
当時従業員は社長以下3人で、機械と名のつくものは中古の電気窯のみだったそうですが、しばらくするとその窯で焼き上げたパンが評判を呼び、飛ぶように売れるようになったそうです。
その後新工場も建設して販路を拡大していき、昭和30年代後期には秋田の製パン業界をリードする存在に。
昭和43年(1968年)6月には業界第1位の「山崎製パン株式会社」と業務提携し、秋田県における山崎製パン商品の製造や、デイリーヤマザキのエリアフランチャイズも行っているとのこと。
たけや製パンの秋田県内でのシェア率は約40%になるそうですが、業務提携し製造・販売している山崎製パンのシェア率も合わせると約70%になるそうです。
たけや製パンは「バナナボート」をはじめ、「粒あんグッディ」、「コーヒー」、「ビスケット」、「アベックトースト」、「学生調理」など様々なオリジナル商品を製造しており、コンビニやスーパーなど身近なお店で購入可能ですが、基本は秋田県内での販売が中心。
秋田県民にとっては当たり前の存在であるため、県外に行った際にはたけや製パンの商品が売っていないことに驚くことも多いとか。


「バナナボート」に似た商品として、山崎製パンの「まるごとバナナ」という商品があり、全国ではこちらの方が知られている印象。
「まるごとバナナ」は1991年に発売されたそうですが、「バナナボート」は1950年代には発売されていたというロングセラー商品。
まだ食糧難だった時代に、「秋田の人々に甘くて美味しいおやつをお腹いっぱいに味わってもらいたい」という想いが込められた特別なお菓子として販売開始されたとのこと。
また長野県飯山市でも「大黒屋」というお店が昭和50年代頃から特徴・商品名が同じ「バナナボート」という商品を販売開始し、他のお店でも同様に販売されご当地スイーツになっているそうです。
Creation(クレアシオン)

今回訪れたお店が、秋田県秋田市仁井田本町にある、たけや製パン直営のベーカリー『Creation(クレアシオン)』。
こちらのお店では通常のバナナボートとは異なり、専門のパティシエがひとつひとつ手作りで作り上げる「バナナボートプレミアム」 を販売しており、これはクレアシオン限定販売とのこと。
アクセス
お店はスーパーマーケットマルダイと同じ敷地内にあり、駐車場は共同という感じ。
店舗内にはクレアシオンの他、同じくたけや製パン直営のカフェ「木もれ陽のテラス」も併設されています。
混雑状況
この日は日曜日、お店には16時15分頃に到着。
この時閉店時間間近だったこともあって、店内は先客1人のみで空いており、商品の数もかなり減っていた印象。
メニュー・商品ラインアップ




目当てのバナナボートプレミアムは豊富なラインアップで、ボリューム満点ながら価格もお手頃で驚き。
今回は気になった2種類を購入!
感想


【ショコラボート】310円(税込)
(商品説明)
チョコレートでコーティングしたバナナをチョコ生ホイップにのせたバナナボートです。
しっとりふんわりと柔らかなスポンジに、バナナは熟して濃密な甘さ、チョコクリームは少なめで特にコーティングのチョコの美味しさが際立ち、もちろんバナナとの相性は抜群!

【モンブラン】470円(税込)
(商品説明)
甘熟王バナナと刻み栗を和栗風味のマロンクリームと一緒に包んだバナナボートをモンブランクリームで仕上げました。
生クリームもマロンクリームもたっぷり乗ってズッシリと重量感があり、全体的には甘めで濃厚な味わい。
栗がゴロッと贅沢に乗っていて、バナナももちろん入っていますが、正直存在感が栗に負けており、バナナボートというよりはマロンケーキとして美味しかったような感じです。笑
普通のバナナボートも大好きですが、プレミアムはケーキを食べているような満足感で、他の種類も色々買ってみたくなりました!
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト

食べログ
Creation
018-826-0421
秋田県秋田市仁井田本町5-11-2 Tコンフォート
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