訪問日:2026年1月24日(土)
草餅・よもぎ餅

全国的に食べられている「よもぎ(蓬)」を練り込んだ「草餅」、または「よもぎ餅」。
奈良県では長谷寺の門前町で名物になっている他、葛城市當麻の「中将堂本舗」や「春木春陽堂」、吉野山の「萬松堂」、高速餅つきで知られる奈良市の「中谷堂」など、「草餅」の名店が多いことが特徴。
中国では上巳の節句(3月3日)に疫病除けとして「母子草(ハハコグサ)」の汁と蜜をあわせたもので粉を練ったものを食べる風習があり、「草餅」はこれが日本に伝わったものといわれています。
「日本文徳天皇実録」(9世紀成立)嘉祥3年(850年)5月条に記されていることから、この風習は平安時代に宮中行事の一つとして定着していたとのこと。
「母子草」は春の七草の一つ「御形(オギョウ・ゴギョウ)」としても知られており、元々草餅は「母子草」を用いて作られ、名称も「母子餅」だったそうです。
「よもぎ」を使った草餅は室町時代後期に登場したといわれており、上巳の節句は江戸時代に雛祭りとして広まり、白と草餅の二色の菱餅が飾られていたとのこと(三色になったのは明治以降)。
この時期から「母子草」より「よもぎ」の方が使われるようになり、一説では「母子を搗くのは縁起が悪い」として避けられるようになったといわれていますが、真偽は不明。
今でも「母子草」で草餅を作る地域も残っていると聞いたことはありますが、売っているお店は全然見当たらず、現代では基本的に「草餅」といえば「よもぎ餅」を指すことが一般的です。
中将堂本舗

今回訪れたのは、奈良県葛城市當麻(たいま)にある、昭和4年(1929年)創業のお店『中将堂本舗』。
看板商品である「中将餅」は、「中将姫伝説」にちなんで名付けられたもので、葛城の里に昔から伝わる掌大のあんつけ餅を一口の大きさにし、 ぼたんの花びらを型どったもの。
草餅にあんをのせた同じタイプのお菓子は、同じく當麻の「春木春陽堂」でも販売されており、こちらでは「姫餅」という名前です。
「春木春陽堂」はよもぎの収穫シーズンの約3週間(4月中旬~5月上旬頃)のみの期間限定営業ですが、『中将堂本舗』では4月~5月に一年分収穫し、新鮮なまま保存することで一年中美味しいよもぎ餅が楽しめるとのこと。
ただし長期休業(7月全休・8月中旬~8/31・12月末~1月初旬)期間があり、公式サイトに営業カレンダーが掲載されています。
アクセス
場所は当麻寺駅から徒歩1分の近さ。
駐車場は店舗向かいにありました。
混雑状況
この日は土曜日、お店には11時半頃に訪問。

今回はイートインでの利用。
テイクアウトでもイートインでも、まずは同じレジに並んで注文&会計を済ませる必要があり、この時会計は1組待ち。
イートインは2組が利用、まだ空席もあるので待ち時間はかからずに済みました。
メニュー・商品ラインアップ



公式サイトによると、他にも冬季限定メニューとして「きなこがけ草餅と煎茶のセット」と「冷たいぜんざいと煎茶のセット」があるそうですが、今冬は休止中とのこと。
また「温かいぜんざいと煎茶のセット(冬季限定)」は平日限定になるようなので、この時のイートインメニューは「中将餅と煎茶のセット」のみでした。
感想



【中将餅と煎茶のセット】500円(税込)
あんはこしあんですが、大納言の粒を少量加えてあるとのこと。
甘さは上品ながらやや濃厚な味わいで小豆の風味豊か。
よもぎ餅はむっちりとモチモチで伸びと弾力があり、あんに負けず香り高いよもぎの風味が相まって、とても美味しいです。
お茶も2杯分楽しめる量が入っていました。
奈良県でも色々なお店で草餅を食べましたが、個人的にこちらのお店のものはかなりお気に入りです。
「春木春陽堂」のものはまだ食べたことがないのですが、こちらは営業期間がとても短いため、早朝から大行列になるとのこと。
いつかは買いに行きたいと思いつつもなかなか行けておらず、結局いつでも楽しめるこちらのお店にまた来てしまう気がします。笑
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
中将堂本舗
0745-48-3211
奈良県葛城市當麻55-1

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