訪問日:2018年5月1日(火)
耳うどんとは

栃木県の佐野市葛生地区および宇都宮市城山地区に伝わる郷土料理「耳うどん」。
「耳うどん」は通常の細長い麺状のものとは異なり、小麦粉を練った生地をまるで「耳」のような形にして作られるのが特徴であり、その名前の由来です。
この「耳」の形の生地を「鬼の耳」になぞらえて、お正月に食べてしまえば一年間悪いことが聞こえず、その年は無病息災で過ごせるや、悪口が聞こえないので近所付き合いが円満にいく、といった言い伝えがあるとのこと。
佐野市葛生地区では、正月の来客に手間のかかる料理を準備するのが大変ということから、年の暮れに耳うどんを作って冷水に浸して保存し、正月の来客に振舞ったそうで、手軽に作れる生活の知恵から生まれたといわれています。
宇都宮市でも同様に、年の暮れに作って乾燥保存し、星の宮神社の祭りの折の飲食会に食べられたそうで、現在では正月に限らず通年食べられているとのこと。
Wikipediaによると、「耳うどん」は江戸時代の終わり頃に誕生したといわれており、大正時代に魔除けとして食べられるようになったそうです。
佐野市葛生地区では正月に餅を食べない習慣もあったため、高価な餅の代わりに食されるようになったとも推測されているそうです。
野村屋本店

今回訪れたのは、栃木県佐野市の相生町にある「耳うどん」の有名店『野村屋本店』。
創業は明治40年(1907年)という100年以上の歴史を誇る老舗の手打そば処。
店名には本店と書いてありましたが、公式サイトによると支店や姉妹店は無いようです。
最初は見た目の面白さから気になっていた「耳うどん」ですが、こちらのお店ではその美味しさにも定評があり、「耳うどん」について調べると必ずといっていいほど紹介されている人気店。
とても気になり、今回初訪問です。
アクセス
場所はJR佐野駅の南口から徒歩8分ほどの距離、県道67号線沿い。
お店のすぐ隣に広がる空き地が駐車場でした。
混雑状況
この日はゴールデンウィークの5月1日火曜日、16時頃の訪問。
この時先客はおらず私のみでした。
メニュー・商品ラインアップ





メニューは名物耳うどんの他、一般的な蕎麦・うどんメニューがかなり種類豊富。
またこちらのお店では耳うどんの他、佐野市のご当地グルメで知られる大根そばも人気とのこと。
耳うどんと大根そばがセットになった「佐野名物セット」というメニューもありました。
今回は耳うどんのみ注文!
感想

【耳うどん】780円
鶏肉やたっぷりの野菜、カマボコ、伊達巻なども入っており、とても具沢山でボリューム満点。

耳うどんは思った以上にリアルな耳を再現していて驚きます。笑
そして細長い麺状ではないため、うどんというよりはすいとんのような印象を受けます。
もちもち食感の耳に旨味の効いた濃口の醤油ダシがしっかり馴染み、さっぱりと効かされた柚子の風味がまた絶妙!
見た目の面白さだけでなく、確かに味も美味しいですし、食べ応えもあって大満足!
次回は大根そばがセットになった「佐野名物セット」を注文したいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
https://www.instagram.com/nomuraya.33
食べログ
野村屋
0283-22-0396
栃木県佐野市相生町2819
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