訪問日:2026年6月12日(金)
奈良名物 かき氷

夏の風物詩である「かき氷」は全国で食べられている定番のスイーツですが、農林水産省の公式サイトには奈良県の郷土料理として紹介されています。
奈良県奈良市には氷の聖地として知られる「氷室神社」があり、毎年5月には全国の製氷・冷凍業者が集まって商売繁盛を祈願する「献氷祭」が行われ、花や魚を埋め込んだ氷柱が奉納されます。
「氷室神社」は平城京に遷都された和銅3年(710年)、若草山の近くを流れる吉城川上流域にある「月日磐(つきひいわ)」と呼ばれる巨石に「氷神」をお祀りしたことがはじまりといわれています。
「月日磐」には「氷室(ひむろ)」が設置され、夏になると平城宮にその貴重な氷を献上する儀式が約70年間行われていたとのこと。
「氷室」は冷暗な山陰に穴を掘り、茅などでその上をしっかり覆って温度を低く保つことで真冬に作った氷を長期間保存できるように工夫された場所であり、天皇をはじめとする皇族や高位の人々が涼を取って楽しんだそうです。
また天理市にも氷室神社があり、こちらでは7月1日に「献氷祭」が行われているとのこと。
「かき氷」は古くからの歴史があるといわれており、清少納言が書いた枕草子四十二段「あてなるもの」に「削り氷にあまづら入れて新しき金まりに入れたる」と記されており、これは「細かく削ったかき氷にあまづら(当時の甘味料である甘葛)をかけたものが大変雅びやか」という意味だそうで、夏になると平安貴族たちは氷で涼をとっていたことが分かるそうです。
奈良県ではかき氷の人気店が多いことも特徴で、和菓子店、洋菓子店などのスイーツ専門店に限らず、有名レストランでも「かき氷」を提供しており、通年で楽しめるお店も多い印象。
「かき氷」を奈良の観光資源の一つと捉え、奈良を盛り上げていくという思いも込めて氷室神社で2014年から開催されている「ひむろしらゆき祭」にはかき氷の名店が出店し、毎年多くの来場者で賑わっているとのこと。
「奈良かき氷ガイド」という、奈良でかき氷を提供するお店を紹介する無料のガイドブックも2015年から毎年作成(誕生当時の名称は奈良かき氷MAP)し、氷室神社と掲載店舗で配布されており、最新版の「令和8年度版 奈良かき氷ガイド」には42軒が掲載されています。
パティスリーKARAKU

今回訪れたお店は、「令和8年度版 奈良かき氷ガイド」に掲載されていたお店の一つ、奈良県奈良市杉ヶ町にある人気洋菓子店『パティスリーKARAKU』。
オープンは2009年。
店名の「KARAKU」は漢字で「鹿楽」と書き、「奈良を楽しむ」という想いが込められているそうです。
地産地消にこだわり、奈良の地名が入ったお菓子や、奈良の特産品とのコラボ商品など、奈良ブランドの推進に力を入れているお店。
店主の方は東京、福岡、パリ・ノルマンディの名店で修業をし、ソムリエやチーズプロフェッショナル、薬膳コーディネーターといった資格も取得。
父が営業していた三郷町にある洋菓子店「ボン・シック」の二代目でもあり、チーズケーキ専門店「チーズケーキロックス」、台湾豆花専門店「猿沢豆花」、アフタヌーンティー専門店「ロシェ」の5店舗を展開しているとのこと。
こちらのお店では期間限定で「パティシエのかきごおり」という洋風の創作かき氷を提供しており、これが大人気だそうです。
提供期間はInstagramなどで情報発信されていますが、近年は3月下旬から11月上旬くらいの期間という印象。
以前ケーキをテイクアウトしたことがあるお店ですが、かき氷は未食でずっと気になっていました。

アクセス
場所はJR奈良駅から徒歩10分くらいの距離。
駐車場は店舗裏に2台分あります。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には16時20分頃に訪問。
イートイン席は確か3卓くらいで少なめ、この時先客は無しでした。
メニュー・商品ラインアップ

並ばずすんなり入れたのは良かったのですが、「令和8年度版 奈良かき氷ガイド」にも掲載されていたメニューであり、とても気になっていた「植村牧場のプリンアラモード」は残念ながら売り切れ。
かき氷のメニューはシーズンによって色々変わるので、訪問前はお店のInstagramを要チェックです。
今回は残っているかき氷の中で、一番お手頃価格かつ美味しそうだった『紅茶キャラメル』というかき氷を注文。

せっかくなのでまだ未食だったプリンと、お店の名物商品というシュークリームも購入し、イートインでいただきました。
感想

【紅茶キャラメル】990円
内訳はアールグレイソース、キャラメルソース、林檎ジュレ、カスタードクリーム。
氷はサクフワできめ細かく口当たりが良い食感。
上には甘酸っぱくフルーティな林檎ジュレがたっぷり乗っており、中にはまろやかなカスタードが入っています。
アールグレイソースはとても香り高く、甘さ控えめでさっぱりと上品。
特に林檎ジュレとアールグレイソースの味わいが強く、キャラメルソースはほんのり利いている感じ。
まるでアップルティーのような味わいのかき氷で、とても美味しかったです。
ボリュームも十分で、体が冷え過ぎないように温かい白湯のサービスがあったのも嬉しかったです。

【植村牧場ミルクのプリン】340円
上にはあっさりとした生クリームが乗っており、プリンはプルッとしっかり食感のかためタイプで上品な甘さ、カラメルソースはコクと甘さが増してさらに美味しくなります。
プリン生地は卵感が濃厚でしたが、生クリームで良い感じにミルク感が増し、バランスの良い味わいのプリンでした。

【シュークリーム】280円
シュー生地はさっくりとした食感で、表面の粒々がザクザクとした甘さと食感の良いアクセントに。
中のカスタードクリームは芳醇なバニラ風味が利いていて、濃厚ながら甘さも絶妙。
これは名物というのも納得の美味しさです。
他のかき氷も食べてみたいですし、モンブランなど気になるケーキもあるので、また再訪したいと思います。
「チーズケーキロックス」など他の系列店にも行ってみたいですね。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
https://karaku-patisserie.studio.site
食べログ
パティスリーカラク
0742-22-0050
奈良県奈良市杉ヶ町73番

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