訪問日:2024年11月15日(金)
ひらら焼きとは
徳島県三好市の祖谷地方を代表する郷土料理の一つ「ひらら焼き」。
「ひらら」は「平たい石」という意味で、「ひらら焼き」は熱した平たい石の上に味噌で土手を作り、アメゴ(アマゴ)などの川魚、野菜、豆腐、こんにゃくなどと一緒に焼く料理。
石が温まるまでに時間がかかることから、その間に料理の具材となるアメゴや山菜などを採りに行ったといわれています。
近隣の村の人々との交流の際のおもてなし料理の一つとして供されていた他、身近な家族や友人が集まる際にもよく食べられ、次第に山に遊びに行った際の野外料理としても親しまれるようになったそうです。
非常に手間がかかるため、現在では昔ながらの方法で作ることは難しいものの、ホットプレートや平たい鍋で作られるなどアレンジされており、長く愛される郷土料理になっています。
あめご亭

今回訪れたのは、徳島県三好市の吉野川沿いにあるお店『あめご亭』。
正確な創業年はよくわからなかったのですが、公式サイトによると創業30年以上になるとのこと。
店名の通り、吉野川の清流で育った新鮮なアメゴを一年中味わえるお店で、看板メニューは「あめごのひらら焼」。
「ひらら焼き」の提供店を調べたところ、ホテルや旅館などではちょいちょい出てきたものの、飲食店で提供しているお店はそんなに多くないようで、こちらのお店はとても貴重な存在です。
今回はかずら橋をはじめ、観光メインで祖谷地方を訪れましたが、帰り際にこちらのお店で昼食を食べようと思い寄っていくことにしました。
アクセス
場所は三縄駅から徒歩24分くらいの距離。
駐車場は店舗横にありました。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には12時40分頃に訪問。
この時店内は客入り3割くらいの印象。
メニュー・商品ラインアップ


メニューは特にアメゴ料理の種類が豊富。
今回は目当ての「ひらら焼定食」に、「あめご塩焼」と「あめご姿寿司」も注文しました!
感想


【ひらら焼定食】1705円(税込)
具材はナス、ピーマン、玉ねぎ、椎茸、豆腐、こんにゃく、鶏肉、焼いたアメゴで、野菜やお肉をひっくり返して火が通ったら食べられるとのこと。
甘めでまろやかな味噌味はどの具材とも相性が良く、ご飯が進む味付け。
アメゴは味噌煮のようになり、身はもちろんのこと内臓も含めて全て美味しくいただけました。

【あめご塩焼】605円(税込)
パリッと香ばしく焼かれ、身はふっくらと淡白でクセがなく、程良い塩気が絶妙。
定番ながら間違いない美味しさです。

【あめご姿寿司】825円(税込)
徳島では盛んに姿寿司を作る文化があるそうで、淡水魚ではアユとアメゴが代表的とのこと。
背開きにしたアメゴの酢締めで寿司飯をくるんだ感じ。
身はギュッと旨味が凝縮された味わい、寿司飯は甘酸っぱくてバランスが良く、しっかりめに効いたわさびも爽やかで相性抜群。
頭やヒレも柔らかくて、そのまま美味しく食べられました。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
あめご亭
0883-74-1596
徳島県三好市池田町白地本名462
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