訪問日:2023年1月28日(土)
『沖縄ぜんざい』とは
関西地方では粒餡を用いた温かい汁物を「ぜんざい」、関東地方では汁気のない餡を餅などに添えたものを「ぜんざい」と呼ぶなど、「ぜんざい」と呼ばれるものは各地で違いがあります。
沖縄ではまた特徴が大きく異なり、砂糖や黒糖で甘く煮た金時豆にかき氷をかけたものが「ぜんざい」と呼ばれるそうです。
Wikipediaによると、沖縄ぜんざいのルーツは沖縄の伝統菓子「あまがし」。
「あまがし」は大麦と緑豆、黒砂糖などを用いた冷やした粥状のもので、中国の八寶粥や緑豆湯などとほぼ同じ食品、大陸や台湾から伝わったと考えられているそうです。
沖縄ではユッカヌヒー(旧暦5月4日)、グングヮチグニチ(旧暦5月5日)に子供の健康を祈り各家庭で作られたそうです。
戦後に米軍物資から金時豆が普及するようになり、これが緑豆の代わりに使われるようになったそうです。
この「あまがし」自体も「沖縄風ぜんざい」と呼ばれているようで、元々冷やして食べられていたことや、冷蔵庫の普及なども相まって、かき氷をかけた食べ方が生まれたという説が出てきました。
新垣ぜんざい屋
今回訪れたのは沖縄県国頭郡本部町(くにがみぐんもとぶちょう)にある、「ぜんざい」が看板メニューの老舗『新垣(あらがき)ぜんざい屋』。
メニューは「氷ぜんざい」1本のみと非常にシンプル。
店内の壁には2つの新聞記事があり、それによると一方は創業1947年、もう一方は創業1953年と書いてあり、どっちが正確な情報なのかよくわかりませんでした。
創業当時からぜんざいを提供していたわけではないようで、最初はみぞれやコーラ、パンやコーヒー等も提供するお店だったそうです。
ネットで調べると他にもお店を取材した記事がいくつか出てきて、近くの糸数菓子店がぜんざいを始めたことから、1958年頃にみぞれとぜんざいの両方を出すようになったという情報が出てきました。
沖縄のぜんざいの人気店を調べると、必ずといっていいほどオススメとして紹介されているのを目にするので、以前からとても気になっていたお店。
今回念願の初訪問です。
駐車場・混雑状況
この日は土曜日、お店には14時40分頃に到着。
駐車場は店舗の東側にありました。
この時店内は先客2人のみで空いていました。
メニュー・商品ラインナップ
注文は券売機での食券購入。
一見メニューが沢山あるように見えますが、これは全て「氷ぜんざい」で、「1名様」から「20名様」がズラッと並んでいます。
運動会など大きな行事があるときには店が混み合い、券を数えるのも大変で精算できないことも多くあったことから、この券売機を2006年に設置したそうです。
感想
【氷ぜんざい】300円(税込)
綺麗な真っ白のかき氷の下に金時豆が入ったとてもシンプルなぜんざい。
豆は大粒でしっとりホクッとした程よい歯応えがある食感。
豆単体だとかなり甘めですが、サクサク食感の細かい氷と合わせるとサッパリとして良いバランス。
訪問当時は1月と真冬の時期ですが、20度を超える暖かい日も多いので、沖縄では真冬でもかき氷やアイスなどを凍えずに楽しめるのが魅力的ですね。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
新垣ぜんざい屋
0980-47-4731
沖縄県国頭郡本部町字渡久地11-2
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