訪問日:2023年11月24日(金)
餃子の街として全国に知られるようになった宮崎
総務省家計調査における「餃子(スーパーなどで購入した生や調理済みギョーザが対象で、冷凍食品や外食は含まない)」の1世帯(2人以上)当たり年間支出額で、2021年と2022年の2年連続で日本一に輝いた宮崎市。
今までは餃子の街として全国的に有名な静岡県の浜松市と栃木県の宇都宮市が毎年日本一を争い、どちらかが1位と2位になる状況が続いていましたが、宮崎市が日本一になったのは初めてのこと。
宮崎市が1位になった理由としては、こちらの家計調査は外食を含まないというのが大きな特徴で、宮崎では餃子のお持ち帰り文化が強かったこと、それに加えてコロナ禍で更にテイクアウトが増えたことが要因と考えられているそうです。
また宮崎は元々餃子を愛する地域だったそうで、宮崎の餃子文化のルーツになったといわれている延岡市の「黒兵衛」、九州各地に店舗展開し全国的にも有名な都城市の「ぎょうざの丸岡」、餃子の具材であるキャベツの宮崎一の生産地であり餃子の街として知られる高鍋町の老舗「餃子の馬渡」など、県内各地に餃子の名店があり、これらの名店が宮崎市に出店している影響もありそうです。
全国的に宮崎餃子を広めようと2019年11月に発足した「高鍋ぎょうざ協議会」や、2020年9月に発足した「宮崎市ぎょうざ協議会」など、餃子を新たな観光資源と捉えて宮崎餃子の美味しさを伝える活動も行われています。
餃子の馬渡
今回訪れたお店が、宮崎県児湯郡高鍋町にある、1967年に創業した餃子専門店『餃子の馬渡(まわたり)』。
高鍋町は餃子の具材であるキャベツの宮崎一の生産地であり、人口が2万人ほどの小さな町でありながら、餃子店の数が多く「餃子の街」として有名。
特に2大有名店として知られている老舗が、今回訪れた『餃子の馬渡』と「たかなべギョーザ」。
こちらの2店は共に宮崎県延岡市で1955年に創業した「黒兵衛」というお店で修業をされたそうです。
「黒兵衛」の創業者は多くの人に餃子の作り方を伝えたそうで、こちらのお店で修業した方が独立したお店や、親族が開いたお店なども人気店となり、高鍋町をはじめ宮崎の餃子文化に多大な影響を与えたといわれています。
今回は初めて高鍋町を訪れたので、まずは2大有名店は外せないと思い、こちらのお店へ初訪問。
店舗は2024年7月に公式サイトを確認した時点で、高鍋町に「高鍋本店」と「ママンマルシェ たかなべ店」、宮崎市に「宮崎 山形屋店」があり、オンラインショップも展開。
アクセス
今回訪れた「高鍋本店」は高鍋駅から徒歩40分くらいと駅からは遠め。
駐車場は店舗前にありました。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には18時過ぎに訪問。
この時店内は客入り4〜5割くらいの印象。
メニュー・商品ラインナップ
餃子メニューは4種類あり、居酒屋系の一品メニューも豊富。
今回は焼餃子、揚げ餃子、手羽餃子を1つずつ注文。
感想
【焼餃子 8個入】480円(税込)
こちらのお店の餃子は九州産の小麦粉を使ったもっちりとした皮が何よりの特徴。
野菜は地元産のキャベツをベースに宮崎県産のニラ、北海道・佐賀県産の玉葱、宮崎産ニンニクなど全て国産野菜だけを使い、肉は厳選した国内産の豚肉と牛肉の合挽き肉、焼き上げには宮崎県産豚脂肪100%のラードを使用。
パリッサクッモチッとしたやや厚みのある皮は、香ばしさも食感も抜群。
餡はホワッとした質感で、野菜の甘さをベースにほんのりとニンニクが香り、脂と肉のコクのある味わいも効いてバランスが良い感じ。
下味は優しめですがそのままでも美味しく、甘さと酸味のバランスが良いタレも相性抜群で、更に美味しくなりました。
【揚げ餃子 8個入】480円(税込)
こちらもラードを使って揚げているそうで、食べ方は塩がオススメとのこと。
全体がカリカリサクサクで香ばしさもマシマシ、餡はこちらの方がフワフワの柔らかい食感に感じ、塩を付けると野菜の甘さがさらに引き立つ印象。
【手羽餃子】1本270円(税込)
こちらのお店のオンラインショップによると、手羽先餃子は宮崎県が発祥の地だそうです。
気になって発祥のお店などを調べてみたところ、『餃子の馬渡』だったり、「あねさん」というお店だったり、諸説出てきてよくわからず。
詳しい方には是非教えていただきたいです。
サクサクとした食感の良い衣に、弾力があり旨味たっぷりのお肉に餃子餡もギッシリ詰まっていてとてもジューシー。
お肉の美味しさと餃子らしさが良い感じに合わさった、とても美味しい一品でした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
餃子の馬渡
0983-22-3251
宮崎県児湯郡高鍋町北高鍋洗井5180
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