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鹿児島では珍しい『朝ラーメン』が楽しめる人気店!【マルチョンラーメン】(鹿児島県志布志市)

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訪問日:2023年11月27日(月)

目次

「鹿児島ラーメン」とは

九州のラーメンといえば白濁した豚骨ラーメンが定番で、鹿児島のラーメンも豚骨がベースのラーメンが多いですが、九州各地の豚骨スープは久留米の「三九」というお店の影響を受けているケースがほとんどでありながら、鹿児島だけは唯一その影響を受けていない独自のラーメン文化を築いているといわれています。

鹿児島のラーメンは各店で個性を競い、バラエティに富んでいることから、福岡や熊本のような明確な定義を決めるのが難しいといわれていますが、共通している特徴として以下のようなものがあるとのこと。

〇豚骨をベースに野菜や鶏も加えたマイルドなスープ
〇かん水を使わない、色白で柔らかめの麺
〇タレに地元製の甘味の強い醤油を使うことが多い
〇値段が高め(800円~1000円くらい)の店が多い
〇小さな急須に入ったお茶が出る
〇突き出し、付け合わせ的に浅漬けや大根の漬け物が出される

鹿児島で初のラーメン店といわれているのが1947年(昭和22年)創業の「のぼる屋(現在は閉店)」。

こちらは道岡ツナさんが横浜で当時看護師をしていた際、患者だった中国人料理人から学んだ麺料理が原型だそうです。

豚骨を中心に鶏ガラや野菜も使いじっくり炊き出した優しい風味のスープで、麺は道岡さんがかん水嫌いだったことから白っぽい麺の形になったといわれています。

また漬物の提供は「のぼる屋」が大根の漬物を提供していたことに影響を受けているといわれていて、後に鹿児島で一般的な壺漬けやたまり漬けであるたくあんなどを提供するお店が増えていったといわれています。

漬物を提供するのは宮崎の老舗ラーメン店にも多い特徴ですが、これも鹿児島の影響があると考えられているとのこと。

他にも老舗の代表格としては1950年(昭和25年)創業の「こむらさき」というお店があり、スープは豚骨ベースに野菜を使ったマイルドな味わい。

かん水を使わない麺というのが「のぼる屋」と共通していますが、こちらの麺はビーフンの製法を参考に作った台湾の味がルーツだそうです。

一般のご当地ラーメンはその地域に多大な影響をもたらした老舗のスタイルが原型となり広まっていくのが通常ですが、鹿児島においては「のぼる屋」や「こむらさき」の特徴に共通する部分はあるものの、「鹿児島ラーメン」のスタンダードになったとまでは言えず、個性豊かで決まった形が無いのが、ある意味「鹿児島ラーメン」の特徴であるともいわれています。

現在のラーメンは800円~1000円あたりの価格は当たり前になってきていますが、鹿児島では博多のラーメンが350円~450円だった当時から倍くらいの価格で提供されていたといわれています。

これは麺が特殊なため仕入れ値が高いことや、漬物が自由に食べられること、野菜等の使用量が多くなるため、ボリュームが多く栄養価が高いことなどが理由といわれています。

また人口あたりのラーメン店の数は九州で最も多いという調査もあるそうで、これは元々鹿児島には琉球から伝わった豚食文化があることから、豚骨中心のラーメンスープに抵抗が無かったからという分析もあるそうです。

マルチョンラーメン

今回訪れたのが、鹿児島県志布志市に本店があるラーメン店『マルチョンラーメン』。

創業者は元々熊本の製粉会社で働いていたそうですが、小麦粉の持つ可能性に魅せられ一念発起し、数軒のラーメン屋での修業後に鹿児島県志布志市にて1962年(昭和37年)に創業。

店名は「小さな点から大きな人の輪へつなげていきたい」という想いを込めて名付けられたそうです。

店舗は現在本店の他、鹿児島県肝属郡肝付町にて2019年にオープンした「マルチョンラーメン鹿屋店」、鹿児島県霧島市にて2013年に「マルチョンラーメン 国分中央店」としてオープンし、移転を経て2022年4月1日からフランチャイズ1号店になった「マルチョンラーメン国分店」があるようです。

2015年に第一回鹿児島ラーメン王で優勝、2016年に第二回鹿児島ラーメン王で準優勝、2019年にNew York JAPAN Fesで準優勝した実績を持つとのこと。

今回訪れた本店は、鹿児島では珍しく7時から営業している「朝ラーメン」が楽しめるお店なので、今回は朝食を食べに初訪問。

アクセス

場所は志布志駅から徒歩8分くらいの距離。

駐車場は店舗前と、店舗周辺にいくつかあるようでした。

混雑状況

この日は平日の月曜日、お店には朝7時15分頃に訪問。

この時先客は1人のみで空いていました。

メニュー・商品ラインナップ

注文は券売機での食券購入。

メニューは基本のラーメン一本のみで、後は大盛やトッピングメニュー、ご飯などでとてもシンプル。

今回は『中ラーメン』を注文!

感想

【中ラーメン】800円(税込)

スープは九州産の豚骨のみを使った無添加の自家製で、タレは鹿児島ならではの甘みのある醤油などを合わせているとのこと。

確かに甘さ強めのまろやかな味わいで、油は結構浮いているもののサッパリした味わい、臭みやクセもない優しい豚骨スープです。

麺は自家製で、多種類の小麦粉から厳選し旨みを最大限に引き出す配合、保存料・防腐剤不使用で低加水の中太ストレート麺とのこと。

やや平打ち気味の形状で、瑞々しいチュルッとモッチリした柔らかな食感。

チャーシューは厳選した国産豚を使用し毎朝その日の分だけを手作り、香り付けのニンニクと一緒に豚肉の美味しさを閉じ込めるよう焼き上げ、その後2種類の醤油をはじめ、厳選した調味料で柔らかくなるまでじっくり煮込んでいるとのこと。

油が控えめであっさりと少しかための食感。

たくあんを一緒に楽しめるのも鹿児島ラーメンならでは。

麺量は中ですが、一般的なラーメンの大盛くらいありそうなボリュームで、食べ応えがありました。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://maruchonramen.co.jp

食べログ

マルチョンラーメン 志布志本店

099-472-0576

鹿児島県志布志市志布志町志布志2丁目8-41 

https://tabelog.com/kagoshima/A4604/A460402/46001081

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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